2008年11月27日

「Skies of Love」

 「銀河英雄伝説」の本伝第1期のオープニング。ズバリ帝国・ラインハルトのイメージ、格調高いイントロが流れタイトルが表示されるところまでで、背中がぞくぞくします。第1期、最初のオープニングとして印象も強いです。全て英語の歌詞で歌われていて、歌詞は書き留めてみると平易な単語で綴られていますが、「銀英伝」にぴったり。歌っている秋吉満ちるさんは日系アメリカ人の女性シンガー。お父さんがアメリカ人、お母さんが日本人。歌は常に英語で歌われるそうですが、日本人らしい英語の響きで、私たち日本人には聞き取り易いと思います。アニメソングの名曲のひとつ、是非機会がありましたら聞いていただきたい一曲。秋吉満ちる作詞・作曲・歌唱、風戸慎介編曲。

I look above the stars are bright
Yet I'm blinded by your light
Heaven seems so far away
Come back to me someday.

The sky seems so blue
They lead me to you
Somewhere there's a place in my heart
in the skies of love

posted by KAZU at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説

2006年10月24日

シャルプラッテン

 「銀河英雄伝説」に用いられた音楽は同盟国歌や帝国軍軍楽曲のようなオリジナルの音楽以外に、いくつかの既存の曲が使用されているが、その大半はクラシック音楽だ。旧東ドイツのレーベル「シャルプラッテン」のクラシックのなかからBGMが選ばれたことは有名。
 最初に作られた劇場版「銀河英雄伝説〜わが征くは星の大海〜」では「シャルプラッテン」のクラシック以外に新日本フィルハーモニーオーケストラの演奏による「マーラー:交響曲第3番」、「ニールセン:交響曲第4番“不滅”」、「ラヴェル:ボレロ」が用いられている。特に第4次ティアマト会戦での「ボレロ」は実に見事なクラシックとの調和でファンの中では知らない者はいないだろう。
 本編ではボレロは確か使われていないが、マーラーの交響曲は第1番から10番まで、モーツァルトの交響曲は第40番と41番、ドヴォルザークの交響曲では第6番から9番、ブラームスの交響曲第1番、シューベルトの交響曲では第1番・2番・3番・8番、ベートーベンの交響曲は第2番・3番・5番・6番・7番、ブルックナーの交響曲では第1番・4番・5番・7番・8番、シューマンの交響曲第4番、ハイドンの交響曲第88番と97番、ニールセンの交響曲第4番と交響曲だけでもこれだけ使われている。手元には第1期の楽曲リストしかないので、第2期や外伝を含めればさらに多くの曲が使われていると思われる。
 今日リストを見ていて思ったのだが、トランペットの協奏曲が3曲も使われている。トレルリ:トランペット協奏曲とアルビノーニ:トランペット協奏曲、それからファッシュのトランペット協奏曲。僕がトランペット協奏曲というと一番に思い出すのはフンメルのトランペット協奏曲だが、銀英伝で使用された曲はいずれも知らない曲だ。しかしトランペットが鳴り響く場面というのはなんとなく想像できる。スペースオペラにぴったりの音という気がする。
 クラシックの持つ格調の高さ、奥行きの深さがゴールデンバウム王朝の品格の高さや、宇宙の深遠さを表わして見事に作品に溶け込んでいる。有名な曲が多いだけに聞いていて心地よさや親しみを感じるというのもクラシックの魅力かなと思う。

posted by KAZU at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説

2006年02月28日

銀河英雄伝説のOP&ED(第1期・第2期)

 「銀河英雄伝説」は長大なシリーズなのだが、オリジナルビデオ作品なのでテレビ作品に比べてオープニング、エンディングの印象が薄い。作品は全て見ているのだが、ビデオということで連続して見るためにどうしてもオープニングとエンディングを飛ばして見がちなもので。それでも繰り返して聞いていると記憶に残ってはくる。改めてCDで聞いてみると新たな感動があったりする。
 第1期のオープニングは「SKIES OF LOVE」。秋吉満ちる作詞・作曲・歌、風戸慎介編曲。全ての英語の歌詞で、物語の初端に活躍するキャラクター達の映像のバックで流れる。格調高くでも少しやさしく、そんな感じの曲です。やはり最初のオープニングということで記憶に深く刻まれている曲。
 最初のエンディングは「光の橋を越えて」。小椋佳作詞・作曲・歌、風戸慎介編曲。若きラインハルトとキルヒアイスが自分達の野望に向かって進んでいく姿を熱く謳う。歌詞はさすが小椋佳さんでお見事なのですが、どうも銀英伝の雰囲気とは合致しない。今もっも余り好きにはなれない曲。
 第2期のオープニングは「I AM WAITING FOR YOU」。秋吉満ちる作詞・作曲・歌、森英治編曲。ラインハルトの姉アンネローゼの優雅な姿と重なる曲。オープニングとしては力強いところがなく、優しい音のながれなのだが、格調の高さ優雅さというラインハルトのもう一方の側面を捕らえていて秀曲だ。
 第2期のエンディングが「旅立ちの序曲」。この曲も「光の橋を越えて」と同じく小椋佳作詞・作曲・歌、風戸慎介編曲。こちらは力強い音の運びで、気に入っています。やはりラインハルトの気性を考えればこれくらい強いリズムと音の運びがなくては似合いません。でもやはりもうひとつしっくりこないところがあって、70点くらいでしょうか。
 いずれの曲もキャラクター達の姿が描かれて、パイロットフィルムを見るようだ。全般的に静かな曲で戦いをイメージするものはない。

posted by KAZU at 19:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説

2006年02月25日

銀河英雄伝説の音楽から



 劇場版「銀河英雄伝説〜わが征くは星の大海〜」を初めて見た時、その音楽には驚いた。サウンドは全部クラシック音楽。その使い方が絶妙でバロックから近代まで幅広い曲想の音楽を見事なまでに映像にマッチさせている。さぞかし選曲にはその道の造詣に深い方がかかわったものと思われる。
 以前にもご紹介しましたが、ラインハルト・フォン・ミューゼル大将のテーマ音楽にはショパンのノクターン第9番(作品32-1)を使用している。下級階級からのし上がった実力派だけれども、気品高い貴族の雰囲気もまた持ち合わせるラインハルトの一面を表わしている。
 そしてラストの第4次ティアマト会戦では銀英伝ファンなら忘れられない名場面、ラヴェルのボレロが鳴り響く。前衛を進むラインハルトの艦隊が右へ回頭して敵味方の前面を横切っていく。ひとつ間違えば艦隊全滅の可能性を勝利へ導いたのは運もあったかと思うのだが。あの場面で微かな音から大音響で鳴り響くまで同じテーマを繰り返すボレロが実に印象的だった。
 その戦いの前、サウンドトラックでは「出撃前夜」と題しているが、ラインハルトとキルヒアイスの二人の場面でベートーベンのピアノソナタ第8番「悲愴」の第2楽章が演奏される。ここはクラシック音楽を離れて「悲愴」のタイトルのイメージや第1楽章の曲想はバッサリ切り捨てて映像と音楽を楽しむべき場面。第2楽章は静かながらベートーベンの曲、感情が溢れんばかりに周囲へラインハルトの気持ちの高揚をまき散らしている。
 もう一曲、物語の前半で描かれるレグニッツァの戦いではデンマークのニールセンの交響曲「不滅」の第4楽章が使われている。実はこの曲、銀英伝で初めて聞いた曲で、この映画を見た後でCDを捜して買った。この曲が選曲されたいきさつはサウンドトラックの解説に詳しいが、昔の戦いを描いた曲は前時代のもので未来の宇宙での戦闘のスピード感がなくて、捜しに捜した末に見つけたという。宇宙での戦闘のスピード感、ラストへの盛り上がり、ニールセンが込めた祖国「不滅」への期待と愛情がラインハルトの微動だにしない冷静かつ熱い戦いを見事に表現していて誂えたごとく、ぴったりとはまっている。
posted by KAZU at 08:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説

2005年04月03日

その他のキャラクター



 「銀河英雄伝説」の帝国側のキャラクターをご紹介してきたが、これで二部までの主要な人物は紹介を終えた。ラインハルトの姉アンネローゼと友キルヒアイスについては僕には述べることはない。最後にその他のキラ星キャラクターをご紹介してみようと思う。
☆アルツール・フォン・シュトライト
 元ブラウンシュバイツ公の部下でありリップシュタット戦役前にフェルナーと共にラインハルトの暗殺を進言する。その言は受け入れられず戦役へと発展する。帝都オーディンでラインハルト軍に捕らえられたがその手腕を評価されて、ラインハルトの副官を務める。バーミリオン会戦ではブリュンヒルトが敵射程内に入り「どうか脱出のご決意を」と退艦を進言している。このあと目前に迫った同名鑑をミュラー艦隊が撃沈している。敏腕ということは身を助けるものというお手本みたいな男だ。
☆エミール・フォン・レッゼ
 ラインハルトの近侍、赤毛の少年。「神々の黄昏」作戦で侍男として参加、発熱したラインハルトの看病を命ぜられた。「どうかお勝ちください。そして宇宙を統一なさいますよう。」キルヒアイスを思い起こさせる言葉と容姿に以後近侍として最後までブリュンヒルトにその姿があった。バーミリオン会戦でブリュンヒルトが至近弾を受けて大きく揺れた時に、ラインハルトはエミールを真っ先にかばっている。ラインハルトがヒルデガルドと一夜を過ごした夜、ラインハルトの執務室の外の廊下に座り込んで眠っていた姿が忘れられない。
☆ギュンター・キスリング
 ラインハルトの親衛隊長。親衛隊長ということで元帥府では勿論、戦闘中の艦橋でも正装でラインハルトの傍らに立つことが多かった。設定では白兵戦で武勲をあげて抜擢されたとのこと。最後は准将位だったか?。第4部では余り意識して見ていなかったので、機会があれば確認してみたいキャラクターの一人。
☆アントン・フェルナー
 シュトライトと共にブラウンシュバイツ公にラインハルトの暗殺を進言、それが受け入れられないとみるやすぐに見切って、ラインハルト軍に捕らえられ帰順する。オーベルシュタイン預かりとなり、以後オーベルシュタインの言動を一番近くで見た歴史の証人となる。オーベルシュタインの参謀として第4部では活躍もみられる。帝都の混乱に対してオーベルシュタイン並に迅速に動き、要所を抑えた。この時は自らが出向いて指揮を執っている。的確な判断力が魅力。僕にとってはサブキャラクター中一番印象深い人物。
 これをもちまして「銀河英雄伝説」の主要キャラクターの紹介はひとまず一段落。同盟軍側には興味がないので、逆に興味のある方はこちらのサイトなどはいかがでしょう。「銀英伝」のプロがその膨大なキャラクターを解説されてます。ただし、ここは小説を基調としているのでアニメのみを扱っているわけではりません。「銀河英雄伝説」はその物語をさらに未来の歴史家が考察しながら過去を語るという形を取っています。それだけに人物像はこの作品の大きな魅力になっている訳です。なぜなら史実は過去の事実であって要点はそれを為した人物の方にあると思うからです。
posted by KAZU at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説

