2024年08月04日

訃報・小原乃梨子さん (2024.07.12)



 またもや訃報です。子供の頃から慣れ親しんだ声、小原乃梨子さんが他界されました。アニメは勿論ですが、洋画の吹き替えも多数出演され、アニメ黎明期から海外アニメの吹き替えも多数こなされています。
 僕が一番印象に残っているのはタイムボカンシリーズの悪玉一味。「ヤッターマン」のドロンジョ以下この悪玉一味も小原さんが最後まで残っていたのですが、これで全員鬼籍に入られました。心よりご冥福をお祈りいたします。
 有名キャラクターとしては「ドラえもん」ののび太が各社報道に上がっておりますが一番好きなキャラクターは「宇宙海賊キャプテンハーロック」のミーメですね。比較的感情をあらわにしない穏やかなしゃべり方、「ハーロックに命を捧げた女」。
posted by KAZU at 22:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 声優さん

2024年07月30日

「パーフェクトブルー」(4)

★主題歌
◎エンディングテーマ
○「season」
(歌:M-VOICE/作詞:小竹正人/作曲・編曲:PIPELINE PROJECT)
 エンドロールに流れるエンディング。殺人、暴力が頻出する本編ですが、エンディングは意外にもさわやかです。

◎挿入歌



○「愛の天使」
(歌:MISA・古川恵実子・清水美恵/作詞:今井希子/作曲・編曲:幾見雅博)
 3人「CHAM」の最後の楽曲。冒頭の未麻の卒業ミニライブで流れた曲。3人のダンスシーンはお見事。



○「一人でも平気」
(歌:古川恵実子・清水美恵/作詞:六ッ見純代/作曲:三井誠/編曲:幾見雅博)
 2人になった新生「CHAM」の新曲。



○「想い出に抱かれて今は」
(歌:MISA/作詞・作曲:This Time/編曲:幾見雅博)
 未麻が最後のコンサートで歌った曲。画面にはスタッフのクレジットが入って挿入歌ではあるがオープニングの形になっている。

 いずれの曲も「PERFECT BLUEオリジナルサウンドトラック」に収録されている。さすがに25年前のCDで聞けるかなと思ったが、幸いにもレンタルで聞くことができました。
 映像では「CHAM」のダンスシーンが何度か出てくるが実に見事なアニメーションで実際にアイドルのコンサートを見ているようだ。エンドロールに振付師の名前がクレジットされているが、振付師がついてプロのダンサーに踊ってもらった映像を参考にしてアニメーション化したそうで、ロトスコープは使用していないとのこと。「cham」のステージシーンは見どころだと思う。
posted by KAZU at 16:43| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2024年07月27日

「パーフェクトブルー」(3)

★キャラクター&キャスト
 一気にキャラクターを。



○霧越未麻(きりごえみま)/ 岩男潤子
 本作の主人公。山口県出身。アイドルグループ「CHAM」のメンバー。3人の時は立ち位置はセンター。女優へ路線転向する。声を演じる岩男潤子が山口県出身ということで母親との電話の会話は山口弁でした。前世紀の岩男潤子さんの声、「デビルマンレディ」の不動ジュンの声と同じで懐かしい感じがしました。

○雪子 / 古川恵実子
 アイドルグループ「CHAM」のメンバー。長身でロングヘア、右に泣き黒子がある。3人の時は立ち位置は向かって左。未麻卒業後も二人で続けている。皮肉にも未麻が抜けたあとの方が人気がアップしている。

○レイ / 新山志保
 アイドルグループ「CHAM」のメンバー。ボーイッシュなショートカット。3人の時は立ち位置は向かって右。未麻卒業後も二人で続けている。

○未麻の母 / 原亜弥
 本編では電話の声だけの出演。

○日高ルミ / 松本梨香



 未麻のマネージャー、元アイドル。女優への転身に反対している。マネージャーとして未麻を支えてきて、未麻に自分自身を重ね合わせており、未麻のイメージを壊した関係者たちを次々と殺害していく。「未麻の部屋」も彼女が未麻になりすまして運営していた。最後は精神が崩壊、未麻に成り代わるべく殺害しようとする。最後のシーンでは入院中。自分を未麻と思い込んでおり、たまにルミの人格に戻ることがあるらしい。

○田所 / 辻親八



 未麻の所属する事務所の社長。営業で強引に出番を引っ張ってきてルミと口論する。未麻を女優へ転身させたことで手紙爆弾を仕掛けられ、最後は次の仕事で未麻にサービスカットをやらせることで仕事をひっぱったが、そのことで怒りを買い、ルミに殺害される。

○矢田 / 古澤徹
 未麻の所属事務所のポニーテールの男性スタッフ。新生「CHAM」のマネージャーを務める。

○内田守 / 大倉正章



 未麻の熱狂的かつ異常なファンでストーカー。コンサート会場の警備アルバイトをしていた。本編では氏名は明らかにされていないが、クレジットされている。未麻に扮したルミからのメールで偽物だと思い込んで未麻を襲うが失敗。その後、ルミに消される。



○手嶋 / 秋元羊介
 写真右。サイコスリラードラマ「ダブル・バインド」を制作している放送局のプロデューサー。

○渋谷貴雄 / 塩屋翼
 写真左。脚本家。テレビドラマ「ダブル・バインド」の脚本を手がける。未麻に、レイプの被害者という汚れ役を与えたため、ルミに自宅マンションのエレベーター内で殺害された。



○桜木健一 / 堀秀行
 「ダブル・バインド」の主演俳優。山城刑事役。

○落合恵理 / 篠原恵美
 「ダブル・バインド」の主演俳優。麻宮曈子役。

○監督 / 梁田清之
 「ダブル・バインド」の監督。

○村野 / 江原正士



 「脱がせ専門」と噂されるカメラマン。未麻のヘアヌード撮影を担当し、宅配ピザ屋に扮装したルミに刺し殺される。
posted by KAZU at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2024年07月23日

「パーフェクトブルー」(2)


※サスペンスものですがネタバレですのでご承知おきください。

★ストーリー
 3人アイドルグループ「CHAM」の霧越未麻は、本人の希望もあり、ミニライブを最後にグループを卒業して女優へ転身する。事務所の方針にしたがってアイドル脱却をめざし、初出演のドラマ「ダブルバインド」に途中から出演。セリフが一言だけの端役から出発したのだが、レイプシーンを演じ、ヘアヌード写真集など見事にアイドルを脱した仕事をこなしていく。
 人気は上昇していくが、未麻は現実への不満から、アイドル時代の自分の幻影を見るようになる。この悩みの描写があたかも未麻が壊れていくかのようなシーンに描かれている。インターネット上に未麻になりすました者が「未麻の部屋」と題するサイトを開設しているおり、アイドル未麻として内容を更新し続けていることを知る。そのことが更に未麻を精神的に追い詰めていく。追い打ちをかけるように、未麻の事務所に手紙爆弾が送りつけられ、「ダブルバインド」の脚本家殺害、ヘアヌードを撮影した写真家の殺害、と事件が続発する。
 「ダブルバインド」は未麻演じる女性が多重人格障害で事件を起こしたという結末でクランクアウトし、演じ切った未麻は一同から祝福を受ける。打ち上げ会場に向かおうとしていた時に、冒頭から登場していたストーカーにレイプされかかるが、何とか反撃して難を逃れる。そのあとマネージャーのルミに送ってもらうが、気づくと自分の部屋と何か違う。自分のアイドル時代の部屋に模した部屋だった。マネージャーのルミは未麻がアイドルのから転身したことが許せず、未麻のイメージを汚す者たちを制裁してまわっていたのだ。ストーカーも事務所の社長も手にかけたルミは未麻成り代わろうとして、本物の未麻へを殺そうとアイスピックを持って襲いかかる。外へ飛び出して逃げる未麻、追うルミ。割れたガラス窓が腹部に突き刺さったルミは走ってくるトラックの前照灯をスポットライトと思い込み恍惚として動かない。未麻は懸命にルミを突き飛ばして助け病院に運ばれる。
 後日談。無事退院した未麻は女優業を続けている。自分を未麻だと思い込んで元に戻らないルミは入院している。そんなルミを遠くから見守る未麻だった。ルミを見舞った後で車に乗り込みバックミラー越しに「私は本物だよ」と囁いて幕を閉じる。このセリフの視聴者への問いかけ、作品の主題ということになるのでしょう。


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2024年07月21日

「パーフェクトブルー」(1)



 「パーフェクトブルー」(PERFECT BLUE)は1997年に制作され1998年に公開された劇場アニメ作品。今敏監督の初監督作品だそうだ。今敏監督の作品は「千年女優」からしか見たことがなかったのだが、本作も、いかにも今監督らしい作風で亡くなるまでこの作風を通したのだと改めて感心した。もともとOVA作品として制作されたそうで、急遽劇場上映となった経緯もありR-15指定。内容は過激な部分が多々あって、海外ではR-18指定らしく、それも納得がいく。
 原作は竹内義和の小説「パーフェクト・ブルー 完全変態」、監督・キャラクターデザインに今敏、企画に岡本晃一・竹内義和、キャラクター原案に江口寿史、音楽に幾見雅博、振り付けにIZUMI。アニメーション制作はマッドハウス、製作にONIRO・レックスエンタテインメント。クレジットに協力:寿精版印刷株式会社・朝日放送株式会社・株式会社ファングスがあがっているが、現場ロケでもしたのでしょうか。ファンタジア国際映画祭最優秀国際映画賞受賞作品、81分。
 どこからがどこまでが現実、虚構・妄想、劇中ドラマかわからない展開は今監督の持ち味。ジャンルはホラーサスペンスで最後の最後までハラハラさせられる。最後に結末が示されるが、謎解編はなくて視聴者が振り返って整理するしかない。「妄想代理人」に似たパターンかな。
posted by KAZU at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2024年07月13日

訃報・三輪勝恵 (2024.06.19)



 青二プロの超ベテラン声優の三輪勝恵さんはニューズを見ますと急性肺塞栓のため80歳で亡くなられたとのこと。
 甲高い少年の声がお得意で、僕が子供の頃は主人公や主人公を支えるサブキャラの少年をよく演じておられました。特に「パーマン」の1号須羽ミツ夫については、その後もずーっと担当されたそうです。僕は「パーマン」は1967年の第1作しかほぼ見たことがないですから全然知りませんでした。年齢を重ねられても声質は変わらずだったようで、「怪物くん」(カラー)のヒロシ、「遊☆戯☆王」の海馬モクバ、OVA「地獄先生ぬ〜べ〜 なぞなぞ七不思議・ブキミちゃん」(1998)の少女・ブキミちゃんなども演じておられます。Wikipediaを見ると晩年は年相応なおばちゃん・おばあちゃんもされてますけど。
 「怪物くん」のヒロシの声を聞くと本当に懐かしさが込み上げてきます。声優さん、アニメ関係以外に漫画家の方からのお悔やみの言葉が送られていて、お人柄が忍ばれます。ご冥福をお祈りいたします。
posted by KAZU at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 声優さん

2024年07月10日

訃報・松野太紀 (2024.06.26)



 つづきまして、松野太紀さん。病気とは言え56歳で永眠とは早すぎます。僕の頭の中では松野太紀さんというとシュリケンジャー、「忍風戦隊ハリケンジャー」の“ニンジャ オブ ニンジャ”・シュリケンジャーを思い浮かべます。



 声優デビューは10歳の時の「星の王子さまプチ☆プランス」の王子役だそうで、旧芸名は本名の松野達也。この作品は見てましたから、松野さんがデビューした時から接していたことになります。10代後半で一旦活動を休止して1990年に現芸名で活動を再開。1997年に「金田一少年の事件簿」で金田一一を演じることになります。僕は去年の春頃からこの作品を一気に見ましたが、これが初鑑賞で、まさかシュリケンジャーが声をやっているとは全然知りませんでした。作品としては金田一少年の方が先だったんですね。



 報道では代表作として「金田一一役などで知られる声優」と紹介されていますがお顔を拝見するとやっぱりハリケンジャーです。本編ではハリケンジャーの変身前の姿は謎のままだったんですが。以前ご紹介した作品では「サクラ大戦 活動写真」の薔薇組/丘菊之丞、「美少女戦士セーラームーンSuperS」のエリオスなどが印象深いです。脳出血で他界とは誠に残念です。ご冥福をお祈りいたします。
posted by KAZU at 13:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 声優さん