2019年01月20日

訃報・藤田淑子さん(その2)



 声優さんとして吹き替えも多い藤田さんですが、“歌手”としての肩書もお持ちで例の少年のキャラクターボイスのまま歌っている主題歌がたくさんあります。

「ははうえさま」(一休さんED)
一休さん自身が母上様に宛てた手紙を歌うエンディングです。

「ウルトラの母のバラード」(ウルトラマンタロウ劇中歌)
この曲は緑のおばさん役のペギー葉山さんのカバーもありますが本編では使用されていません。因みにウルトラの母のCVは藤田さんではありません。

「キングコング」(キングコングOP)
日米合作のアニメのオープニング。小林亜星さんの作詞作曲です。

「おいらテン丸」(こてんぐテン丸OP)「うちの親分」(ED)
こてんぐテン丸のオープニングとエンディング。エンディングの方は烏天狗の松島みのりさんがメインです。

「ドリモグだぁ!!」(ドリモグだぁ!!ED)
ドリモグの声で歌うキャラクターソングタイプのエンディング

「どろろの歌」(どろろED)
1969年のモノクロアニメ「どろろ」→「どろろと百鬼丸」のエンディング。アニメには藤田さんは出演されてません。

「考えマーチ」(まんが日本絵巻ED)「なんじゃらもんじゃら」(OP)
1回に2話放送で1話完結の歴史物語でしたが、キャストに藤田さんの名前は見つかりません。前期の主題歌を藤田さんが歌ってます。

「ムーミンのテーマ」(={ねえ!ムーミン})
レコード会社によって同じ曲なのにタイトルと歌手が異なる迷曲なんですがテレビで流れたのは藤田淑子版。

「ガリバーと小人たち」(OP)
ハンナ・バーベラ制作で1969年にNHKで放映されたアニメ「ガリバーと小人たち」のオープニング。
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2019年01月19日

訃報・藤田淑子さん



 年末から訃報が続きますが2018年12月28日に声優の藤田淑子さんの訃報が流れました。年末のバタバタの時だったので、「えっ!」と声に出してしまったものの、そのまま記事を書く機会を失してしまってました。なんせ思い出深い声と歌です。やっとここに来てじっくりと振り返ることができました。何とも寂しいことです。第一年齢が若すぎます。ご冥福をお祈りいたします。
 68歳ということですが、私たちの年代のモノクロテレビアニメ時代から主役の少年の声を演じておられ、本当に小さい時から活躍されてました。「遊星少年パピイ」(1965年)の主人公パピイ、「遊星仮面」(1966年)の主人公ピーター、「キングコング」(1967年)の少年ボビー、「一休さん」(1975年)の主人公一休。おなじみの“少年の声”です。80年代以降も「がんばれ元気」の堀口元気、「こてんぐテン丸」のテン丸、「ドリモグだァ!!」のドリモグ、「ミームいろいろ夢の旅」のミーム、「キテレツ大百科」のキテレツ、「地獄先生ぬ〜べ〜」の立野広と少年の声は健在でした。
 そんな作品の中で更に魅力的な声が大人の女性の声。最近の話題では「キャッツ・アイ」の来生泪、ネットのニュースの中でもまずトップにあげられていました。「北斗の拳」のマミヤもいいですが、僕が一番好きなのは「サイレントメビウス」のAMPのリーダーにして物語のキーキャラクターでもあるラリー・シャイアン。キャラとマッチした素晴らしい声です。
(つづく)
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2016年09月22日

水谷優子さんのこと

 先日友人のブログで水谷優子さんが亡くなったことを知りました。ちょうど僕が学生時代から活動されていて、僕より少しお若いですがまあ、同年代。余りに早い鬼籍入りに驚きました。乳ガンだったとのこと。従妹が乳ガンから骨髄に転移して逝ってしまったので、いまさらもって腺ガンは恐ろしいなと思います。ご冥福をお祈りいたします。



