2021年11月03日

「惑星大戦争」(1)



 「惑星大戦争」は1977年12月に公開された東宝製作の特撮SF映画。プロデュースは田中友幸、田中文雄、原案は神宮寺八郎(田中友幸のPNで「海底軍艦」の艦長・神宮寺八郎大佐に因む)、脚本は中西隆三、永原秀一、音楽は津島利章、特技監督は中野昭慶、監督は福田純、製作は株式会社東宝映画、東宝映像株式会社。全91分
 東宝が「スター・ウォーズ」公開にに対抗して急遽製作した正月映画だそうである。1977年(昭和52年)というと僕が大学に入学した年だが、この作品全く記憶にない。後に「海底軍艦」の宇宙版としてリメイクされ「轟天」が登場する作品であることを聞いた。「海底軍艦」の「轟天」と神宮寺大佐(田崎潤)の印象が余りにも強烈(カッコイイ)で全く興味が湧かなかった。今回、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」で本作のBGM「激突!轟天対大魔艦」が使用されたことで見てみる気になった。脚本の完成、クランクインが公開の2カ月前だったそうで、よく間に合ったものだと思う。キャストもお正月映画ということで豪華だ。


豪華なキャストの「轟天」クルーだがメインの大半が戦死する。

ストーリー
 1988年秋、世界各地でのUFO目撃と電波障害が相次いだ。国連宇宙局・宇宙防衛軍 は宇宙からの侵略と断定。建造を中止していた宇宙防衛艦「轟天」の建造再開を滝川正人に依頼する。国連宇宙局の三好は暗殺されかかった滝川を救出し、艦の建造再開を説得する。
 宇宙ステーション「テラ」が巨大なローマ船に襲われて爆発する。敵の球形円盤ヘル・ファイターに各国国連軍基地が襲撃される。敵の妨害を退けて滝川は艦長として隊員達を再招集、「轟天」を完成させ、発進した「轟天」によりヘル・ファイターを全滅させ、敵の前線基地金星へ進撃する。ところが侵入したスパイにより滝川の娘・ジュンが拉致される。三好はジュンの奪還と敵艦の破壊のため大魔艦に潜入し、脱出に成功する。大魔艦の最終兵器によって大破した「轟天」であったが、最後は大魔艦に「轟天」の秘密、滝川艦長が偶然発見したというエーテル爆弾を抱えた滝川艦長が突貫し金星ごと消滅する。三好は残ったクルーを引き連れて地球へ帰還して物語は閉じる。


金星に着陸する「轟天」
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2020年07月02日

バッカスV世号



 「スターウルフ」でスペースコマンドが操る小型の高速宇宙船。クルーは7名定員で小型とは言え、全長が70メートルの設定。本編の中でも離陸、回頭しながら発進する姿はなかなかの迫力ものでした。旧式の老朽船をキャプテン・ジョウが改造した強固な造りは、スペースコマンドの乱暴な操縦でもびくともしませんでした。
 テレビシリーズの「スターウルフ」はエドモンド・ハミルトンのスペースオペラを原作としながらも、だんだん原作とは離れていく展開で人気はいま一つでしたが、キャプテン・ジョウが宍戸錠さんだったのと、このバッカスV世は印象深いです。
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2020年06月30日

スペルゲン反射鏡&光波バリア



 「ウルトラマン」の「科特隊宇宙へ」で宇宙ビートルにも驚いたけれど、一番スゴイと思ったのはやはりこれでしょ。二代目バルタン星人の完成されたフォルムに「スペルゲン反射鏡」と「光波バリア」。

「光波バリアを張りめぐらす暇もなくスペシウム光線を浴びせられ殆ど全滅した」

 「光波バリア」の方は先にバルタン星人の通信で予告されていたのですが、「スペルゲン反射鏡」は突如登場してかなりショッキングだったのを覚えてます。


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2020年06月27日

ジェットビートル



 ご存知「ウルトラマン」の科学特捜隊が使用する戦闘機。日本支部に配備されているのはSIIIと117、118、119の4機だそうですが、子供の頃は機体番号なんて全然気にしていませんでした。「科特隊宇宙へ」でハイドロジェネレート・サブロケットエンジンを搭載して宇宙へ飛び出す通称“宇宙ビートル”は117なんですが、撮影の時に途中で機体が入れ代わっているそうで(実は確認していません)、大気圏脱出時はSIII。プラモデルはそれを資料に作られたのでしょうか。



 しかし、下手くそな塗装です…
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2020年04月20日

完全無欠の一対



 平成ガメラシリーズに登場するギャオスは超古代の文明が作り上げた生物で、染色体は2n=2、つまり1対の染色体しか持っていません。全ての遺伝子情報が巨大な1対の染色体上にあり、一切無駄なところがない完全無欠の1対。そう作品中で説明されています。性別の話で「XX」(♀)の他に「XY」(♂)も見られるという説明が本編中にありましたが、そこだけが未だもって納得がいきません。減数分裂の際にオスはXとYに分かれて2種類の精細胞を作ります。メスは2つのXの卵細胞を作りますが、完全無欠の1対故にどちらも全く同じ。通常起こる乗り換えなどの染色体上の遺伝子の移動は起こっても意味がありません。欠損とかが起こった場合1対しか染色体がないのなら致命的で、おそらく発生が止まってしまうでしょう。両性生殖をしながらもクローンを生み出し続ける化け物ということですね。それならオスがいる必要はないのじゃないか。単為生殖だけで同じものを産み続ければいいのでは。何か説明と矛盾を感じます。
 平成ガメラシリーズは大量発生したギャオスと人類との戦いの結末を描かずに終わっていますが、超古代人は何のためにギャオスを作り出したのでしょう。
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2020年03月14日

Mouchoire de DADA



 たんすの引出しから出てきたもう一枚のハンカチ“ダダ”。
 ウルトラマンには全く歯がたたたなかったですが、今もって人気は高いですね。


「人間標本5.6」
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2020年03月13日

Mouchoire de BALTAN



 タンスの整理をしていたら奥からこんなのが出てきました、バルタン星人のハンカチ。自分が買ったものではないのですっかり忘れていましたが。
 ウルトラマンの宿敵として何度もシリーズに登場していますが、「ウルトラマン」の第16話「科特隊宇宙へ」で登場した二代目のこのフォルムに勝るものはないと思います。

posted by KAZU at 08:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