2018年04月20日

「攻殻機動隊 ARISE」(2)



★あらすじ
 本作開始時点では荒巻部長が率いる公安9課には少佐たちは所属しておらず、主要メンバーたちは各々の元の職場に所属。陸軍501機関に所属する完全義体の草薙素子三佐は、帰国して恩義あるマムロ中佐の死を知り、調査を開始する。軍が埋葬した中佐の義体を許可なく掘り返そうとしていた荒巻は少佐に救われる。荒巻の依頼で調査を開始した少佐、それぞれの思惑から調査を開始したバトー、トグサらと紆余曲折の混乱を脱して、特殊部隊を結成するまでの経緯を描く。但し、描写の本質は事件の解明であり部隊結成のヒューマンストーリーではない。「S.A.C.」以上に政界、軍、経済界、警察の裏のやり取りは真剣に見ていないとポイントを見落とす程に複雑だ。

posted by KAZU at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2018年04月19日

「攻殻機動隊 ARISE」(1)



いよいよ現行で最後のシリーズです。

 「攻殻機動隊 ARISE」(アライズ)は2013年から公開が始まった劇場版アニメ作品。それまでの「攻殻機動隊」作品とはキャスト、キャラクター、設定も刷新された新しいシリーズ。全部で4部からなり、さらに新劇場版に続く1作が制作された。原作は士郎正宗の漫画作品「攻殻機動隊」、総監督は黄瀬和哉、監督にむらた雅彦(border:1)、竹内敦志(border:2)、黄瀬和哉(border:3)、工藤進(border:4)。脚本は冲方丁、キャラクターデザインに黄瀬和哉、音楽にコーネリアス。制作はProduction I.G 9課、製作は「攻殻機動隊ARISE」製作委員会(バンダイビジュアル、講談社、電通、Production I.G、フライングドッグ、東宝)、配給は東宝映像事業部。

★シリーズ構成
 各borderが約30分の2パートの構成になっており、テレビ版を含めて10話のエピソードから成る。
border:1「Ghost Pain」(2013年6月)/59分
border:2「Ghost Whispers」(2013年11月)/57分
border:3「Ghost Tears」(2014年6月)/57分
border:4「Ghost Stands Alone」(2014年9月)/60分
TV版新作「Pyrophoric Cult」」(2015年3月)
posted by KAZU at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2018年04月18日

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」(3)



★主題歌
 最後に主題歌を。長編作品ということで、基本オープニング、エンディングは1回ずつしか流れない。同じ作詞者、同じ作曲家、同じ歌手が歌うとするとやはりインパクトには欠けます。テレビサイズだと昔は1分10秒、今なら1分30のオープニングに比べると尺が長く取れるということはありますが。それでいてオープニングの「player」が耳に残るのはアーチストの実力でしょう。
 オープニングは「player」。Origa作詞、菅野よう子作曲、歌はOriga with Heartsdales。
 エンディングは「date of rebirth」。作詞・歌唱はOriga、作曲は菅野よう子。
 ともに「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society O.S.T.」に収録されている。
posted by KAZU at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2018年04月17日

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」(2)



★キャラクター&キャスト

〇傀儡廻
 本作の真の黒幕。本作にはこれといった魅力的なキャラクターは登場せず、複雑に入り組むネット世界の絡みが魅力。最後は少佐がコシキタテアキにダイブして傀儡廻の正体を「草薙素子」だと示唆しているが断定していない。少佐がダイブしている間、ウチコマがコシキタテアキが意味消失しないようにバックアップして、コシキタテアキの言葉を少佐の音声デバイスを使って喋らせている。現場にいたバトーも「分からねえ」と言っており、ウチコマも記録していないと言っているのはなぜ?最後の場面で傀儡廻はシリーズに登場した様々なキャラクターの顔を提示している。中には合田一人の顔もあった。

