2023年08月08日

「シン・仮面ライダー」(3)



★エンディング曲
 いずれもオリジナルの1970年代の音源が使用されたということです。

○「レッツゴー!! ライダーキック」
 クレジットが藤浩一名義になっているが、ご存知子門真人の歌う「仮面ライダー」のテーマソング。オリジナルでは最初仮面ライダーこと藤岡弘さんが歌っていたが、藤浩一版に切り換えられた経緯をもつ。作詞 / 石ノ森章太郎、作・編曲 / 菊池俊輔、歌 - 藤浩一、メール・ハーモニー

○「ロンリー仮面ライダー」
 オリジナル「仮面ライダー」のエンディングテーマ。多くの小中学生が「ロンリー lonely」の意味をこの歌で知った…とよく言われます。1番の歌詞は秀逸。本作でも1番のみが使用された。作詞 / 田中守、作・編曲 / 菊池俊輔、歌 / 子門真人。

○「かえってくるライダー」
 こちらはオリジナル「仮面ライダー」の挿入歌。後期の隠れた名曲で、こちらも1番のみが使用された。実は「仮面ライダー」放映当時、この歌の存在を知らなかった。手持ちの「仮面ライダーソング」のCDにも収録されていない。劇場版「仮面ライダーX」でエンディングに使用されたそうなので、もっと後のライダーソングのCDには収録されているのかも。もちろん全曲集には収録されてますが。作詞 / 滝沢真里、作・編曲 / 菊池俊輔、歌 / 子門真人。
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2023年08月07日

「シン・仮面ライダー」(2)

○SHOCKER
 世界征服を企む悪の組織。「Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling(計算機知識を組み込んだ再造形による持続可能な幸福組織)」の略称。よくぞ考えたと感心します。松尾スズキが設立して、実行知能アイが演算によって導き出した人類の幸福を実現しようとする組織。手段については非合法なものも排除しない。

○SHOCKERの創設者 / 松尾スズキ
 SHOCKERを創設した日本の大富豪。世界最高の人工知能・アイを生み出す計画を立て、資金を調達し、実行に移した。アイとケイに人類を幸福に導くよう指示した後、自殺する。

○アイ
 SHOCKERの創設者が立案・実行した計画によって生み出された世界最高の人工知能。人工知能ジェイを造り出し、更にバージョンアップしたケイを生み出した。ジェイによって外の情報を獲得し、最も深い絶望を抱えた人間を救済する行動モデルが最大多数の最大幸福であり、人類の目指すべき幸福であると設定した。

○ケイ / 松坂桃李(声)



 アイが作り出した外世界観測用人自立型人工知能ジェイのバージョンアップ形。本郷とルリ子の動向を監視するが干渉はせず、情報収集のみに徹する。顔は「ロボット刑事K」にそっくり。

○クモオーグ / 大森南朋(声)



 人間とクモの合成型オーグメント、SHOCKERの上級構成員。緑川弘を処刑、ルリ子を拉致するが、本郷ライダーのキックに敗れ消滅した。

○コウモリオーグ / 手塚とおる



 人間とコウモリの合成オーグメント、SHOCKERの上級構成員。生化学研究者である。翼を展開すれば昼間にも飛行することができる。左の翼をルリ子に撃ち抜かれて損傷、不安定な飛行で逃走するも本郷ライダーに追いつかれて倒される。

○サソリオーグ / 長澤まさみ



 人間とサソリの合成オーグメント。猛毒性化学兵器を使う。政府の男と情報機関の男たちに急襲され倒された。

○ヒロミ / ハチオーグ / 西野七瀬



 人間とスズメバチの合成オーグメント、SHOCKERの上級構成員。ルリ子とは知り合い。高速飛行と刀が武器。ルリ子と本郷の協同作戦で敗れ、投降を求められたが拒否。情報機関の男がサソリオーグの毒を仕込んだ銃弾で倒す。

○緑川イチロー=チョウオーグ=仮面ライダー第0号 / 森山未來



 緑川弘の息子、ルリ子の兄。母親を通り魔に殺害され世界に絶望。自ら自分の理想の世界を作ろうとする。チョウオーグは圧倒的なプラーナの量で2人の仮面ライダーを相手に戦える。マスクは「キカイダー01」を彷彿させるセンターから左右に分かれる透明感あふれるマスク。Wライダーに玉座を破壊され徐々に衰弱して、マスクを外され、本郷に仮面ライダーのマスクを被され、マスクに固定されたルリ子のプラーナと対話して和解。最後は本郷と共に消滅する。

○カマキリ・カメレオン(K.K)オーグ / 本郷奏多



 人間とカマキリとカメレオン、の3種合成型オーグメント。顔の中央から左がカマキリ、右がカメレオンのマスク。なぜかクモオーグを先輩と敬う。カメレオンの特性の光学迷彩で気配を感じさせず接近しルリ子をナイフで刺し殺した。その直後、一文字ライダーとの戦いでキックをくらい絶命した。

○コブラオーグ
 名前のみの登場する、人間とコブラの合成オーグメントらしい。本郷猛なき後、遺志を引き継いだ一文字隼人が排除に向かう。

○本郷猛の父 / 仲村トオル
 本郷猛の父、警察官。人質を取った通り魔を言葉で懸命に説得したが結局刺し殺される。

○緑川イチローの母 / 市川実日子
 通り魔に刺し殺された緑川弘の妻、イチローの母。
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2023年08月06日

「シン・仮面ライダー」(1)



 「シン・仮面ライダー」は2023年3月に公開された劇場版特撮映画。「仮面ライダーシリーズ」のリブート作品で、仮面ライダー生誕50周年企画作品。原作は石ノ森章太郎の「仮面ライダー」、監督・脚本は庵野秀明、編集に辻田恵美、音楽に岩崎琢、制作はシネバザール、製作は「シン・仮面ライダー」製作委員会(東映、テレビ朝日、ADK EM、カラー、バンダイ、電通、ホリプロ、Akatsuki、MBS、朝日新聞社、東宝芸能、GYAO)。配給は東映、121分。
 第一印象は「結構難解」。仮面ライダーのエネルギー源やSHOKERの目的が1回目ではよく理解できず、2回目で何とか、3回目でなるほど…と言った感じでした。原作のキャラクター名、他の石ノ森先生の作品のキャラクター名、造形が応用されつつ、新しい世界を構成しています。PG12指定で仮面ライダーがSHOCKERの下級戦闘員を殴り殺す場面は暴力的破壊で血しぶきが飛び散る過激なものでした。

★ストーリー
 ここは割愛。客観的なストーリーはWikipediaをご覧ください。2時間の作品のストーリーを客観的な事実の描写でうまくまとめてあります。

★キャラクター&キャスト



○本郷猛=仮面ライダー=第1バッタオーグ / 池松壮亮
 本作の主人公の男。SHOCKERの緑川弘によってバッタとのオーグメンテーション手術を施されて昆虫合成型オーグメント・バッタオーグに改造される。緑川ルリ子に促されて脱出、「仮面ライダー」と名乗る。最後はチョウオーグとの戦いでプラーナを使い切り消滅した。マスクは黒一色。

○緑川ルリ子 / 浜辺美波
 本作のヒロイン。緑川弘の娘でSHOCKERの一因だったが、組織の理念に疑問を抱き、父と共に離脱。沈着冷静で「私は常に用意周到なの」がモットー。実はSHOCKERの人工子宮によって生体電算機として生み出された。本郷と一文字の戦いを収めたあと、突如現われたカマキリ・カメレオンオーグに刺し殺され、本郷の目前で消滅する。

○緑川弘 / 塚本晋也



 SHOCKERに所属する研究者で、イチローとルリ子の父。オーグメンテーションを本郷に施した本人。SHOCKERを離脱したが、裏切り者としてクモオーグに処刑され消滅する。



○政府の男=立花 / 竹野内豊
 政府のSHOCKER対策室の男。いかにも政府筋だという雰囲気、明快なしゃべり方をする。口ひげ顎ひげが似合う。ルリ子と本郷に共闘を持ちかけ、契約。護衛と情報開示を約束する。名前は明かされていなかったが、最後の場面で一文字に「俺は名乗らない人間は信用しない」と言われ、初めて自分の名前と情報機関の男の名前を伝える。

○情報機関の男=滝 / 斎藤工
 立花と行動を共にする情報機関の男。見かけはかなりむさくるしい。立花のように口ひげ顎ひげが似合わない。ハチオーグをサソリオーグの毒を仕込んだ銃で撃ち倒した。



○一文字隼人=仮面ライダー第2号=2バッタオーグ / 柄本佑
 イチローが本郷に対抗するために用意したバッタオーグ。正義感に燃えるジャーナリストであったが洗脳されていた。ルリ子により洗脳を解かれ、SHOCKERと戦う「仮面ライダー2号」となる。本郷の死で一旦姿を消すが、マスクに固定された本郷のプラーナと対話してSHOCKERと戦うことを決意する。マスクの中央に銀のラインが走る。
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2023年08月05日

「事情を知らない転校生がグイグイくる。」(4)

★主題歌



○「アルコルとポラリス」
 舌足らずなかわいい声で楽しく歌い上げられる近藤玲奈の歌うオープニングテーマ。過去記事にも書いた通りストーリーとはかけ離れた、小舟で漂うお姫様を襲う大蛇を太陽がモップを武器にぶち倒すシーンから始まる映像が印象的。作詞・作曲・編曲ともにhisakuni、歌は近藤玲奈。

○「ココロネ」
 茜の夢の中、メルヘンチックなラビリンスを描いた映像をバックに流れるKitriによるエンディング。作詞はMona、Hina、作曲はMona、編曲は網守将平、歌はKitri。

★サブタイトル
 原作の5年生編をアニメ化。必ずしも1話完結ではなく、2つも3つもエピソードがつまっている話もある。エピソードの切れ目でキャッチが入るが、そのキャッチもかわいい。概ね楽しいエピソードが並ぶが、第4話は1話完結のシリアスな内容でした。

第1話 死神と転校生
第2話 給食当番と心霊写真とラブレター
第3話 夏休みがはじまる
第4話 おばあちゃんち
第5話 死神って呼んで
第6話 席替えとクラス委員と新しいともだち
第7話 遠足と味玉の魔法
第8話 浴衣とジャングルジムとギプス
第9話 走れ!叫べ!運動会



第10話 初めてのおもてなし
第11話 風神同盟と呪いの歌とクリスマス
第12話 クリスマスパーティーの告白
第13話 10年後も、今日も
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2023年08月03日

「事情を知らない転校生がグイグイくる。」(3)

★キャラクター&キャスト
 サブキャラクターを。キャラクターが少ない作品なので分かりやすいです。

○倉敷憲之 / 亀山雄慈



 園辺野小学校の男性教諭、茜たちのクラス担任。まじめで児童思いの先生だが、どこか気弱な面を見せる。



○茜の父 / 福山潤
 下の名前は明らかでない茜の父。いつも眼鏡をかけていて、穏やかな人、サラリーマンである。茜が生まれて直後に妻を亡くし、男手ひとつで娘を育てるやさしいお父さん。茜と太陽の交友関係が気になって仕方がない。

○茜の祖母 / 伊藤美紀
 茜の母方の祖母。畑で野菜やスイカを作っているので、農家らしい。太陽が転校前に近所に住んでいて、顔見知り。

○茜の母



 故人。茜が生まれて、すぐに亡くなった。本編では茜の父の回想の中に登場する。



○高田雪子 / 種ア敦美
 太陽の姉。園辺野中学校1年生。太陽にそっくりな顔をしている。太陽が茜を家に連れてきて以来、茜のことをたいそう気に入って、自分の古着を茜にあげている。

○高田春子 / 斎藤千和
 太陽・雪子の母、二人にそっくり、というより二人が母に似たんだが。誰もが認める明るい性格。太陽が骨折した時に、原因を作った茜が「取り返しのつかないことをしてしまいました」と泣いて謝罪するのをやさしく受け止めて励ました。人柄がしのばれます。

○北川香澄 / 松井恵理子



 北川虎太郎の姉。園辺野中学校の生徒、高田雪子の友人。ロングのストレートヘア、自称“文学少女”。太陽とも顔見知り。中学校の先輩とつきあっていて、クリスマスデート中のキスを買い出しに来ていた茜と太陽に見られる。これが終盤の大事件となっている。
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2023年08月02日

「事情を知らない転校生がグイグイくる。」(2)

★キャラクター&キャスト



○西村茜 / 小原好美
本作のヒロイン。園辺野小学校5年生の少女。肩までの黒髪にカチューシャ、左目を前髪で隠している。クラスでは目つきが原因で死神とあだ名されイジメにあっている。内向的だが、周りに気をつかう優しい性格。母を生まれた直後に亡くしており、父と二人暮らし。

