
「デスノート the Last name」は2006年11月に公開されたSF映画作品。「デスノート」(実写版)の後編。原作は大場つぐみ、作画:小畑健の漫画作品「DEATH NOTE」。監督は金子修介、脚本は大石哲也、金子修介、音楽は川井憲次、制作は日活撮影所、企画は日本テレビ放送網、製作は「DEATH NOTE」FILM PARTNERS(日本テレビ放送網、札幌テレビ放送、讀賣テレビ放送、中京テレビ放送、広島テレビ放送、福岡放送、宮城テレビ放送、集英社、ホリプロ、バップ、コナミデジタルエンタテインメント、松竹、日活)。140分
★ストーリー
前編である「デスノート」の続編、後編である。原作の第一部の後半と第二部の終盤を織り混ぜて、キラとLの対決を描く。原作では第一部では月がLに勝利するのに、全く残念。
死神デュラスのデスノートを死神レムから与えられた弥海砂は、家族を惨殺した犯人をキラが殺して仇を取ってくれたことでキラを狂信、第二のキラの名で犯罪者を殺していく。現れる。海砂は、自らの寿命の半分と引き換えに、顔を見るだけで相手の名前と寿命が見える死神の目を得て、自身を「第2のキラ」と称してキラを否定する者を消し去っていく。さくらTVにキラへのメッセージを送りつけ、生放送中のキラの批判者を見せしめに殺す。しかし、月とは異なりタレントの海砂では思慮が足らず、ほどなく身柄を確保されてしまう。レムは海砂にデスノートの所有権を放棄させ、月に海砂の解放を依頼する。月は長大な作戦を実行、一旦自身もデスノートの所有を放棄し、第三のキラ・高田清美を消してデスノートの所有権を取り戻す。ここまでは月の完全勝利。
原作の第一部では死神レムを利用した月がLを葬るのに成功して終わるが、本作では第二部の結末であるNの大どんでん返しをLが行うことで物語に終止符を打っている。この部分は原作と構想は似ていても全く異なるストーリーになっている。海砂を解放することに成功はしたものの、その後になぜあの思慮深い月がと思ってしまう。Lが海砂への監視を止めるわけがない。
本作の見どころは、最後の大どんでん返し。この部分だけは原作と大きく異なる。デスノートのルール、「名前の後に人間界単位で40秒以内に死因を書くと、その通りになる」「死因を書かなければ全てが心臓麻痺となる」「死因を書くと更に6分40秒、詳しい死の状況を記載する時間が与えられる」「日時を指定した上で操って殺せるのは23日以内」。そして「2冊以上のデスノートに同じ人間の名前が書かれた場合、一番先に書かれたものが優先される。」。アニメでは余り話題にされなかった最後のルールが巧みに利用されている。。Lは最後のルールを利用して自分の名前と死亡日時を書いておき、後からレムが名前を書いても40秒後には死なない状況にあった。