〇宗井仁 / 石田圭祐
 反動保守の国粋主義者であり、純粋な日本人による日本支配を目指す連合与党の衆議院議員。本作のキーマン、表の黒幕。財団法人聖庶民救済センターの管理運営を実質的に行なっている。国が保護した子供に教育を施し、純血日本人の少数エリート集団による日本の政治経済、さらに軍部を制御する日本を作ろうとした。
 本人は電脳化はしておらず外部からのスタンダローンを保っている。但し、手を義体化しており、自らの事務処理能力を高レベルにしている。庶民救済センターで保護している子供たちが孤児であることは認識していたが、誘拐によって違法的に集められたとは知らなかった。傀儡廻により命を狙われるが、サイトーがスナイパーを狙撃して阻止。

〇コシキタテアキ / 内田夕夜
 宗井仁に従う総務官僚の一人、裏の黒幕。官僚一家に生まれ総務省に入省するも登庁拒否に陥る。外部制御義体による登庁を認められると、その能力を開花させ聖庶民救済センターの管理システム「ソリッド・ステート・システム」を一人で構築した。ここに違法な子供集めの巧みなシステムが組み込まれていた。宗井の国粋主義故の行き詰まりを排除するため宗井暗殺をも実行した。外部操作義体は事件が暴かれた直後に自殺。少佐がダイブして真相に迫った。当の本人は誰にも気付かれずに自宅で病死していた。

○殿田大佐 / たてかべ和也
 元陸上自衛軍情報部大佐。荒巻、久保田、辻崎の三羽烏を育て上げた。戦時中は戦略的にも政略的にも手腕を発揮し、恐れられた。戦後はアンドロイド製造メーカーとの癒着から、荒巻によって汚職を暴かれる。拘置所でのストレスが原因で軍病院に入院中。病室には露出の多いナース型アンドロイドを三体、自らの世話に当たらせていた。荒巻の「相変わらずの趣味だな」という言葉に久保田は「大目に見てやれ」と言っている。記憶も混乱する殿田であったが、荒巻の退出時の挨拶に、「トンビが鷹を生んだようで嬉しいぞ。体にだけは気をつけてな」と声をかけている。
 ちなみに声を演じている立壁さん(僕が子供の頃は漢字表記だった)、ジャイアンにトンズラーと言った役回りが有名ですが、シリアスな役所、おそらく殿田とは同年代だと思いますが、老練なところを見せています。
posted by KAZU at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2018年04月15日

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」(1)



 「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」は2006年に公開された「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズの長編作品。テレビシリーズ「2nd GIG」の続編で、舞台は2年後。少佐が公安9課を離れており、荒巻課長は9課の組織を大きくしてトグサに隊長を命じていた。
 原作は士郎正宗、監督は神山健治、脚本に神山健治、菅正太郎、櫻井圭記、キャラクターデザインに後藤隆幸、西尾鉄也。音楽は菅野よう子、制作はProduction I.G、製作はProduction I.G、バンダイビジュアル、バンダイエンタテインメント、電通、日本テレビ、徳間書店、ビクターエンタテインメント、マンガエンタテインメント。1話完結、105分。

★ストーリー
 舞台は少佐が公安9課を去って2年が経っていた。荒巻は少数精鋭の体制から組織を改編し、課員を増員してトグサを隊長に任命して事件に当たっていた。そんな中で、梵字の刺青を入れた男たちが次々と自殺を遂げる事件が発生する。この事件を裏で操る超ウィザード級ハッカー「傀儡廻」と9課の対決を描く。本作は最初から事件を見つめる第三者の目が登場しており、この目の正体を見極めるのが視聴者側のおもしろさ。
 バトーは新体制の中で新入隊員の訓練教官を務めつつ、単独で事件捜査を進める。そんな中で少佐に出会う。少佐はバトーに「Solid State には近づくな」と警告を残す。バトーは少佐が「傀儡廻」ではないかと疑い始めるが、事件は「傀儡廻」が宗井議員を暗殺しようとしたことから意外な方向に。
 シリーズを通して社会情勢や政治体制に深く入り込む内容で一回の視聴で理解するのは困難。9課は宗井議員による政府の最重要施設「財団法人聖庶民救済センター」での純血の日本人のエリートを育成を暴いた。その裏には「傀儡廻」によって虐待を受けている子供を合法的に見せかけて電脳化し、聖庶民救済センターに送り込む「ソリッド・ステート・システム」があった。このインフラの制作者コシキタテアキと少佐との最後の会話が傀儡廻の正体を導き出すが、その追及はなされないまま形の上で事件は解決して物語は閉じる。
posted by KAZU at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2018年04月14日