 水谷優子さんというと「機動戦士Zガンダム」の下士官サラ・ザビアロフはガンダムファンには有名なところですが、僕にとって一番は「赤い光弾ジリオン」(1987) のアップル。JJとチャンプが両極端の男性キャラに対して、紅一点。設定年齢よりもずっと大人っぽいところが魅力的でした。三人の内、JJが主役ということでしょうが、女性キャラではアップルで主役と言っていいと思います。
 ネットで検索してみると「ちびまる子ちゃん」の“さくらさきこ”(まるこの姉) がみんなが知るキャラクターとして出てきますが、他にもう一人あげるとすると「天空戦記シュラト」の蓬莱山のラクシュ。「シュラト」のヒロインです。「天空戦記シュラト」のメインキャラ八部衆の中に紅一点のレンゲがいるので、戦いの場面では影の薄いラクシュながら、シュラトの危機を救って、最後は何とヴィシュヌ様の死後、調和神となってヴィシュヌ様を継ぐというキーキャラクター。このラクシュの声を水谷さんがかわいく演じています。アップルとは違って天真爛漫、子供っぽいですが。

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2016年04月17日

訃報・大平 透さん

 2016年4月14日、大平透さんの訃報が流れました。僕の中では低音の名優、若山弦蔵さんとともに大好きな声優さんの一人です。情報を見てびっくりなんですが、大平透さんは若山弦蔵さんよりも年上だったんですね。お二人とも父と同年代、心が傷みます。ご冥福をお祈りいたします。

 大平透さんというと、まず思い出すのが「スパイ大作戦」の指令の声。もう随分前になりますが、「Mission: Impossible」の特番だったでしょうか、テレビに出演されて生で指令の声を演じられていたのが印象に残っています。まんまの声(当たり前ですが)。正にこの人の声なんだと感動しました。それがテレビで見た最後のような気がします。


倉田室長と蒲生譲二

 それから「宇宙猿人ゴリ」「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」「スペクトルマン」の一連のシリーズで公害Gメン、後の怪獣Gメンの倉田室長。1971年〜ですから、もう45年以上前ですが大平透さんの姿というとこの時の映像が記憶されていて、ニュースの画像を見るとさすがに「年とったなあ」とイメージが崩れて落胆…。「スペクトルマン」の最終回、蒲生譲二は倉田室長に手紙を残し去っていきます。封筒の中にはスペクトルバックルが1枚のみ。それを見た倉田室長は全てを理解して、ゴリを倒した(ゴリ自身は自爆したのですが) スペクトルマンが飛び去って行くのを見上げるシーンが忘れられません。



 もう一作挙げるなら「マグマ大使」のゴアでしょうか。「ゴアの演技があまりに下手で憤慨した」とか「表情が見えないので声が合わせづらい」とかネット上では情報が上がっていますが、ゴアのスーツアクターも申し出て自分で演じたということです。後にアニメ版の「マグマ大使」のゴアの声も大平さんが演じられています。
 特撮のナレーターは「忍者部隊月光」(1964年)をはじめ、最近の戦隊シリーズまで数多く、低音のシリアスな調子以外にギャグ調の声まで幅広く活躍されました。


「おらぁグズラだど」のグズラ(1967年)


「ハクション大魔王」の魔王(1969年)


「カバトット」のカバ(1971年)


「かいけつタマゴン」のタマゴン(1972年)


「科学忍者隊ガッチャマン」シリーズの南部博士


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2015年12月03日

訃報・白川澄子



 先日、声優の白川澄子さんの訃報が流れました。享年80歳だそうですが、最後まで現役でお仕事に来ないのでスタッフと家族が自宅を訪ねたところお亡くなりになっていたとのこと。ある意味で素晴らしい最期だったと思います。ご冥福をお祈りいたします。

 さて、新聞では「サザエさん」の中島、「ドラえもん」の出木杉英才があげられていましたが、確かに今一番知られたキャラクターではあったと思います。数々のわき役、少年役が光ります。そんな中で僕が「白川澄子」という名で思い出すのは「宇宙エース」です。3年前に50周年を迎えた竜の子プロの最初のアニメ「宇宙エース」の主人公エースは白川澄子さん。テレビ白黒時代の作品、幼少の頃の作品ですから声優さんのことなどまったく眼中にない時代。引き算すると30歳くらいの白川さんが演じていらっしゃったことになりますね。中島や出木杉とはまた違った声でしたが、頭の中にエースの声が蘇ります。(資料の写真には“ヤドカリ記者 (愛川欽也)”の文字も見てとれますね)
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2015年11月17日

