2009年03月20日

キル星人

 「ウルトラセブン」に登場する正体を見せない異星人のひとつ、キル星人。前述のバンダ星人とは異なり人の姿を借りて登場する。第28話「700キロを突っ走れ!」で地球防衛軍が開発した特殊火薬「スパイナー」を実験場まで運ぶ任務がウルトラ警備隊に課せられる。海路をハイドランジャーで運び陸路をどうするか。ここでダンが「グッドアイデアがあります」とタナベ参謀に進言したのはラリーに便乗してスパイナーを運ぶという作戦。キリヤマ隊長はこの作戦をダンとアマギ隊員に命じる。キル星人は様々な手を使って妨害を企てる。登場するキル星人は人間そのもので何ら異星人らしい武器も能力も見せず、正体も晒さなかった。ただ死亡すると死体は消滅する。また本編では“やつら”と呼ばれているだけで名称は明らかにされていない。
 ダンとアマギが運んだスパイナーは囮で、スパイナーは無事別動隊により実験場に届けられる。しかし実験場にキル星人は恐竜戦車を送り込んで実験を妨害しようとする。この恐竜戦車もなかなか異様な怪獣だ。出現した時にダンがなぜか怪獣ではなく「恐竜です」と言っており、本編では「恐竜タンク(戦車)」と呼ばれている。キャタピラー台車の上に手足のない恐竜?を乗せただけの姿だが、重量感たっぷり。目から破壊光線を発射、4門の砲台も装備している。最後はセブンの活躍でスパイナーの爆発により吹き飛ばされる。
posted by KAZU at 09:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルトラセブン

2009年03月19日

バンダ星人

 「ウルトラセブン」はセブンが地球を侵略しようとする異星人と戦うというのが基本的なストーリー設定となっています。異星人と直接戦うこともありますが、戦う対象は異星人の円盤であったり、異星人が作ったロボットであったり、異星人が操る怪獣であったりします。第1話「姿なき挑戦者」ではクール星人の円盤との戦闘が主で、星人との直接対決はアイスラッガーの一閃で片がついています。
 セブンに登場する異星人の大半がその姿を見せていますが、中には人の姿を借りた状態で登場するのみで、正体を全く見せていないものも少ないながらあります。仮にヒューマノイドであったとしてもどこか人間とは異なるはず。そんな中、本編で全く姿を見せないのが“バンダ星人”。第38話「勇気ある戦い」で地球に降り立った巨大なロボットが自動車を取り込んで宇宙へ逃走していきます。それを追跡した地球防衛軍が撮影した写真を見て、ダンが「バンダ星人の宇宙ステーションじゃないか!」とひとこと。「何でそんなこと知っているんだ」というフルハシの質問に、「ちょっと・・・」とごまかすダン。それ以上の追求がないというのも不思議ですが。巨大ロボットの方も名付けられておらず本編では“バンダ星人のロボット”と呼ばれています。果たしてどんな姿をした異星人なのか今もって謎の宇宙人であるわけです。

posted by KAZU at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルトラセブン

2008年05月26日

NEW WORLD

 「UltrasevenX」の最終回、Episode12。見終わった後に大きな違和感を残す作品でしたが、ウルトラセブン生誕40周年記念の作品として、ダンとアンヌの姿を挿入、一応ハッピーエンドで締めくくっているのでよしとしましょうか。Episode10からいよいよジンが赤い巨人となった経緯を描いていきます。
 政府は“アクアプロジェクト”という新しいエネルギー資源の開発を湖で行っていたが、その過程で偶然湖に異次元へつながるゲートが開き、その向こう側に同じような並行世界がそんざいすることを発見する。この発見の直後、アクアプロジェクトは政府によって情報を隠蔽されてしまう。実は地球は既にグラキエスによって侵略され、情報操作によって見せ掛けの平和の上に支配されていた。彼らはゲートの向こうにある世界をも侵略しようと画策していた。3カ月前、隠蔽されたアクアプロジェクトを探るために湖に潜入したジンとエレアは追われ、ジンは撃たれて二人とも湖に落下する。湖に沈んでいくジンを助けたい、人類を助けたいというエレアの祈りは、ゲートの向こう世界(我々の世界)のウルトラセブンに届き、セブンはこちらの世界でジンと一心同体となり活動するためジンの体を借りたいと言う。果たしてジンは甦るがジンの記憶も、セブンの意識も失っていた。デウスの本部爆破に向かうエージェントケイとエス、アクアプロジェクトの施設爆破に向かうジンとエレア。ジンは変身して巨大な蜘蛛型のメカ・グラキエス3体と戦うが、3体の巧妙なコンビネーション攻撃に敗北する。ジンの元に向かい再び祈るエレアにジンはウルトラセブンの意識を持って甦り、メカ・グラキエスを粉砕。地下にうごめく夥しい数のグラキエスをアイスラッガーでなぎ倒し、ワイドショットで殲滅する。更にデウスの基地で間一髪ケイとエスを救出してエレアの待つ湖へ戻ってくる。ジンと分離したウルトラセブンは赤い玉となって湖のゲートを通り元の世界へ帰って行く。



