2012年10月12日

「蒼箏曲」



 「蒼箏曲」は2012年8月に公開された劇場作品。原作は夏目漱石の「こころ」、監督は天野裕充、プロデューサー&企画&脚本は中町サク、撮影は中尾正人、製作プロダクション・企画・配給・宣伝はBANANAFISH、2012「蒼箏曲」製作委員会、本編62分。
 タイムレンジャーのゆうりこと勝村美香さん主演ということで、これは見ないわけにはいきません。劇場公開は残念ながら無理でしたが、DVDを購入。美香さんは先生の妻・静の役ですが、最初に夫を呼ぶ声とラストに二人の遺書を燃やすシーンでのワンフレーズ以外は全くの無言の演技です。震災で実家が被災して以来演じる美香さんをみるのは久しぶり、実に綺麗な画です。
 原作は夏目漱石の「こころ」。かなり現代風のアレンジなんですが、Kが自殺した理由とそれを決めた時期がポイントであることはこの作品も変わりません。本編では遺書の内容は全く出てきませんからそれを文字から推測することはできず、言葉少ない先生とKの言動から追うことになります。
 構成は先生の自殺から始まり、15年前に戻って前半は先生の目から見たストーリー、後半はKの目から見たストーリー、同じシーンを別角度から描いています。そして最後は二人の遺書を燃やす静。静の気持ちを推し量るのは最後の静の「おやすみなさい」の言葉だけですから、難しいです。時折、原作と同じセリフも出てきます。また静の母を演じる斉藤レイ さんの演技がまた怪演とも言えるほどに巧いです。

★キャスト
 全員で5人。他に人物は全く出てきません。
現在の静 / 勝村美香
先生 / 尾関陸
15年前の静 / 高田里穂
K / 夛留見啓助
静の母 / 斉藤レイ
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2011年11月28日

臨獣拳三拳魔

空の拳魔カタ



 臨獣ホーク拳の使い手、憎しみの拳魔。山中深く激獣拳側に封印されていたが、幼少時の出来事を憎む理央に呼応し、理央の手により復活した。自らの中にある憎しみや絶望と言ったマイナスの感情を力に変える。三人の拳魔の中で一番人に近い存在に思えるのは長い髭を持った顔にマスクを着けた風貌からか。声を演じるのは納谷六朗さん。もともと納谷悟朗さんの声に似ているのは当然としても、ますます兄弟似てきたような気がします。



海の拳魔ラゲク
 臨獣ジェリー拳の使い手、妬みの拳魔。海底に封印されていたが、カタを妬むメレの感情に呼応し、メレの手により復活した。防御に長けたリンギの他、触手を巧みに使う。声を演じたのは幸田直子さん。

大地の拳魔マク



 臨獣ベアー拳の使い手、怒りの拳魔。ゲキレッドへの怒りに燃える理央の感情に呼応した。非常に危険視されていたため、臨獣殿の地下に拳聖によって封印され、さらに復活できないように肉体からは生き肝を抜き取られていた。生き肝を預かっていたシャッキー・チェンが津波で紛失してしまい、メレが取り戻して肉体に戻した。カタとラゲクが「あの方を復活させてはならない」と理央を思い止まらせようとしたが、更なる力を求める理央の手により復活した。怒気に満ちた金剛力士のような顔をしている。理央を圧倒して臨獣殿の当主に返り咲いた。声を演じたのは数々の悪の首領を演じてきた柴田秀勝さん。
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2011年08月23日

「困ったなァ」

 「困ったなァ」は1976年にNHKの少年ドラマシリーズで放映されたドラマ作品。原作は佐藤愛子さんのジュブナイル「困ったなァ」、脚本は土井行夫、音楽は熊谷賢一、演出は鈴木孝昌、製作はNHK名古屋放送局、全12話。少年ドラマシリーズで放映された佐藤愛子さんの原作ジュブナイルは集英社文庫のコバルト・シリーズや秋元文庫から文庫化されましたが、全部テレビ放映後だったような気がします。僕は当時「マッティと大ちゃん」は買いました。今は全部絶版のようですね。
 中学1年生の田村モモコは「困ったなア」が口癖の女の子。モモコの日常をおもしろおかしく描いています。特筆すべきはゲストに野口五郎さんが出演されていることでしょう。モモコは野口五郎の大ファンで彼と結婚する妄想シーンもありました。真っ白なウェディングドレス着てました。現実のシーンではモモコが野口五郎にサインももらうシーンで本人が登場してます。
 キャストは田村モモコに「ママの卒業式」の平松里枝子、モモコの母に伊藤友乃、おばあちゃんに津島道子、山本さんに山岸映子、野田三郎に斉藤和樹、正木先生に石井啓一、浅田先生に藤岡ひろ子、野口五郎には本人・野口五郎さん。
 平松里枝子さんのオープニングの冒頭での「困ったなア」のセリフと本当に途方にくれた表情だけが頭に残っていて筋は余り記憶にないです。

「困ったなァ」オープニング (QuickTimeムービー形式です)
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2011年08月19日

「ママの卒業式」

 「ママの卒業式」は1976年、NHKの少年ドラマシリーズで放映されたテレビドラマ。原作は手島悠介の「二十八年目の卒業式」で、脚本は岩間芳樹、音楽に熊谷賢一、演出は畑田公生、途中で挿入される劇画は沼野正子、製作はNHK名古屋、全9話。
 このドラマは戦時中集団学童疎開、東京大空襲を経験してくぐりぬけてきた母が娘宛てて書いた体験記を記し、それを読んだ娘が、母の記憶の世界を体験するという形で戦争の悲惨さを語りかけるというもの。普通に母子の会話の場面もあり、30年前の世界に娘があたかもタイムスリップしたような状態で登場する場面もあり、また途中に再現できない場面を劇画で表わすといった手法も取られている。ちょっと変わった表現形式のドラマだった。
 主人公の娘・朋子に新人で小学校6年生だった平松里枝子。彼女は後に中学生になって、中学生の女の子が主人公の「困ったなア」にも出演している。お母さん役は魔法使いサリーの声優・平井道子さん。父に岡部雅郎、兄・悟史に佐瀬陽一、健太郎に吉本隆治、他。
 ある日、朋子の母に小学校の卒業式の案内が届く。戦争で卒業式を行なうことができなかったからで、母は卒業式にウキウキ、大好きだった謙太郎くんのことを思いだしたり。ところが案内状を見た朋子は母が小学校さえ卒業していないかったのだと思い悲しい思いをする。朋子の言葉を聞いた母は大笑い。それでどういうことが自分の小学校時代にあったのかを体験記に書いて、娘に知ってもらおうとする。という筋だったと思うのですが。それこそ30年以上前の記憶なので確信は持てないですけど(笑)。
 さて、オープニングテーマはピアノのイントロで始まり、弦楽の伴奏。最初はリコーダー?、次にクラリネット、最後は弦楽が主旋律を奏でて終わります。

「ママの卒業式」テーマ(QuickTime Movie 形式です)
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2011年05月18日

「花は花よめ」

 俳優の児玉清さんがお亡くなりになったそうです。「パネルクイズ・アタック25」の司会をお休みになられてから長く、これは復帰は難しいのではと思っていましたが…。小泉博さんのようにSF作品や子供向け作品に出演されることは余りなかったようで、記憶にありません。「アタック25」が余りにも有名でお若い方は俳優の姿をご覧になったことがないという方も多いのでは。僕の中で一番印象に深いのが1970年代に放映された「花は花よめ」。追悼記事としてこの作品を取り上げてみたいと思います。
 「花は花よめ」は1971年に日本テレビ系列から放映されたホームドラマで、吉永小百合さんが主演、僕にとっては吉永小百合さんの映画作品は年代が上の人のもので、全く見ていませんから、このテレビの「花は花よめ」が吉永さんの作品としても印象が深いものです。全16回で、翌年に続編(37回)がほぼ同じメンバーで続編が放映され、1974に真野響子さんの主演でもう一作放映されたようですが、こちらは僕は見ていません。ただ、児玉清さんは3本ともに出演されています。
 花屋を営む長男の児玉清さんは3人の子連れ。若手芸者の吉永小百合さんを見初めて結婚します。年の離れた子づれの夫、細川ちか子さん演じるこわーい姑、さらには松山省二さん演じる次男夫婦も同居、そこに長女が離婚して帰ってくる、というあり得ない、いかにもドラマという設定。人間関係がぎくしゃくしてくると「芸者上がり」、「出戻り」などという言葉をつい口走ってしまうために、何度となく揉め事が起こりますが、それでも回を追うに従って家族の絆が出来上がっていくという物語です。若手・吉永小百合さん以上に児玉清さんの演技は光っていたように思います。
 出演は吉永小百合、児玉清、淡島千景、細川ちか子、松山省二、小松政夫、アイリーン、林寛子、皆川おさむ、等。あと南田洋子さんが出演されてましたっけ?
 オープニング主題歌はデータを持ってないのですが、作曲は山下毅雄さんだそうです。歌詞は花の名前を羅列しただけなんですが、時折鼓と「イヨーッ」という合いの手が入ります。これは吉永小百合さんの役所、芸者上がりということを意識してのことでしょうか。主題歌はテレビから録音してあります。

ナデシコ シャクヤク カーネーション チューリップ スズラン
アマリリス バラ ヒヤシンス ユリ
カキツバタ ホウセンカ ヤマブキ
グラジオラス デージー スイートピー カンナ
キキョウ アジサイ ヤグルマソウ ランランランラン…
アネモネ カトレア ガーベラ サルビア コスモス
サツキ サツキ サツキ サツキ
スミレ スミレ スミレ スミレ
ダリア ダリア ダリア ダリア ランランランラン…
マーガレット リンドウ ゲッカビジン ボタン
アヤメ ショウブ ヒナギク ナノハナ ヒマワリ

 これだけ特異な歌詞なのにどういう訳かネット上を検索してもデータが出てこないのが不思議です。一度聞いていただこうかなとも思ったのですが、この歌イントロなしでいきなり始まります。そのせいで録音時に頭の部分の音が滑ってしまってまともに録れてないので断念。
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2011年05月15日

「心の旅路」か「心の故郷」か


1974年頃の堺正章さんですとこの曲あたりですか。

 5月の番外編です。
 中学一年生からテレビのドラマの主題歌を録音し始めました。最初は自分が見ているもの、後には自分が見ていないものでも、ともかく機会があれば録音しておこうという方向に変わっていきました。1970年〜1974年くらいにかけてホームドラマが全盛で、どれもこれもすごいメンバーが出ていました。どれだけに記憶が不確かで録音したはいいけど、はて?何の曲だったかなというものもあります。
 そんな中ですごく印象深く今でも2番まで歌詞を記憶しているのですが、ドラマの方が全然思い出せない作品がありました。曲の歌い出しは「♪今夜の夜行列車でどこか遠くへ すべてを忘れて行ってしまおうか」、当時の僕のメモで曲名は「心の旅路」です。しかし調べてもなかなかわからない。やっとのことで歌い出しがヒントになって1974年に放映された「マチャアキ・幸代の二人は夫婦」の主題歌であることがわかりました。
 「マチャアキ・幸代のふたりは夫婦」は1974年にフジテレビ系列で放映されたホームドラマで、全26話。出演は堺 正章、十朱幸代、研ナオコ、中山仁、榊原るみ、小池朝雄、なべおさみ、浜村純、谷啓と堂々たるメンバーです。巨匠・堺正章さんはソロ転向からやや遅れてましたが大ヒットを飛ばし、歌でも俳優業でも超大人気でした。タイトルがわかれば「ああ、見てた」ということになり、記憶も少しずつ戻ってきたのですが…。
 ただ曲のタイトルに自信がありません。僕の当時のメモが正しいのかどうか。歌詞の中には「心の旅路」という言葉は出てきません。2番の歌詞に「心の故郷に雨あがりの…」という部分があってどうもひっかかります。ご存知の方がおられましたら、是非教えていただきたいです。
posted by KAZU at 14:14| Comment(6) | TrackBack(0) | 番外編

2011年04月03日

「若きいのちの日記」



☆4月の番外編。

 「若きいのちの日記」は1969年に朝日放送が製作、「花王愛の劇場」枠で放映されたテレビドラマ。原作は大島みち子の「若きいのちの日記」、脚本は高岡尚平、製作は朝日放送。月曜から金曜までのお昼の帯番組で放映されたが、時間帯から考えて本放送を見られたはずがないが、たぶん人気が高くて即再放送されたのだと思う、夕方に見ていた記憶がある。主人公・大島みち子に島かおり、恋人・河野実に高橋長英。
 ご存知テレビドラマ、映画で有名な「愛と死を見つめて」(原作河野実・大島みち子)のリメイク作品で、大島みち子の原作の方がより細かい事情や心情を語っているそうだ。放映当時、父が大阪ガスの系列会社に勤めていたのだが、大阪ガスがカレンダー等々に島かおりさんを使っていたので殊に記憶に深い。
 大学生の大島みち子が軟骨肉腫に冒され、手術で顔面半分を摘出するも甲斐なく死亡するというノンフィクション作品。手術後は顔半分をガーゼで覆っての演技は前作も、この作品の後に作られたものも同様だけれど、やはり強烈な印象を与えます。
 みち子は検査の後、はっきりと病名を言わない医師の目を盗んで、カルテの文字を書き写し、大学の医学部の学生だったか教師だったかをつかまえて「これ何だがわかりますか?」と質問します。「骨肉腫じゃないですか」という答えに、みち子は本を調べてこの病気が「死亡率が高い」病気であることを知ります。このシーンは恐ろしく暗かった覚えがあります。
 手術前に顔に手術場所をマーキングするシーンもありましたが、ガーゼで顔を覆ったシーン以上に小学生の僕には怖かったです。
 主題歌はオープニングは曲名はわかりませんが、「花王愛の劇場」のテーマミュージックだったはず。エンディングは有名な「愛と死をみつめて」です。この曲は1964年の日本レコード大賞受賞曲ですが、もともと1964年の大空真弓、山本学のテレビ版、吉永小百合、浜田正吾の劇場版の主題歌として作られたのではないということらしいです。これはちょっとびっくりでした。作詞は大矢弘子、作曲は土田啓四郎、歌は青山和子。
 ちなみに僕は大空真弓版、吉永小百合版は勿論見ていませんし、大竹しのぶ版も広末涼子版も見ていません。他のを見ると島かおりさんのイメージが壊れてしまいそうな気がするのです。
posted by KAZU at 15:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 番外編