マゼラン海峡



 一昨日の事、仕事で「海峡」を調べていて「マゼラン海峡」へ行きついた。そこでふと思い出したのが、アニメ「海のトリトン」。トリトンたちはマゼラン海峡を通って大西洋に出たのではなくて、紅海からゴンドワナの喉を通って地中海へ抜け、大西洋に到達しています。でもトリトンは一旦マゼラン海峡へ出て、そこでペンギンたちの神「タロス」に会っているはず。どうしてマゼラン海峡を通らなかったのかな、と忘れたストーリーを追いかけました。
 そうそう、レハールがピピとフィンをさらって海蜘蛛の牢獄に閉じ込めたために、トリトンは太平洋に戻ったのでした。久々にムック本を開きました。その中に載っているトリトンたちのたどった航海図。
posted by KAZU at 14:27| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメーション

2018年04月12日

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」主題歌



 主題歌については「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」と「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 2nd GIG」の両方について書いてみたいと思います。地上波放送時にはオープニング・エンディング共に変更されており、その曲がオリジナルではなくて挿入歌から転用されているという事情もあります。

★主題歌
〇攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
 オープニングは「inner universe」。作詞 はOriga、Shanti Snyder、作・編曲は菅野よう子、歌はOriga。音楽担当の菅野よう子さんとOrigaは共に組んでアニメ主題歌を手がけていますが、この曲は秀逸。ロシア人であるOrigaが作詞を担当していて、いきなり流れる聞き慣れない異国の歌詞とどこか東洋的なメロディに引き込まれます。オープニング映像は全編CGで構成されていて、曲と相まって独特の世界を作り上げています。
 エンディングは「lithium flower」。作詞はTim Jensen、作・編曲は菅野よう子、歌はScott Matthew。エンディングはオープニングとはガラリと変わってアメリカ的な要素の濃い楽曲。映像は公安9課のメンバーの日常?のスナップを止め絵により構成しています。重厚なリズムと英詞に歯切れのよいシンプルな映像がマッチしてます。
 さて、当然のことながら僕は地上波放映当時は見ていませんが、地上波ではオープニングとエンディング、共に別の曲が使われていたとのこと。
・OP/「GET9」
作詞:Tim Jensen、作・編曲:菅野よう子、歌:jillmax
・ED/「I do」
作詞・歌:Ilaria Graziano、作曲・編曲:菅野よう子
 この2曲は次シリーズである「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 2nd GIG」の挿入歌の流用。「2nd GIG」の中での「I do」の印象も深い。そんなに多用されているとは思いませんがメロディは耳に残っています。

〇「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 2nd GIG」
 オープニングは「rise」。作詞はTim Jensen、Origa、作・編曲は菅野よう子、歌はOriga。前作とは異なり、公安9課総出演の動きのあるアニメ映像に乗って流れる。どこか東洋的な雰囲気を残しながら、軽快なメロディラインでまとめられている。英語とロシア語の交錯する歌詞も魅力。"I'm a soldier"と英語から入って即ロシア語へ変わります。全部ロシア語かと思うとまた英語が入り、その繰り返し。
 エンディングは「living inside the shell」で最終話のみ「Christmas in the silent forest」が使用されている。作詞はShanti Snyder、作・編曲は菅野よう子、歌はSteve Conte。弦楽によるインパクトのあるイントロは印象的。エンディング映像はコンピューターの電子部品、素子、ネットをイメージする動画を含む映像で、一切キャラクターは登場しない。
 最終話のエンディングに「Christmas in the silent forest」。作詞はShanti Snydar、作・編曲は菅野よう子、歌はIlaria Graziano。地上波ではオープニングに使用された。映画で言えばエンドロール的な流れの曲。僕はオープニングには向かないと思うのだが。
 地上波のエンディングは「snyper」。クレジットは「snyper」となっているようだが、CDでは「from the roof top〜somewhere in the silence [sniper's theme] 」となっている。この曲は長編作品「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」の挿入歌。
作詞はTim Jensen、作・編曲は菅野よう子、歌はIlaria Graziano。
posted by KAZU at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション