2017年05月06日

「首都消失」(2)



 ある日、突如東京を中心に霧が発生する。時季外れの霧を訝しげに眺める内に電気、ガス、水道が止まる。東京は厚い雲に覆われてしまい外部と遮断される。東京に戻ろうとしていた北斗電機の技術開発部長・朝倉と学生時代の友人で航空自衛隊二等空佐・佐久間、テレビキャスター・小出まり子は同じ新幹線に乗り合わせており、同行することに。北斗電機の技術顧問で筑波大学電子工学教授の大田原は雲の正体を解明するため調査に乗り出す。一方政治の核を失った日本に対し、アメリカ・ソ連の戦略的動きが始まる。大阪府知事を中心に全国知事会が臨時政府の樹立に動く。前半は原作に近い形で淡々とそれぞれの人物が個々の職務を全うする様を描いていく。



 後半は雲に閉じ込められた人々を助けようと懸命に動く人々を人間ドラマで描く場面が強調される。東京が雲で遮断された後は一切中の様子は描かれることはない。外からの調査の結果と憶測だけで話は進む。政治的には国連の安全保証理事会にアメリカから日本の信託統治案が提出された時点で中田代議士が臨時政府の樹立を決意するが、事がなされる前に雲が消失して物語は終わりを迎える。
 この作品の残念なところは雲の正体が何であったかということが明らかにされていない点だが、後半のヒューマンドラマはそれを帳消しにしてしまう程に素晴らしいと思う。






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2017年05月05日

「首都消失」(1)



 渡瀬恒彦さんが亡くなって2か月近くが過ぎました。生前に収録したテレビ番組はほぼ出終わったとところでしょうか。3月下旬に放送されたアガサ・クリスティ原作の「そして誰もいなくなった」の判事役、味がありましたね。この作品は有名で犯人を最初から知っている人も多かったでしょうから、注視するのですが仕種がさりげない。存在感が大きかったです。
 テレビシリーズの「おみやさん」は「2」で勝村美香さんがゲスト出演してから見始めたんですが、ハマリ役でした。若い頃の作品ではもっと堅い、厳しい性格の役柄が多かったように思うのですが。
 特撮やアニメからは縁遠い人で出演作品は少ないのですが、ひとつだけ上げますと小松左京原作のSF映画「首都消失」が記憶に残っています。主人公の朝倉を渡瀬恒彦さんが相手役のヒロインを名取裕子さんが演じておりました。映画としては僕は小松左京ファンでSF大好き人間ですから、確かに最後霧が晴れて事の解明がなされないままストーリーが閉じてしまうのはもの足りませんが、原作の淡々と描くSF小説とは異なり、ネット上の批評は駄作扱いをする方が多いですが、どうして後半のヒューマンドラマはなかなか名作だと思います。キャストも豪華でそれぞれが持ち味を活かしていてステキです。殊に大滝秀治さんの演技は主役を食う程の名演です。



 「首都消失」1987年東宝配給で公開されたSF特撮映画。原作は小松左京の同名小説。監督は舛田利雄、音楽はモーリス・ジャール。製作は「首都消失」製作する会(関西テレビ、徳間書店、大映)、第6回日本SF大賞受賞作品。多くの撮影協力を得て機材、航空機、車両等々に実物が使われ、臨場感のある画面を構成している。ストーリー上、大阪の景色所々に登場して大阪人としては見慣れた光景に親近感を覚える。
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2017年04月24日

「Star Trek Into Darkness」(2013年)(4)

★キャラクター&キャスト
つづき。

◎クリストファー・パイク / ブルース・グリーンウッド
 宇宙艦隊大佐。カークを宇宙艦隊にスカウトした。カーンの攻撃で命を落とす。

◎アレクサンダー・マーカス / ピーター・ウェラー
 宇宙艦隊提督。本作のキーマン。カーンを覚醒させた張本人。セクション31で新型光子魚雷を開発させる。カーンを秘密裏に捕らえようとするが、全貌をカークらに知られたためにエンタープライズごと殲滅しようとする。最後はカーンに殺される。

◎キャロル・マーカス / アリス・イヴ
 マーカス提督の娘。技術士官。エンタープライズに乗り込み光子魚雷を調べて父の所業を知ろうとする。

◎スポック・プライム / レナード・ニモイ



 ニューバルカンに住む未来から来たスポック、前作の老スポック。スポックからカーンの事を問われ、「エンタープライズ最大の驚異」と言い、自分の助言が過去をねじ曲げる可能性があることを認めた上で敢えてスポックにカーンのことを話す。本作がレナード・ニモイの遺作となった。最後に演じたスポック。

