2007年07月11日

「蒼天の拳」キャラクター(2)

 今回は拳志郎が上海へ戻った直後に登場したキャラクターをご紹介。

☆葉(よう)
 青幇の幹部。二丁拳銃による早撃ちを得意とする。紅華会の処刑遊戯で炮烙により全身火傷をおったためミイラのごとく全身を包帯で覆っている。息子が拳志郎の鞄を盗んだことがきっかけで拳志郎と再開、青幇復活の立役者となる。声を演じたのは有本欽隆。

☆葉子英(ようしえい)
 葉の息子。動けない父親に代わって町で阿片を売っているところを紅華会の人間に殺されかかるが拳志郎に助けられる。その直後、拳志郎の鞄を盗んで家に持ち帰ったところ犬並みの嗅覚の拳志郎に追跡され、結果的に父親と拳志郎を再開させる。その後は父親を助けて青幇復活に協力する。声を演じたのは佐藤雄大。

★黄西飛(こうせいひ)
 紅華会の幹部。拳志郎に突かれた傷が元で顔面半分を鉄で覆っていて、事あるごとに「あ・い・た」を連発する。紅華会を復活させその力を誇示するために青幇刈りを行い、見せしめに大新世界で処刑遊戯を開催していた。拳志郎に「上海を去れ」と言われていたが、最後は「この世を去れ」と言われ肉体を吹き飛ばされた。声を演じたのは秋元羊介。
(Read More につづく)

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2007年07月07日

「蒼天の拳」キャラクター(1)



 それでは「蒼天の拳」のキャラクターをご紹介していきたいと思う。先ずは日本滞在時のキャラクターを中心に。

☆霞拳志郎(かすみけんしろう)
 本作の主人公。第62代北斗神拳伝承者。上海では「閻王」と呼ばれ恐れられた。上海から日本へ渡った時は上海で知り合った北大路剛士を訪ねて彼の創設した東和女子大学校で講師をしていた。決めセリフは余り使わなかったが「儞已經死了(ニイイチンスラ)」お前はもう死んでいるの中国語)。頻繁に使ったのは「○○の文句は俺に言え!」の方。犬並みの嗅覚の持ち主、いつもタバコを吸っている。究極の奥義は勿論「無想転生」。声を演じるのは山寺宏一さん。「北斗の拳」のケンシロウに比べれば遥かに無頼漢だ。

☆霞羅門(かすみらもん)
 拳志郎の弟。後の第63代北斗神拳の伝承者リュウケン。第1話の冒頭でいきなり老人の姿で登場する。この場面はナレーションをよく聞いていないと誤解をする。兄が上海へ戻る場面では少年ながら自転車で車と並走したり、ごろつきを一撃で倒したりと超人的なところを見せた。少年時代の声は近藤隆、成人してからは麦人。
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2007年07月06日

「蒼天の拳」

 「蒼天の拳」は2006年にテレビ朝日系列で放映されたアニメ。原作は「週刊コミックパンチ」連載の同名漫画(堀江信彦・原哲夫(作画))で、全26話。アニメ制作は蒼天スタジオ、アニメ制作協力はパルムスタジオ、製作は蒼天製作委員会・テレビ朝日。「北斗の拳」の源流を描いた作品で細かいところでは矛盾が見られるが、「北斗の拳」の基本設定を引き継いでいる。「北斗の拳」が崩壊した近未来の世紀末を舞台にしているのに対し、この作品では1930年代の上海を舞台に現実とフィクションを織り交ぜた複雑な世界を描いている。この点は画風が一見似ていても「北斗の拳」とは全く違うストーリー展開で、例によって僕自身は漫画は全然知らない状態で見て少々面くらった。複雑な文化・世界は漫然と見ていてはなかなか理解できないもので、おもしろさを感じるようになったのは拳志郎が上海へ戻ってからだった。
 シリーズ冒頭に主人公霞拳志郎の弟羅門(後のリュウケン)が登場して「北斗の拳」のケンシロウに思いを馳せるあたりは、やはり「北斗」ファンには外し難い作品だ。物語は上海を牛耳る裏の組織・青幇(ちんぱん)に組する北斗神拳伝承者・拳志郎(閻王)が、敵対する紅華会(こうかかい)を一人で壊滅状態に陥れ、上海を離れて日本へ渡った後、紅華会がフランス租界と手を組み青幇を罠にかけて封殺していく時点から始まる。何も知らなかった拳志郎は上海の、青幇の状況を知るに至り、再び上海の地へ戻って紅華会を倒し、青幇を復活させていく。
 深夜に放送されたものの「北斗の拳」ほどバイオレンスシーンが多いわけでなく、また血は白く描かれておらず、ストレートに赤。銃器が登場しており、生身の体(拳法)よりもその力は絶大だという現実(常識)は貫かれていて内容はシリアスだ。作品のテーマが「北斗の拳」では「愛」であったのに対し、この作品では「義」で、「朋友」という言葉が多く使われる。キャラクターは上海が舞台ということで大半が中国名、その数も多いのでちょっと覚えるのが大変。
 主題歌はオープニングに「薔薇が咲く 薔薇が散る」。愛内里菜作詞、小島久尚作曲、葉山たけし編曲、歌は愛内里菜。この曲については既出記事を参照ください。エンディングは2曲で、前期が「心のリズム飛び散るバタフライ」。作詞・作曲・編曲が徳永暁人 歌はdoa。こちらのエンディング映像は「北斗の拳」を思い出させるちょっと哀愁のこもった映像、曲も見事にマッチしている。後期は「Kissing til i die」。真中潤作詞、後藤康二作曲、大島こうすけ編曲、歌は真中潤。
 キャラクターとキャストは改めて。

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2007年03月04日

薔薇が咲く 薔薇が散る



 現在放映中の作品は取り上げないお約束ですが、カテゴリーに「北斗の拳」を挙げている僕としては、ちょっと触れずにおられないのが「蒼天の拳」。物語の内容は詳しく書きませんが、「北斗の拳」の世紀末に至る以前、北斗神拳の歴史を日本と香港を舞台に描いています。主人公の霞拳志郎を演じるのは山寺宏一さん。
 その「蒼天の拳」のオープニングが愛内里菜さんの歌う「薔薇が咲く 薔薇が散る」。作詞は愛内里菜さん自身、作曲は小島久尚氏、編曲は葉山たけし氏。愛内里菜さんの作詞ということで少々パワー=過激度が足りませんが、それを補って余りある迫力あるメロディと編曲。サビに入る♪薔薇が咲く 薔薇が散る 君の中に 僕がいる♪の所は血が沸く思いがします。是非お聞きください、お勧め。


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日は新旧問わず、アニメ・特撮番組について語り尽くす2時間。
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2006年08月18日

「WIND & RAIN」



 毎日、通勤途中には携帯に録音した音楽を聞いているのだが、今日は「WIND & RAIN」を聞いてふとこのシーンを思い出した。「北斗の拳2」でアインが死んだ回、最後にアインがアスカを飛行船で緑の土地へ連れていくシーンが流れた。もちろんこれは架空の世界で、アインはアスカを飛行船で緑の土地へ連れていくためだけに賞金稼ぎをしており、その夢を実現することなく亡くなった。それを夢のシーンとして流したわけだ。僕にとってはもう涙、涙のシーンなのだが、このバックに流れているのが子門真人の歌う「Wind & Rain」。岡部和範作詞、大安蓮作曲、水谷公生編曲。

 男の心は風
 ただひたすら走りぬけた後で wo-o
 ほんとに大事なもの
 なくして来たことに気づき
 また舞い戻る
 お前の頬にふるその雨を
 ぬぐうことさえできぬ自分が
 むなしくて・・・
 だから少しだけでいい
 虹のようなその微笑み
 見せてほしい

