2023年05月28日

ベートーヴェン・ピアノソナタ第8番「悲愴」2楽章



 先日、「悲愴」の2楽章を続けて聞く機会がありました。特に2楽章アダージョ・カンタービレで悲しさを表に出すことなく、穏やかに振る舞っているようなそんな気がする名曲です。
 銀英伝で最初に映像化された作品「銀河英雄伝説 わが征くは星の大海」では決戦前夜、サロンでビリヤードをしながらロイエンタールとミッターマイヤーが語る場面で流れます。ラインハルト麾下の将校が喧嘩を始め、双璧の二人が加勢しようとしたところを、キルヒアイスが制止。キルヒアイスがピアニストに「演奏を続けてください」と演奏を促します。そう、単なるBGMではなくてサロンのピアニストが弾いていた曲だったんです。



 右手の高音のメロディが美しく、クラシックになじみのない方でもきっと聞いたことがある有名なメロディ。

https://youtu.be/bE2Zok2eL1Q
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2019年09月29日

白鳥たちの踊り



 今日、高校の先輩の音響喫茶に行くと、ちょうどチャイコフスキーの「白鳥の湖」〜白鳥たちの踊り〜がかかっていました。この曲はアニメ映画「銀河英雄伝説〜わが征くは星の大海〜」のイゼルローン要塞入港の場面に使われている曲。わくわく、どきどきです。
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2012年10月20日

外伝「奪還者」



 「銀河英雄伝説・外伝」の1エピソード。外伝の中でもラインハルトが中佐で巡航艦の艦長という艦隊を率いる前、16歳のエピソード。
 駆逐艦で巡航艦を撃沈した武勲により中佐に昇進したラインハルトは巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンの艦長に就任したが、キルヒアイスは中尉にとどまったために、副長に就けることができなかった。軍人事に従ってもともとその任にあったワーレン少佐が副長、キルヒアイスは保安主任として艦長を守るために傍らにあるということで、ラインハルトはヨシとした、と冒頭で述べられている。
 ワーレンがラインハルトの幕僚として活躍するのはずっと後、ラインハルトが戴冠した後のことになるので、若き日のワーレンが描かれているのはこの外伝の1エピソードだけではないかと思う。また後の幕僚であるヘルムート・レンネンカンプ大佐がラインハルトの上司として登場。姿は見せないがフェザーンの駐在武官としてミュラー、補給艦の艦長としてアイゼナッハが登場している。
 ワーレンは年少のラインハルトやキルヒアイスに対して全く偏見はなく、軍務に忠実な常識的な軍人として描かれており、その人柄がよく出ていると思う。
 さて、目立った武勲をあげるような出撃もないまま艦長就任から6か月が経った時、レンネンカンプ大佐を通じて、アーベントロート少将よりラインハルト指名で極秘任務の要請がある。ヘルクスハイマー伯爵が軍事機密を奪ってそれを手土産に同盟に亡命するためにフェザーン回廊と通って脱出しようとしているのを阻止せよとのこと。巡航艦一隻で支援なしの任務故に困難を極めることを承知でラインハルトは拝命する。
 作戦の協力者という名目で同行したアーベントロート少将の部下ベンドリング少佐を載せ、訓練航行と偽ってイゼルローン要塞を出航したヘーシュリッヒ・エンチェンが回廊の同盟側出口にさしかかった時、部下を集めて本当の目的を話す。「回廊といえども、蟻一匹這い出る隙もないわけではない」「なければ作ればいい」とラインハルトは敢えて詳しく説明せずに艦を進める。
 最初の見どころは回廊を脱出する際の陽動作戦。敵のパトロール艇を味方の警備艦隊のところへ引き込み、敵の周波数で救難信号を発して敵の目を戦闘空域に集中させている間に回廊を抜けて同盟側へ侵入する。「この艦長、若いがただ者ではない」とワーレンが感心する場面が印象的だ。
 フェザーン駐在武官との通信空域でヘルクスハイマーが既にフェザーンを出航した旨の通信を受けたラインハルトは航跡からその船を割り出し追跡、奇襲攻撃を欠けて護衛艦を撃破、船のコントロールを奪取するも、脱出しようとしたヘルクスハイマーは減圧事故で死亡。唯一令嬢・マルガレータのみの生存を確認する。持ち出された軍事機密は指向性ゼッフル粒子の発生装置の試作品と宮廷闘争にかかわる重大な機密文書。ベンドリング少佐は内容は知らされていないもののこの機密文書を奪還することを密命されていた。しかしアクセスコードがなければ装置の移設も文書の閲覧もできない状態で帰途に着く。
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2012年10月04日

銀河英雄伝説@TAKARAZUKA



 先日、8年来のブログ友達の一陽さんのお誘いもあって、人生二度目の宝塚歌劇を観劇してきました。二度目と言っても一度目は小学校の時に叔母に連れられて行ったので、殆ど記憶がありませんから、実質上今回が人生初の宝塚歌劇でした。宝塚ファミリーランドへは何度か子供の時に連れて行ってもらってますから大劇場は見ていますが、改装されてから劇場そのものを見るのも初めてでした。
 演奏は生で迫力があるし、実に美しい。そこは宝塚ならではの雰囲気ときらびやかさなのでしょう。「銀河英雄伝説」は田中芳樹の超大作ですが、その原作の第2巻までを中心に、ラインハルトがリップシュタット戦役に勝ちながらも、盟友キルヒアイスを失うまでの、アニメで言うと第26話までを演じています。よくまとめあげたものだと感心しますが、やはり少々走り気味な感はぬぐえません。予備知識なしでストーリーを完全に理解するのは一度観ただけでは無理だと思います。冒頭ロイエンタールが現在までの歴史を語り、随所に原作のままの台詞をちりばめたところは原作ファン、アニメファンには嬉しいところ。
 本来、色恋沙汰に縁の薄い物語で、ラインハルトとヒルデガルドの絡むところは殆どないわけですが、それでは“宝塚歌劇”にならないので、原作以上に二人の絡むシーンは多くなっています。
 さて、小説を原作にしアニメ化されたこの作品、初の舞台ミュージカル化なんですが、小説やアニメと舞台芸術は決定的に違いますね。小説は文字ですから、読者は何度でも同じところを読み返すことができます。アニメは同時に起こったことであっても、ひとつのフレームの中ではひとつずつのシーンが描かれていきますから、表示がずれて見る方はひとつずつを確認しながら追いかけていくことになります。ところが舞台では同時に起こった(やった)ことはそれぞれの演者が同時に演じますから、全部を一度に見ることができないのです。
 ガイエスブルグ要塞での捕虜の検閲の場面、アンスバッハが主君の遺体と共に登場し隠していた火器でラインハルトを狙います。アンスバッハが発砲、オーベルシュタインがラインハルトの前に立ってかばい、火線は外れて後ろの壁を破壊、丸腰のキルヒアイスがアンスバッパの前に立ちふさがります。これ、一瞬の出来事で僕はアンスバッハに目を引かれてしまってオーベルシュタインの動きを見損ねてしまいました。実に残念。オーベルシュタインが身を挺してラインハルトをかばうシーンはアニメではワンカット、舞台では全員の一連の動きのひとつでしかありません。
 キルヒアイスはアニメではアンスバッハの指輪のレーザービームで撃ち抜かれてますが、舞台では銃撃で撃ち抜かれます。舞台の上ではもみ合っているシーンでは様にならないですよね、きっと。この後はサラリを描かれてラインハルトの悲痛は感じられません。原作は原作、アニメはアニメ、舞台は舞台です。

宙組公演
NTT西日本・東日本フレッツシアター
スペース・ファンタジー
銀河英雄伝説@TAKARAZUKA
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2010年10月26日

自由惑星同盟国歌

自由惑星同盟国歌
〜自由の旗・自由の民 レボリューション・オブ・ザ・ハート〜



 「銀河英雄伝説」を愛する人ならばおそらくは皆知っているメロディ。いかにもという力強くかつ自由にあふれる国家で、ヤンのファンならば惑星自由同盟の国民に感情移入して口ずさんでしまいそう。曲は秋吉満ちる作詞・作曲、編曲は風戸慎介。作品を見る人にとってこの同盟国家はBGMとして流れるだけで、オープニングやエンディングの主題歌とは趣を異にしている。歌詞を取りだしてじっくりと意味を追うことはないのだが、英語を母国語とする人でないとなかなか書けない歌詞だと思う。

Liberty stands for freedom
Oh, hail! the flag that set us free
Standing righteous, symbolic of strength
Our hopes for freedom to be
My friends, not so far away
Rulers will reunite hand in hand
Oh hail! Liberty Bell!
True freedom for all men

 歌詞を訳していくと、みんな止まってしまうのが「Rulers will reunite hand in hand」のところでしょうね。ネット上を検索するといろいろな日本語訳が出てきますが、さてどう解釈するのが良いか。制作過程での間違いとか作詞した秋吉満ちるさんが誤解したとかいうのは論外として、僕は「Rulers will reunite with us hand in hand」の意味だと考えたいですね。ストーリーは両国の戦争の歴史ですが、自由惑星同盟の理想は戦争が起こるずっと前の状態、袂を分かつ前の状態へもどることじゃなかったのかなと。
posted by KAZU at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説

2008年12月24日

出撃前夜



 「銀河英雄伝説」で用いられているBGMは全てクラシックだというのは異色でかつ有名ですが、これだけのクラシック音楽を網羅できたのは制作に関連した会社が音源を持っていたからこそ。劇場番第1作「銀河英雄伝説 わが征くは星の大海」で用いられた曲の中ではレグニッツァの戦いでのニールセン交響曲4番「不滅」第4楽章、ラインハルト麾下の艦隊がイゼルローン要塞に入港する時のチャイコフスキー白鳥の湖「白鳥たちの踊り」、第4次ティアマト会戦でのラヴェルの「ボレロ」あたりは印象的でした。クラシックファンにとってもニールセンの交響曲第4番はマイナーな曲で、僕も初めてニールセンなる作曲家の名前を知ってCDを買ったきっかけになった曲です。
 「出撃前夜」と題されたベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章はティアマト空域への出撃前夜にイゼルローン要塞の士官達が集うバーで、というより士官専用のバーだったのでしょうか、士官たちが憩うシーンで流れた曲。ロイエンタールとミッターマイヤーの二人も飲んでましたが。「悲愴」の第2楽章の冒頭部分は“悲愴”なイメージとはほど遠い、穏やかで落ち着いたメロディなので、以後本伝でも何度か流れています。

http://jp.youtube.com/watch?v=bE2Zok2eL1Q
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2008年11月30日

「I am waiting for You」

 「銀河英雄伝説」本伝第2期のオープニング曲。歌・作詞・作曲共に秋吉満ちるさん、編曲・森英治ということで第1期と同じスタッフによるもの。ただ曲想は随分異なっていて、第1期「Skies of Love」が勇壮なイントロで始まり、ラインハルトの雰囲気、オープニング映像ではラインハルト麾下の名将たちが次々と姿を見せるのですが、こちら「I am waiting for you」はラインハルトの姉・アンネローゼの雰囲気。オープニング映像でもメインにアンネローゼを据えて、第1期同様にラインハルト麾下の名将たちが登場します。

[[youtube:Sken4RHX9FY&hl=ja&fs=1]]
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