◎トーマス・ヘアウッド / ノエル・クラーク
 植物人間となった娘を「私なら救える」とカーン(ハリソン中佐)から持ちかけられ、カーンの血液と引き換えにセクション31と共に自爆する。

◎リマ・ヘアウッド / ナズニーン・コントラクター
 トーマス・ヘアウッドの妻。

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2017年04月23日

「Star Trek Into Darkness」(2013年)(3)

★キャラクター&キャスト
◎ジェームズ・T・カーク / クリス・パイン
 本作の主人公。エンタープライズの船長。

◎スポック / ザカリー・クイント
 エンタープライズ副長

◎ドクター・マッコイ / カール・アーバン
 エンタープライズ医療主任

◎ウフーラ / ゾーイ・サルダナ
 エンタープライズ通信主任

◎ヒカル・スールー / ジョン・チョー
 エンタープライズ操舵手。

◎パヴェル・チェコフ / アントン・イェルチン
 エンタープライズの航海士。スコットが船を降りることなり、急遽機関主任に任命される。

◎モンゴメリー・スコット / サイモン・ペグ
 エンタープライズの技術主任。

◎キーンサー / ディープ・ロイ
 スコットと行動を共にする異星人。

◎カーン (ジョン・ハリソン) / カンバーバッチ



 遺伝子操作によって作出された戦闘用種族。高い知能と運動能力を持ち、酸素がなくても生存可能。冷凍睡眠からマーカス提督の手により覚醒された。ジョン・ハリソン中佐としてセクション31で武器開発に携わる。冷凍睡眠中の部下を魚雷内に隠して救出しようとしたが、気づかれたためヘアウッドの弱みにつけこんでセクション31を破壊させる。冷凍保存されている部下を救うためにマーカス提督と宇宙艦隊に復讐戦をしかける。
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2017年04月21日

「Star Trek Into Darkness」(2013年)(2)

 そしてロンドンで起きたテロ事件。ジョン・ハリソン中佐がセクション31を爆破するために、娘を不治の病から救ってやるとの条件で内部の人間に自爆テロをおこさせる。こちらの方は火山の話よりも衝撃的だ。ジョン・ハリソン=カーンの血が娘の病を治すが、この血が一旦死んだカークを生き返らせるために役立つとは冒頭には考えられない。「血」も重要なワードのひとつ。



 テロ事件について協議するために集まった宇宙艦隊士官を狙ったジョン・ハリソンの攻撃はパイクの命を奪う。再びエンタープライズの艦長となったカークはスポックを副長にハリソン(カーン)を追う。クリンゴンの制圧する星に逃げたハリソンを追ったエンタープライズはクリンゴンと遭遇する。前作のロミュランと同じくクリンゴンもテレビシリーズと違った風貌。性格は変わらないようだけれど。クリンゴン語を話すウフーラが交渉に当たるが、クリンゴンに通じる訳もなく危うく殺されそうになったところにハリソンが洗われ、クリンゴンを一掃する。しかしエンタープライズが新型魚雷を搭載していることを聞くとあっさりと投降する。



 自ら正体を明かしたカーンの他に重要な人物というとマーカス提督と娘のキャロル。本作の黒幕であるマーカス提督はカーンを覚醒させ、新型魚雷を開発。新型戦闘艦U.S.S.ヴェンジェンスで意に添わなかったカークとエンタープライズを消しにかかる。父の所業を確かめるためにエンタープライズに乗った娘のキャロルは父を止めようとするもすぐにかわされてしまう。
 マーカス提督を演じたのは「ロボコップ」のマーフィことピーター・ウェラー。「愛のめぐりあい」(伊・仏・独、1995)で流暢なフランス語で演じていてびっくりしましたが、今回のマーカス提督もびっくり。テロップを見るまでその人と気づきませんでした。彫りの深い渋い顔になってます。一方のキャロルを演じたアリス・イヴは本作の「花」でしょうか。

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「Star Trek Into Darkness」(2013年)(1)



 「Star Trek Into Darkness」は「Star Trek」(2009年) の続編で、2013年に公開された。「宇宙大作戦」からミスター・スポックを演じたレナード・ニモイが最後に演じたスポックとなった作品。



 前作の最後に晴れてU.S.S.エンタープライズの艦長となったカークだったが、未開の種族が住む惑星で惑星の崩壊的危機にある火山爆発をスポックが降りて抑えようとした。結果的に火山爆発を抑えることに成功したが、スポックを救出するために現地人にエンタープライズを目撃されてしまう。「艦隊の誓い」に背いたためカークは一旦エンタープライズを降り、前艦長のパイク大佐が再び船に乗る。温めてパイクから副長に任命されてエンタープライズに戻ったカークだったが。
 この冒頭の出来事は余りに唐突だったのでちょっと理解するのに時間がかかった。いきなり現地人に追いかけられるカーク。灼熱の火山に降りていくスポック。カーク降格の経緯を語るにはちょっとそれまでの成り行きが足りなすぎたような気がします。まあ劇場版なので仕方ないかな。
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2017年04月15日

「Star Trek」(2009年)(2)



★キャラクター&キャスト
◎ジェームズ・T・カーク / クリス・パイン
 本作の主人公、地球人。「宇宙大作戦」の沈着冷静で誠実な性格はどこから来たのでしょうか、と思われるような問題児でした。パイク大佐の勧めで宇宙艦隊アカデミーへ入学する。模擬戦闘試験で不正を行い謹慎を言い渡されたが、マッコイの機転でエンタープライズに乗り込む。

◎スポック / ザカリー・クイント
 宇宙艦隊中佐、バルカン人と地球人のハーフ。エンタープライズ号の副長。バルカン科学アカデミーへの推薦を断り、宇宙艦隊へ。感情を爆発させてカークを殴りつける姿が実に印象的。あり得ないスポック。

◎クリストファー・パイク / ブルース・グリーンウッド
 宇宙艦隊大佐、地球人。エンタープライズ号の船長。処女航海が初出撃となり初代艦長を務めることになる。カークの素質を認め宇宙艦隊アカデミーへの入学を勧める。次作で命を落とすことになりますが、カークの恩人ですね。

◎レナード・マッコイ / カール・アーバン
 宇宙艦隊の候補生、地球人で医師。カークの友人。愛称は「ボーンズ」。
飛行恐怖症ながら宇宙艦隊に志願、エンタープライズ号の医療士官として搭乗。医療主任が戦闘で死亡したためいきなり医療主任になる。

◎ニヨータ・ウフーラ / ゾーイ・サルダナ
 宇宙艦隊の候補生で地球人の女性。バーでカークと出会い因縁の仲。スポックとは恋仲。宇宙語に長けておりバルカン語、ロミュラン語、クリンゴン語まで理解する。

◎モンゴメリー・スコット / サイモン・ペグ
 辺境の研究所でカークに出逢う。地球人男性。トランスワープ転送理論を打ち立てたスゴ腕の技術者。老スポックの助けを借りてカークと共にワープ航行中のエンタープライズ号に転送して乗り込む。その優れた技術により機関主任に。

◎ヒカル・スールー / ジョン・チョー
 宇宙艦隊大尉、地球人男性。エンタープライズの操舵手。

◎パヴェル・チェコフ / アントン・イェルチン
 宇宙艦隊少尉、地球人男性。エンタープライズ号の若き天才航海士。

◎サレク / ベン・クロス
 スポックの父、バルカン人男性。惑星連邦大使。

◎アマンダ・グレイソン / ウィノナ・ライダー
 スポックの母、地球人女性。バルカン星崩壊時にスポックの手により脱出しようとしたが、転送過程途中で足元が崩れて転送できずに死亡する。

◎ジョージ・カーク / クリス・ヘムズワース
 宇宙艦隊少佐。カークの父、地球人男性。ネロによる攻撃でケルヴィン号のクルーが逃げる時間を稼ぐために自動操縦が故障したケルビン号を手動操作して特攻して果てる。通信でカークが生まれたことを知る。

◎ウィノナ・カーク / ジェニファー・モリソン
 宇宙艦隊の士官、カークの母、地球人女性。ケルヴィン号の医療用シャトルで脱出、その際にカークを出産する。

◎キーンザー / ディープ・ロイ
 辺境の研究所でスコットと共にいた異星人の男性。

◎老スポック / レナード・ニモイ
 未来から来たバルカン人。「宇宙大作戦」のスポック。ネロによって辺境の星に送られ、バルカン星の消滅を見せつけられる。歴史を修正するためカークをエンタープライズに送り、スポックとの友情を確かなものにするため努力する。カークにはその正体を明かしたが本人には明かすなと釘を刺した。にもかかわらず、最後には本人の前に現れて正体を明かしている。
 これまでと同じくレナード・ニモイが演じている。残念ながら2年前に鬼籍に入られている。

◎ネロ / エリック・バナ
 未来から来たロミュラン人の男。未来でのロミュラン星の崩壊は惑星連邦の対応の遅れが原因だと思い込んでいる。過去にタイムスリップしたことで、スポック大使と惑星連邦への復讐に燃える。
 「スター・トレック」シリーズではロミュランとバルカンは同族ということで見かけもよく似ていましたが、ガラリと違う風貌で、僕にはこのロミュランの風貌が一番違和感がありました。
posted by KAZU at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