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2005年11月02日

さらばケンシロウ、さらば北斗神拳



 「北斗の拳2」の最終回は黒王号にまたがりリンを乗せ、ヒョウを乗せて進むバットと海のリハク、北斗の軍のシーンから始まる。前回から続くカイオウとケンシロウの戦いはいよいよ最後を迎えようとしていた。
 戦いの場に到着したバットがケンシロウに駆け寄ろうとするのをリハクが制する。
拳に命をかけた男の戦い、見守るのが我らの務め
 北斗琉拳の魔闘気を封じたケンシロウにカイオウの額から汗が浮かび上がる。
通じぬ、お前の魔闘気は通じぬ
 ケンシロウに既に足を封じられたカイオウは這いながら母者の墓標に向かい、母者の位牌を抱き締めて、今一撃のチャンスを請う。
たとえ天地逆になっても、己の生き方は変えぬ!
 すさまじい間欠泉と共に宙に舞い上がったカイオウは肘打でケンシロウを狙うが、既に勝負は着いていた。「終った!」とのかけ声のもとケンシロウの拳はカイオウの胸に決まる。リハク「決まった」。
 ケンシロウはとどめをさせというカイオウに母者の位牌を渡して、
お前もともであった
 カイオウに人の情が甦る。リンの死環白を突いて記憶を消したことを悔いるカイオウ。そこにバットがやってくる。「リンは無事だ。この人が命をかけてリンを」よろよろと黒王号から降りるヒョウ。カイオウ「よくぞ来た。お前の拳でとどめを刺すがよい」。しかしヒョウはよろよろとカイオウの上に倒れ込む。「俺が強かったら、北斗宗家の嫡男としての力量が十分であったら、お前は歪まなかったはず」この言葉を聞いてカイオウの目からは涙がとうとうと流れる。
また、あの幼き日に戻って共に遊ぼうぞ
 このカイオウの言葉を聞く度に涙がこぼれてしまう。ヒョウはその後カイオウの腕の中で息絶える。「ヒョウ!」カイオウの絶叫が響く。カイオウはヒョウを抱いて崖を登り溶岩に包まれて石像化する。
 リンをバットに託して立ち去るケンシロウ。主題歌の流れる中、シン、レイ、シュウ、サウザー、トキそしてユリアの声が響く。バックには主だった敵味方の映像が流れて物語は幕を閉じる。「さらばケンシロウ、さらば北斗神拳」
 最終回は通して見てきた者にとっては定めを背負った男の区切りと見て取れる。感動のそして、名セリフ連発の1話だと思う。もし初めてこの作品を見ようとされる方は決してこの最終回を先に見てはいけません。「また、あの幼き日に戻って共に遊ぼうぞ」このカイオウの言葉の意味はここだけを見ただけで決して理解できないからです。


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2005年10月31日

「北斗の拳」女性キャラクター

 「北斗の拳」は拳の戦いの世界を描くストーリーから、女性キャラクターの数が男性キャラクターに比べるとかなり少ない。少ないだけに長期にわたって出番のあったキャラクターは印象深い者が多い。
 一番登場が多いのは当然リン(鈴木富子、富永みーな)。ケンシロウを慕い、信じて疑わない姿はシリーズを通じて随所に見られる。特に修羅の国に渡ってからのリンは強かった。特にカイオウに捕らえられ、足に鎖の枷、俺の子を生めと迫られた時でも。
 そして109話までのストーリーはこの人を中心に動いていた、ケンシロウの愛したユリア(山本百合子)。語るまでもありません。
 戦いに直接かかわらなかったせいか、一番美しく優しいという印象のレイの妹アイリ(安藤アリサ)。牙一族に捕らえられ初めて見せた姿は黄色の薄い透けて見えるようなドレス。「新しいご主人さま…」この言葉を聞いたレイの心痛いかばかりか。
 女を捨てたと刃の着いたヨーヨーを操って戦うマミヤ(藤田淑子)。女を捨てたと言いながらケンシロウの出現で心が揺れ、レイに愛が甦る。レイの死後、戦うことを止めレイの墓標にヨーヨーを封印するが、「2」でジャコウの出現で村が危うくなり、再びヨーヨーを取ろうとする。それをケンシロウが制する。「北斗の拳」「北斗の拳2」を通して出てくる数少ないキャラクターでもある。
 ちょっとマイナーなところを挙げておくとカサンドラの牢獄に母親を人質に取られケンシロウと戦うことを強要された蘭山紅拳のベラ。ベラとケンシロウの戦いはほんの短いものだったが、戦いの途中でもケンシロウは子供を救う。それを見てベラは戦いを止めてしまう。「女として生きろ」というケンシロウの言葉も空しく、その後黒掌十字拳のターゲルに裏切り者として殺される。声を演じたのが戸田恵子さん。
 何故そこまで、死ぬことはないだろうと思ったのが海のリハクの娘トウ(土井美加)。行き倒れの女を演じてジュウザに睡眠薬を盛るシーンは随分太めの女性に描かれているが、ラオウに愛を語って自らを刺した場面ではいささかスリム。
 「北斗の拳2」になってからはファルコの愛したミュウ、リンの姉・天帝ルイ、アインの娘アスカが登場するが出番が少ない。短い中でも印象が強かったのがカイオウの妹でありヒョウの婚約者サヤカ。一時リンをかくまったりもしたが、兄カイオウの手で殺される。情を捨てたカイオウと愛を語ったヒョウとの差がくっきりと浮かび上がったエピソードでもあった。
 最後にレイア。修羅たちから隠れて修練場に連れて行かれる前の子供たちに愛を説く女。シャチを愛したがシャチが南斗琉拳を得て人が変ったことでケンシロウに「殺してくれるなら」とシャチの行く場所を教える。この時の弟タオの言葉がグサリと刺さる。「姉さんが望んでいるのは北斗琉拳の死であって、あの人が死ぬことじゃない!」
posted by KAZU at 08:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 北斗の拳