2005年04月01日

双璧

 「銀河英雄伝説」の双璧、ロイエンタールとミッターマイヤーについては僕などが語らなくても、銀英伝のファン、ロイエンタールファン、ミッターマイヤーファンに語り尽くされているので書くまでもないのだが、かと言って避けていくにはあまりに大きな穴を開けてしまいそう。ということで二人いっしょに感じた所を。
 ウォルフガング・ミッターマイヤーは平民出身。自ら選んで軍人の道を歩む。迅速な用兵で「疾風ウォルフ」の異名を持つ。第4次ティアマト会戦ではヤンの揺動作戦に気づいたラインハルトがミッターマイヤー少将を呼び出し無人艦の追撃を命じるが、既にミッターマイヤーは高速戦艦を向かわせていた。余りの迅速さに帝国艦隊とミッターマイヤー艦隊が交錯する場面も。頑固な規律主義者であり、フェザーンを急襲した際、部下には略奪・暴行を固く禁じていた。実際には部下の中に略奪者・暴行者が出て公開で銃殺刑に処している。このこだわりがかつて身を危険にしラインハルトとの出会いにつながっている。しかし、こういう頑なこだわりを持つ男は魅力的だ。
 ラインハルトと出会う前、ミッターマイヤーが処罰した兵士の中に貴族の子息がいたために平民出身の彼は貴族の圧力によって投獄される。ロイエンタールは親友を救うためにハインハルトに会い、ミッターマイヤーの救出を願い、以後の忠誠を誓う。
 オスカー・フォン・ロイエンタール。青い左目と黒い右目を持つ冷やかな容貌の男。父は下級貴族、母は伯爵家令嬢。白兵戦では帝国屈指の腕前を持つ。軍人としては柔軟な用兵、統治官としては緻密で用意周到な手腕を見せた。青い目の母と黒い目の愛人との間に生まれた子という運命から「女は男を裏切るために生まれた」というのが信念で、捨てた女性も多いとか。リヒテンラーデ侯爵の一族エルフリーデとの間に子供を設けるが、それが「ロイエンタールに謀叛の動きあり」の疑惑のひとつとなった。ロイエンタール討伐を終えたミッターマイヤーは親友の忘れ形見をフェリックスと名付けて育てる。
 こうして書いていると涙を誘いますね。決して神様のいたずらではなく、歴史のいたずらによって戦った二人の友情は最後まで崩れることはなかった。万人好みの好青年のミッターマイヤーだが、僕は二人の内どちらが好きかと問われればロイエンタールだな。ミッターマイヤーは軍人としては同等の実力だが、その他の実力を見ればロイエンタールの方が遥かに上だと評価できるのでは。
 ロイエンタールがハイネセンへの撤退中にグリルパルツァーの裏切りに合い、乗艦を攻撃され負傷。重症ながらも寝台に着かず艦橋で指揮を執った姿は死を覚悟した最後の勇姿だった。グリルパルツァーをミッターマイヤーが許さなかったのは言うまでもない。ロイエンタールはハイネセンへ戻りラインハルトを侮辱したトリューニヒトを銃殺、ミッターマイヤーを待つ。「早く来い、疾風ウォルフの名が泣くぞ」。いかに混乱していた中であっても執務室までエルフリーデと子供が入るには手引きした人間がいるわけだ。ある意味で人間社会はこわい。
posted by KAZU at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説

2005年03月31日

ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ

 メルカッツは「銀河英雄伝説」帝国軍の名将、上級大将。数々の功績をあげてきた名将ではあった。アスターテ会戦ではラインハルト軍の配下として参戦、自軍の倍の同盟軍の侵攻に対し、ラインハルトにいかにして戦うつもりであるかを問うている。不安にかられる他の提督と気持ちは同様であったが、年下のラインハルトに対しても上官であるという姿勢は崩さず、またラインハルトに対して一切悪口はついていない。このあたりからも人柄がうかがえる。
 ラインハルトは「撤退など思いもよらぬことだ。われわれが敵より圧倒的に有利な態勢にあるからだ」と各個撃破の作戦を説明する。ヤンのせいで完全なる勝利にはならなかったが敵の2/3の艦隊を沈めた戦いにラインハルトの実力を早くから認めたのもメルカッツだった。
 リップシュタット戦役では門閥貴族連合軍司令官に就く。この任を心ならずも受けているが、この後が歴史に弄ばれた感が強い。眼を閉じて深く考える表情は物静かなのだが、リップシュタット戦役で副官シュナイダー自決を妨げられ、家族も伴わず同盟へ亡命する。ラインハルトもメルカッツを戦役後に抑えられなかったことを悔やんでいる。帝国幼帝ヨーゼフ二世が誘拐され同盟領内で銀河帝国正統政府が樹立され、その際メルカッツは軍務尚書かつ元帥に就いている。さらにヤンから「動くシャーウッドの森」を率いることを頼まれ受諾している。流転の人生を活きた男。最後まで帝国軍服は脱がず、同盟の主要キャラクターであるにもかかわらず、帝国・同盟どちらのポスターにも載っていない中途半端な存在。
 ヨブ・トリューニヒトは陰険な悪徳政治家でその悪徳故にロイエンタールに丸腰のまま銃殺されたが、それもそれなりの人生。ところがメルカッツはいけません。僕には納得のいかない人生だ。彼は帝国に残ってラインハルト麾下であればその軍歴、能力も有効に使えたものを。(先にあげたサイトの著者の意見には賛成しかねます)
posted by KAZU at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説