
南斗鳳凰拳・極星サウザー(写真左端)の名文句。南斗六聖拳の使い手の中では美形・声・味方ということで水鳥拳のレイが、特に女性ファンには一番人気だが、僕があげるとすれば一番はサウザーだ。南斗聖拳中最強で一子相伝の鳳凰拳を使い、ラオウもその身体の秘密を知らなかった。鳳凰拳は攻めのみで防御のない拳法。そんなものあるはずがないのだが、存在するのがアニメの世界。
サウザーの身体の持つ秘密によってケンシロウも敗れて幽閉される。南斗白鷺拳のシュウの息子シバの活躍によりケンシロウは助かるが、南斗十字陵の人柱となってシュウが倒れる。この戦いに引き寄せられるように北斗の長兄ラオウ、次兄トキが南斗十字陵にやってくる。サウザーの秘密を知っているというトキがサウザーの前に進もうとするのをケンシロウが引き止める。前回の戦いでケンシロウはサウザーの身体の秘密を見切っていた。
南斗鳳凰拳は一子相伝。真剣勝負の闇の戦いで初めてサウザーが倒した相手が師オウガイだった。伝承者が師を倒した時に伝承されるという宿命を持つ拳法。いよいよサウザーとケンシロウの戦いが始まる。ここでラオウが一言吠えている。
「この戦いを邪魔するものはこの北斗の長兄と次兄が許さん!」
ラオウの言葉の中で最期の名セリフ以上に僕の心に焼きついている言葉。男と兄弟と愛に満ちあふれたセリフだと思いませんか。
サウザーの身体の秘密は普通の人間とは秘孔の位置が表裏左右逆になっていたこと。それをケンシロウが前回の戦いで敗れたとはいえ、心臓の鼓動が逆から聞こえたことによって見抜いていた。南斗十字陵の中腹には師オウガイの墓標を隠し持っていた。「愛深き故に愛を捨てた」男であることを知ったケンシロウはとどめに痛みを感じさせない北斗有情拳猛翔破を使う。その情の拳にサウザーは少年のような顔に戻り涙を流す。そしてここでもケンシロウは行っている「お前もやはり
ともであった」と。
南斗聖拳中最強、傲慢、極悪、虐待を尽くし「退かぬ!媚びぬ!省みぬ」と豪語するも前向きパワー前回を感じるこの男に憧れてしまうファンは僕以外にもいると思うのだが。声を演じたのは銀河万丈氏。