 ハッピーエンドなのだけれど、情報操作されていた人類はグラキエスのもたらしていた情報を失ってどうなっていくのかという先行きのわからない不安を残して幕を閉じる。大きな違和感の原因は多分、グラキエスをアイスラッガーでなぎ倒し、ワイドショットで焼き払っていくセブンの姿ではないかと思う。モロボシ・ダンの意識を取り戻したウルトラセブンが今まで見せたことのないすさまじい姿だったから。湖に沈んで元の世界へ戻っていくセブンの赤い玉は「ウルトラマン」の赤い玉を思い出させるシーンでした。かの地の湖で還暦を過ぎたアンヌと帰還したダンの再会は必要なかったのではとも思うが、ウルトラセブン生誕40周年ということでこれもまた、よしとしましょう。
posted by KAZU at 12:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルトラセブン

2008年05月07日

「YOUR SONG」


ナタル

 「UltrasevenX」の第7話。シリーズ中、一番の名作だと思う。特撮ではよく見かけるパターンながらハッピーエンドでしめくくっているのがとても爽やかで、くら〜い雰囲気が続く中での珠玉のエピソードとなっている。
 DEUSのエージェント・ディーはエイリアン(ヴァイロ星人)を追っていた。ヴァイロ星人の選ばれた戦士はマスクを与えられそれを着けて戦う。マスクを自ら外すことは名誉を捨てて母星を裏切ることになる。ヴァイロ星人のナタルは侵略のための調査に地球へやってきたが、街頭で歌う女性の歌声に魅了されマスクを外し戦うことを止める。エージェント・ディーはそんなナタルを守るために、エス組んだミッションで殉職したと見せかけて姿をくらます。そんな中、ヴァイロ星人を追っていたエスはディーを見つけてしまう。ディーを捕らえて尋問しようとするケイに、ディーはナタルのことを話す。一方ジンはヴァイロ星人に襲われたナタルを助けるも吹き飛ばされて倒れたところをナタルに介抱されていた。裏切り者を消そうとするヴァイロ星人の戦士たちがナタルを再び狙う。それを必死で守ろうとする、ディー、そしてケイとエス。ピンチになったディーを助けたのはナタルだった。
 「守られてるばかりじゃイヤ!」
 4人の戦いにヴァイロ星人達は次々に倒れていくが、円盤が現れ液体状金属を排出すると生物機械兵器バドリュードへと変化する。巨大兵器の前に手も足も出ない4人にバドリュードが攻撃を仕掛けた時、ウルトラセブンのアイスラッガーが攻撃をはじき返し、更にバドリュードをも引き裂く。逃げようとする円盤にセブンのエメリューム光線が炸裂して一件落着となる。
 最後は再びナタルが街頭で歌うシーン。白いギターで弾き語るナタルの透き通った声が印象的でした。そんなナタルをジン、ケイ、エスの三人が見つめている。
 「こうして当たり前のようにエイリアンと共存できる日が来るといいな。」とケイ。
 「そんな日が・・・きっと来るさ。」とジンが返す。
posted by KAZU at 08:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルトラセブン

2008年04月10日

Ultraseven X



 「UltrasevenX」は2007年10月から12月にかけて深夜枠で放映された円谷プロ製作の特撮テレビドラマ。「ウルトラセブン」生誕40周年記念番組。製作は円谷プロ、中部日本放送、ULTRASEVEN X PROJECT、監修は円谷一夫、監督に八木毅、鈴木健二、梶研吾、小中和哉、全12話。
 舞台は我々の世界によく似た並行世界、いわゆるパラレルワールドで我々の世界よりも進んだ科学を持った人類が統一された国家によって情報コントロールされて、平和に暮らしていた。しかし、地球を狙う侵略者の侵入は後を絶たず、地球に侵入したエイリアンを一般市民には知られないよう秘密裏に捜査して処分する組織「DEUS」(デウス)が存在していた。隊員はエージェントと呼ばれ司令からの命令を受けて行動していた。物語の前2/3は主にジン、ケイ、エスの3人のエージェントの活躍を描く。残りの1/3で物語の核心、赤い巨人(ULTRASEVEN X)の秘密を描く。

☆ジン
 DESUのエージェント、コードネーム「ジン」。第1話から記憶を失って登場する。謎の女エレアからウルトラアイを受け取り救世主赤い巨人に変身する能力を得る。国家の極秘プロジェクト「Aqua Project」とその陰謀を調べ知るに至って一旦殺害されるが、その陰謀を知った我らの世界のセブン(モロボシダン)がパラレルワールドへ入りジンの体へ入ったことによって甦る。最終回ではセブンが我らの世界へ帰還することによって、記憶を完全に取り戻した。演じるのは沖縄出身の与座重理久さん。
☆エレア
 ジンの恋人。ジンが殺され、記憶を失って甦った後は、ジンの意志を受け継いで「Aqua Project」とそれにまつわる陰謀を探り、ジンに力を貸す。演じるのは加賀美早紀さん。
☆ケイ
 ジンとパートナーを組むDEUSのエージェント。沈着冷静、感情を差し挟まないプロ中のプロ。演じるのは脇崎智史さん。
☆エス
 DEUSのエージェント。潜入捜査を得意とする女性。ジン、ケイに負けるとも劣らない戦闘術を披露する。チョコレートが好きでいつも携帯しパクパク食っている。最終回ではケイと共に自爆してDEUSの基地を破壊しようと決意した時はケイの手を握って女性らしい一面をのぞかせた。演じるのは伴杏里さん。
☆司令
 DEUSの司令官でビデオシーバーを通して命令を伝え、声のみで姿を見せない。いつも的確な命令を伝えていたものが、最終回で本部に潜入したケイとエスに対して「よくここまで来た」「最後の指令を下す、ここで死にたまえ」と本性を現している。声を演じたのは夏木陽介さん。

 全編にわたって暗く重い雰囲気のストーリーで、最終回はハッピーエンドであったにもかかわらず、最後まで明るく期待の持てる未来、楽しいシーンはなかった。強いて言えばEpisode7 "YOUR SONG" 一話だけはスキッと気分の晴れたエピソードだった。このエピソードとULTRASEVEN Xの謎については改めて記事にしたいと思う。
 主題歌については先に既出記事参照。
posted by KAZU at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルトラセブン

2008年03月05日

「Another day comes」



 「UltrasevenX」ではオープニングは短い音声とタイトルバックのみで、すぐにプロローグに入るためオープニング主題歌はなかった。「Another day comes」は「UltrasevenX」のエンディングテーマ。
 あちこちでコメントを見てみたが、ハードコアな、あるいはメタルなサウンドをお好みの方には非常に評価が高いようだ。ヴォーカルは日本人だそうだが、発音はアメリカ英語で、ロックなだけに僕には聞き取り難い。ただ曲想は「UltrasevenX」の暗く、謎めいた雰囲気にピッタリで、イメージとしては当たっているのではないかと思う。この手のサウンドを聞かれる方は「UltrasevenX」をご覧いただいた上で聞いてみられては。

Data:
「Another day comes」
作詞:K、作・編曲・歌:Pay money to my pain
2007年

posted by KAZU at 08:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルトラセブン

2008年02月15日

「ウルトラセブンのバラード」



 ウルトラセブンのオープニング主題歌はテレビシリーズ以来ずっと「ウルトラセブンの歌」(東京一作詞、冬木透作・編曲)が用いられてきた。Vapのオリジナルビデオ・平成ウルトラセブンシリーズでもテレビスペシャルにしても同様、もっとも先般放映された「ULTRASEVEN X」は別として。最後のビデオシリーズである「EVOLUTION5部作」では佐々木功氏がこの歌を歌っている。通常1番と2番の歌詞が用いられていたが、この「EVOLUTION5部作」ではモロボシダンは登場せず、セブンに変身するのはカザモリということで2番の「モロボシダンの名をかりて」の歌詞が使えず、1番と3番を歌っている。
 1シリーズ戻って「ウルトラセブン1999最終章6部作」のエンディングテーマが「ウルトラセブンのバラード」。長年ウルトラセブンとつきあってきた人がこの曲を聞くと今までの調子と余りに異なるため面食らう。家内などは「なんでウルトラセブンに演歌が流れるの」と言ったくらいだ。作曲と編曲は勿論冬木透氏だが、作詞は歌唱を担当した佐々木功氏。「ウルトラセブン1999最終章6部作」の最終回は宇宙の掟を破って地球人を守るウルトラセブンの勇姿が描かれるが、その悲しい結末を見るかのような哀しい響きを持つ歌。

戦い終わって 見上げる空の 彼方に光る 故郷の星
果てない宇宙に 求める夢は
命をかけて 守る平和と
銀河に流れる 愛の詩
泡沫の夢 追い求め
闇をさまよう人々に
いつの日か 光さして 生きる喜び 満ちるまで
熱い想い胸にいだき 明日の夢に生きよう

 ちょっと素人が歌うには難しい曲で、もちろんCDも出てはいるが、是非一度ビデオ作品を見て聞いてみてください。
posted by KAZU at 18:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルトラセブン