2004年06月14日

パウル・フォン・オーベルシュタイン

 田中芳樹氏の小説「銀河英雄伝説」がアニメ化されてから久しい。中にはアニメオリジナルストーリーも存在するが、小説を読んでみるとそのストーリーは原作に忠実、場面によっては完璧に小説そのままの動き、台詞であり、この原作が如何に偉大かがわかる。
 さて、この長大な作品にはまたたくさんのキャラクターが存在するが、僕が一番好きな人を一人選べと言われると、表題の男を迷わずあげる。
 パウル・フォン・オーベルシュタインは時には変人と呼ばれ、曲者と呼ばれ、他人に同調することは稀で嫌われ者である。しかし、周りには全く感化されず、冷静かつ非情に黙々とラインハルトと国家に尽くす姿は惚れ惚れする。オーベルシュタインは国家に忠誠を尽くす余りにラインハルトさえその一部とみなしているような記述も多々目にしたが、僕は例え作者がそう言ったとしても賛成はできない。オーベルシュタインはラインハルトに忠誠を誓っていたのだ。
 キルヒアイスが死んだその日、ラインハルトを狙ったアンスバッハ准将の銃口に対し身をもって盾となったのはオーベルシュタインだった。あのほんの僅かなシーン、表情ひとつ変えない動作にオーベルシュタインの忠誠心が見てとれる。そしてその後、意気消沈して動かないラインハルトに対し幕僚たちが集まり事態の打開を計る。その場にオーベルシュタインの姿は見えないが…。

ロイエンタール「ラインハルト閣下には立ち直ってもらわねばならない」

 皆が姉アンネローゼに説得してもらう策を妥当だと考えてはいるのだが、アンネローゼにとりつごうとする者はいない。

オーベルシュタイン「私がその役を引き受けよう」
 ロイエンタール、ミッターマイヤー、ケスラーいずれもが引き受けなかった仕事を当然のように引受実行する。銀英伝一かっこいい男だと思うのだが、いかがか?
posted by KAZU at 20:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説