特発性血小板減少性紫斑病


朝比奈みくる。声を演じるのは後藤邑子さん

  「特発性血小板減少性紫斑病」という名の病気をご存じでしょうか。特発性血小板減少性紫斑病は国の指定する難病のひとつで、血液中の血小板が減少する病気です。普通私たちがちょっとテーブルの角に手足をぶつけたりしても、「いててて」だけ済みますが、この病気の人はちょっとした内出血が止まらなくなって、紫色の痣がすぐにできます。メカニズムはわかっていますが、発病の原因は解明されておらず、治療して血小板数が正常に戻っても再発する可能があり、完治は難しいそうです。
 僕の血小板数は前の献血時にはμL当たり23万7千でした。だいたい17〜38万くらいが通常の値だそうです。それが2013年に近親にこの病気が発病した時は検査で2000という値で緊急入院しました。急性の症状で脳内出血の危険が非常に高いということで血小板輸血しました。ピロリ菌感染者がこの病気にかかるとピロリ菌除去で血小板数が回復することが多いということですが、ピロリ菌検査で陰性。自己免疫疾患の人は免疫を低下させたり、古い血小板が壊される脾臓を摘出するという治療が取られます。親戚の者は高齢だったので手術は避けたいということもあり、それよりも手術に必要なだけの血小板数に回復していないのもあって、血小板を増加させる薬を投薬する治療を行いました。幸い薬の効果は劇的で、普通の人よりも少ないですが生活に支障のない値にまで回復しています。しかし、この薬1錠が目が飛び出るくらいに高いのです。難病指定で治療費の減免がなかったらとっても治療を続けるのが難しい。。。
 さて、Wikipediaによると声優の後藤邑子さんは、「中学時代に特発性血小板減少性紫斑病の闘病生活を送った」そうです。2011年に自己免疫性疾患で入院されたときに、確かにこの記事を読んだ覚えがあるのですが、その病名には大して気にとめませんでした。この病気は免疫に深くかかわっているだけにずーっと自己免疫性疾患に悩まされ続けてきたんですね。
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2015年11月13日

訃報・まつらいさん


魔法少女リリカルなのは「月村忍」

 ニュースが流れてから少し時間が経ってしまいましたが、11月2日に声優の松来未祐の訃報が流れました。最初見た時に何故に?と驚きました。亡くなるようなお歳ではないですからね。記事の中に「肺炎」という文字がありましたが、今時肺炎で亡くなるって老人ではあるまいし…。で、よくよくあちこちの記事を読んでみると裏に重い病気があったようです。ご冥福をお祈りいたします。

 11月6日だったかな、声優の後藤邑子さんがブログで、後藤さんには珍しく長い記事を書かれていたのを読んで、切なくなりました。僕が見ていたアニメで松来未祐さんはコレと言ったキャラクターがいないのですが、植田佳奈さんらと共に自主活動グループ「N±」で活動されていたということで、そちらの方が印象が強いです。11月2日の佳奈さんのブログもさりげなく悲しいです。

 ニュースの記事では代表的キャラクターとして「ハヤテのごとく!」の鷺ノ宮伊澄が多くあがっていました。確かに個性的で人気のキャラクターでした。僕もあの純粋でちょっととぼけた感じが大好きです。好きなキャラクターを一人あげると「魔法少女リリカルなのは」月村忍かな。なのはのお兄さん (高町恭也) の彼女にしてなのはの友達月村すずかの姉。すずかと違って最初のシリーズの最初の方しか登場しませんが、印象深いキャラクターです。そのせいもあってか「魔法少女リリカルなのはA's」ではグレアム提督の双子の使い魔リーゼロッテの声を演じてます。
posted by KAZU at 20:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 声優さん