○高田太陽 / 石上静香
 本作のヒーローとも言うべき男子児童。小さな農村の小学校から園辺野小学校へ転校してきた。父は単身赴任中でマンションに母と姉の3人暮らし。明るくて社交的、スポーツ万能で韋駄天。茜の「死神」という名前がカッコイイ、友達になりたいと急接近。マイナス面もプラスに解釈する特異な思考。それ故に皮肉や嫌味や悪口が殆ど通じない。

○日野大地 / 河西健吾
茜のクラスメイト、太陽が親友と称する男子児童。タンクトップが好きで強いこだわりがある。家はラーメン屋さん。のんびりとおおらかな性格、周りの状況に動じないが、そのせいで周りの状況・空気が読めない。

○安達海美 / 近藤玲奈
 茜のクラスメイト。茜の最初の女子の友達。眼鏡と三つ編みの女子児童。大地の幼なじみで、恋心を抱いており、大地への誕生日プレゼントについて、大地の親友・太陽の友達ということで、茜に相談したことから茜と親しくなる。



○北川虎太郎 / 天ア滉平
 茜のクラスメイトで、茜をイジメている男子児童の筆頭。姉の香澄は太陽の姉の友達。ガキ大将風にふるまっている割に気は小さい。サソリ団のメンバー。

○山本悠也 / 徳留慎乃佑
 茜のクラスメイト、北川の友達でサソリ団のメンバー。もじゃもじゃ頭の男子児童。

○田中勝則 / 前田誠二
 茜のクラスメイト、北川の友達でサソリ団のメンバー。セミロングの髪の男子児童。自身の作ったG爆弾を誤って茜のロッカーに仕掛けたことが原因で、先生にこっぴどくおこられサソリ団は解散させられてしまう。



○笠原すみれ / 丸岡和佳奈
 茜のクラスメイトで女子では茜の二人目の友達になった女子児童。背が高く、明るい髪色のポニーテール。やや上から目線の性格。転校生の太陽に恋心を抱いている。最初は茜をいじめる側だったが、茜に懇願されて運動会のチーム対抗リレーに出場してから茜と仲良くなっていく。3年生の時は学年最速で「疾風の笠原」の異名を持つ。

○黒川純子 / 風間万裕子
 茜をからかってイジメている女子グループの筆頭。黒髪でお団子頭、眼鏡をかけている。おませさんで太陽に言葉で攻めて茜を孤立させる作戦に出るが、マジに受け止められて困惑したり、矛盾を指摘されて折れたりと上手くいかない。

○柳枝めぐ / 関ありあ
 茜をからかってイジメている女子グループの一人。
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2023年08月01日

「事情を知らない転校生がグイグイくる。」(1)



 「事情を知らない転校生がグイグイくる。」は2023年4月から7月に放映されたアニメ作品。原作は川村拓による漫画作品。監督は影山楙倫、助監督は川西泰二
、キャラクターデザインは嘉手苅睦、音楽に増田俊郎。制作はスタジオサインポスト、製作は「事情を知らない製作委員会がグイグイくる。」という長い名前の製作委員会、YTE、スクウェア・エニックス、クランチロール、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、ぴえろ、日本コロムビア、アニマックスブロードキャスト・ジャパン、スタジオ サインポスト、BSフジ、神南スタジオ、が参加。全13話。
 冒頭部分を漫画で読みました。なかなかおもしろいな、と思っていたところにアニメ化、飛びつきました。全体として一本筋の通った流れがありますが、ひとつひとつのエピソードを見ても楽しい作品。

★ストーリー
 園辺野小学校5年1組に通う西村茜は内向的で、片目を前髪で隠したぎょろ目。そのため同級生に「死神」とあだ名され、からかわれてイジメられている。転校して来た高田太陽は、同級生に「死神」と呼ばれる茜に、事情もわからず「かっこいいあだ名」だと茜と仲良くなりたいと、茜にグイグイと迫っていく。周りから何といわれても、マイナス面をプラス面に解釈してグイグイ押してくる太陽に茜は少しずつ変っていく。そして太陽が周りに及ぼす影響だけでなく、変っていく茜も少しずつ周りに影響をおよぼしていく。二人を中心に日常を描く。
posted by KAZU at 06:56| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション