2017年02月26日

「ウルトラの星光る時」



 調べもので久しぶりに「帰って来たウルトラマン」を見ました。「帰って来た〜」では一番ショッキングなエピソードは「ウルトラマン夕陽に死す」でしょう。ウルトラマンのカラータイマーが停止してX字に磔られます。「ウルトラセブン」ではセブンがガッツ星人に十字架に架けられますが子供心に次回でのセブンの復活が期待できました。何がセブンと違うかというとアキ(榊原るみ)と坂田(岸田森)がナックル星人に殺されるという、メインキャラクターの「死」にあります。大きな絶望感を与えました。
 後編に当たる「ウルトラの星光る時」には初代ウルトラマンとウルトラセブンが登場して助け、処刑寸前のウルトラマンは復活します。最後の戦いでは「ウルトラマンとウルトラセブンの友情」によって逆転勝利をおさめるわけですが、まだ「ウルトラ兄弟」という概念が登場する前、「友情」という言葉が使われています。マンとセブンは戦いには手を出しません。セブンの戦いが見られなかったのが残念。戦術的には加勢するのが当然だろうと思うのですが。
 ハヤタとダン、まだまだ若いです。本来の設定ではハヤタとマンは別人ですから、ココで出てきてはおかしいのですが、ご愛嬌。
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2016年09月04日

「透明人間」(1954年)



 「透明人間」は1954年に東宝が制作、その年に公開されたSF特撮映画。製作は北猛夫、原案は別府啓、脚本日高繁明、音楽は紙恭輔、撮影・特技指導に円谷英二、監督は織田基義。モノクロ作品、70分。
 戦時中に西崎博士の発見したホストン粒子によって体を透明化され「透明人間特攻隊」なるものが組織されたが、玉砕して生存者はいないとされていた。ところが銀座のど真ん中で交通事故があり、一人の透明人間が車に飛び込んで自殺した。遺書が近くから見つかり、戦時中の「透明人間特攻隊」の一員であることが判明。さらに遺書の内容からもう一人の透明人間が生存していることが分かる。その事件の直後から透明人間を名乗るギャング団が略奪・暴行を繰り返す事件が発生する。朝夕新聞の記者・小松は透明人間の自殺事件の目撃者であり、事件の真相を探り始める。
 一方、もう一人の透明人間の生き残りである南條はキャバレー「黒船」でピエロのサンドイッチマンとして働いていた。フェイスペイントと素肌を出さない服でその正体を隠していた。新聞記者の小松に正体を知られたが、彼が正義の人であることを知り、二人協力して透明人間を名乗るギャング団を調査し始める。そして調査の結果、キャバレー「黒船」の支配人・矢島がギャング団のボスであることが判明するのだが…。
 キャバレーの歌手・美千代に心引かれる南條は彼女にも正体を打ち明け、共に生きることを提案する。一旦、ギャング団に捕らわれた南條だったが、九死に一生を得て「黒船」に乗り込み矢島を追い詰めていく。ガスタンク上での揉み合いの末、矢島ともども落下して、その最期を美千代の腕の中で終え、映画は終了する。
 この後制作される変身人間シリーズとは異なり、モノクロ作品。おまけに冒頭に街頭テレビが登場するなど時代的にも一昔前の雰囲気。ストーリーはしっかりしているが、さすがに画像が乱れて鑑賞可能ギリギリの状態。

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2016年08月23日

「電送人間」(3)


後列真ん中の人、どなたか分かりますか?

★キャラクター&キャストその2
◇大西正義(海南貿易社長) / 河津清三郎
 海南貿易社長。終戦時、軍の資金(金の延べ棒)を横領しようとしたが、阻止しようとした須藤兵長を、隆、滝、塚本と共に殺し、仁木博士と共に洞窟に埋めて逃げる。
◇隆昌元 / 田島義文
 軍国キャバレーの経営者。
◇滝 / 堺左千夫
 土建屋を営む。
◇塚本 / 大友伸
 ブローカー。



◇海南貿易社員その1 / 天本英世

◇三浦博士 / 村上冬樹
 電気工学博士、仁木博士の元同僚。捜査に協力する。
◇井田 / 松村達雄
 東都新聞学芸部のデスク。本当にこの役が似合う役者さんです。

◇スリラーショウの客その1 / 児玉清(ノンクレジット)
 ウィキペディアの情報。これは言われないと分からなかったです。

♡おまけ



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2016年08月21日

「電送人間」(2)



★キャラクター&キャストその1
 主演に若き鶴田浩二さん、ヒロインに白川由美さん。
◇桐岡勝 / 鶴田浩二
 本作の主人公。東都新聞学芸部の記者、科学に詳しい。小林警部の友人。学芸部所属ながら遊園地のスリラーショウで起こった事件を調べ、その後も新聞記者でありながら捜査に協力するというより、捜査を主導する。
◇中条明子 / 白川由美
 本作のヒロイン。日邦精機営業部の社員。



◇小林警部 / 平田昭彦
 贈収賄事件を追う中で電送人間の事件に関わる。桐岡の友人。「美女と液体人間」と同じような役柄だが、友人には協力的。
◇岡崎捜査主任 / 土屋嘉男
 電送人間事件の捜査主任。「ガス人間第一号」を先に見てしまったので、ガス人間が刑事やっているのに違和感が…。

◇中本伍郎 / 中丸忠雄
 本名は須藤。終戦時の兵長。仁木博士の電送装置を使って復讐に燃える電送人間。最後の一人を殺害して電送機で逃げようとするが、仁木博士の受信側の電送阻止により電送失敗で死亡する。



◇仁木嘉十郎 / 佐々木孝丸
 電気工学博士、電送機の開発者。終戦時洞窟の落盤で須藤兵長と共に死亡したと思われていた。須藤兵長と共に生還して軽井沢の牧場で秘密裏に電送機を完成していた。洞窟の落盤で足を傷め車椅子生活をしている。須藤が電送機を使っていることは知っていたが殺人に利用しているとは知らなかった。
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2016年08月20日

「電送人間」(1)



 「電送人間」は1960年に東宝が製作、公開した特撮映画。「美女と液体人間」に続いて製作された“変身人間シリーズ”の第2作。製作は田中友幸、脚本は関沢新一、音楽は池野成、特技監督は円谷英二、監督は福田純。カラー85分。
 終戦当時、陸軍中尉・大西正義は敗戦の混乱に乗じて軍の資金(金の延べ棒)を横領しようとしたが、運ぶ際にあまりの重さに落とした箱の中身を須藤は見てしまう。大西、隆、滝、塚本は阻止しようとした須藤兵長を銃剣で刺し仁木博士と共にダイナマイトを使って洞窟内に生き埋めにしてしまう。後日、大西らが洞窟に金の延べ棒を回収するために出向いたが金の延べ棒も須藤、仁木博士の遺体も発見することはできなかった。それから時を経て、遊園地のスリラーショウで呼び出された塚本が銃剣で刺し殺されるという事件が起こる。
 大西らは次々に送られてくる脅迫状から須藤兵長が生きており、かれの復讐であることをつきとめるものの、神出鬼没の須藤に隆が殺され、事件の子細を話し警察に保護を願い出る。新聞記者の桐岡は友人の刑事・小林とともに須藤が中本と名を変え仁木博士と軽井沢の別荘でひっそり暮らしていることをつきとめる。仁木博士の発明した物質電送機を使って須藤は犯行を行っており、ありばいを崩せないでいた。滝が殺され、とうとう大西も殺して復讐を達成した須藤は物質電送機で軽井沢へ逃亡しようとするが、須藤の犯行を知った仁木博士が受信側の電送機を破壊して電送失敗の末に須藤は消滅してしまう。
 現代のドラマや映画、アニメにしてもこのような作品なら、事件後のエピローグを付けるのが普通だが、この作品は須藤の消滅と共に「終」でプッツリ切れてしまったような感覚を受けてしまう。また須藤が犯行後、逃亡している最中にバリバリと電送の余韻のように電気を発する場面が何度もあるが、電送機を出てしまえば普通の人間。何か意味があるのかと気になって見ていたものの、ストーリーには全く関係なかった。ちょっと「電送人間」にこだわり過ぎかなと。

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2016年08月03日

「ガス人間第一号」(3)

★キャスト
○岡本賢治警部補 / 三橋達也
 本作の主人公。警視庁捜査一課の刑事、新米警部補。東都新報記者の甲野京子の婚約者。

○甲野京子 / 佐多契子
 東都新報の記者。岡本警部補の婚約者。特種を求めて事件を追う内に、藤千代を何とか助けたいと思い始める。



○春日藤千代 / 八千草薫
 日本舞踊・春日流家元。先代を継ぎ確かな踊りの技を持ちながら、支流派に見放されて落ちぶれている。田舎の屋敷に老鼓師と暮らす。八千草薫さんは僕がテレビのドラマに興味を持って見始めた頃は、もうお母さんが似合うとってもおだやかな女優さんでしたが、この作品では若くてエネルギッシュ。めちゃくちゃきれいです。この頃から着物が似合う女優さんだったんですね。




○老鼓師 / 左卜全
 藤千代と暮らす年老いた鼓師。最後まで藤千代に付き従った。藤千代から「爺や」と呼ばれる、ストーリーには深くかかわらないキャラクターですが、さすがに存在感が半端ではありません。



○水野 / 土屋嘉男
 佐野博士の人体実験の末、ガス人間となる。

○佐野久伍博士 / 村上冬樹
 城北大学医学部教授、佐野生化学研究所所長、生物学者。人体改造を目論む科学者。人体実験を繰り返して人を殺め、ガス人間となった水野に殺される。本来の実験の目的や求めた結果については語られていない。

○田端警部 / 田島義文
 警視庁捜査一課の刑事、警部。岡本の上司。

○田宮博士 / 伊藤久哉
 科学的興味からも警察に協力する科学者。佐野博士のラボを調べ、ガス人間抹殺の策を提案する。

○戸部編集局長 / 中村哲
 東都新報の編集局長。新聞広告によりガス人間との対談取材を申し込み、水野と対峙する。

○池田デスク / 松村達雄
 東都新報社会部デスク。甲野京子の直属の上司。

○川崎 / 野村浩三
 東都新報の記者。甲野京子の同僚。

○紋太夫 / 松本染升
 春日流の出の一派を率いる家元。藤千代に協力しようという態度を見せるが、大勢にも従おうとする。ある意味、良識的な人物。

○里代 / 塩沢とき
 紋太夫 の奥方。

○他に日本舞踊の長唄師、三味線、お囃子にはその道のプロが出演。
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2016年08月02日

「ガス人間第一号」(2)


岡本警部補と東都新報の記者・京子

★ストーリー
 大学を卒業した水野は航空自衛隊を志願、パイロットを夢見るが叶わず、図書館に就職する。ある日、佐野久伍博士が訪ねてきて、「人体を細胞から改造すればパイロットはおろか宇宙飛行士にさえなれる。」と月給2万円で実験への協力を求めてくる。大学卒の初任給が1万円に達しない時代の話、高額ではなく微妙な金額。金の魅力もあり水野は日曜日に博士を訪ねる。求められるままに注射を打たれ、実験装置に入った水野は240時間の睡眠の後に体が気体になってしまう。博士にとっても想定外の結果で、水野の詰問に以前から人体実験を繰り返していたことを漏らしてしまい、水野に殺される。水野は精神統一により自分の体を肉体にしたり気体にしたりする能力を身につける。
 物語は東京で不可解な銀行強盗事件が起こるところから始まる。犯人を追う警部補の岡本を乗せたパトカーは犯人が奪って逃げた銀行の車を追跡するが、その車が転落事故を起こす。ところが犯人は忽然と消えてしまっていた。すぐ近くに日本舞踊春日流の家元・藤千代の屋敷があったが結局犯人を見つけることはできなかった。
 ところが零落した春日流家元が突然金回りが良くなる。藤千代は春日流本家の発表会を行うために奔走、お金を使って本家から離れた流派の参加を取り付けていく。一方、警察も藤千代の身辺を洗いはじめ、とうとう銀行がチェックした札の番号を屋敷の中で発見して、藤千代を逮捕する。そんな中、警察に真犯人を名乗る水野が現れ、藤千代の無実を訴え自らは逮捕される。警察の取り調べに「実際に手口をお見せしましょう」と現場検証でガス化して手口を晒した上で逃亡してしまう。水野は愛する藤千代のために銀行強盗をしてお金を貢いでいたのだった。ガス人間を逮捕する策は警察にはなく、藤千代を釈放して協力を求めるのだった。
 警察は田宮博士に協力を仰ぎ無毒性引火ガス・UMガスを使って水野を焼却抹殺する作戦を立てる。藤千代は発表会を予定通り行い、水野は鑑賞にやってくる。田端警部は苦渋の決断で藤千代、老鼓師共々爆発させるとスイッチを入れるが点火しない。舞いを終えた藤千代と水野が抱擁する中、藤千代は静かにライターを着火する。ホールは大爆発を起こす。ホール入り口に藤千代の着物を纏った瀕死ガス人間が現れ、肉体化してこと切れるのだった。
posted by KAZU at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