2018年10月23日

「君の名は。」(2)



 さて、ストーリーのレビューは今更というところがありますので、今回は抜きにして、僕の感想を。
 心身が他人と入れ代わるという設定の作品は、過去からたくさんあって日常的に近しい二人が入れ代わったり、SF作品のこともああったり。母と娘が入れ代わった奇想天外な「映画 あたしンち」も衝撃的でした。この作品では本来見知らぬ男女二人が入れ代わるのですが、その時間がズレているところがひとつの見どころ。「スタートレック・ヴォイジャー」にあったワームホールの向こうは遥か何万光年も離れた場所というだけでなく、時間も飛び越えていたという、あのエピソードのように。





 ヒロインの宮水三葉は“宮水神社”の娘であり、お約束通り巫女。劇中で妹・四葉と共にお神楽を舞って奉納しています。この場面が神々しくて好きです。「神様はじめました」で奈々生が神楽を舞うシーンとイメージが重なります。鈴の音が穢れを払い、神の道への扉を開きます。本来のストーリーと直結していないので、神楽のシーンは短いですが、ここで登場する“口噛み酒”が物語に深くかかわってきます。もう随分前に講談社現代新書の「酒の話」で唾液で澱粉を分解して糖にして発酵させアルコールを作った歴史を読みましたが、テレビで現代でも南米でこの種の酒が作られているというのを実際に見て驚きました。日本では遠き昔に、この作品と同じように神事になされていたらしく、日本酒とは起源を同じくしていないそうです。お神楽の後、四葉に言われて三葉が想像した「口噛み酒」の広告がやけに印象的。


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2018年10月20日

「君の名は。」(1)



 「君の名は。」は2016年に公開された新海誠監督の長編アニメーション映画。みなさんご存知のように、東宝が全国興行を行なったことで、ものすごいことになりました。新海監督の作品はどちらかというとコアなファンがひっそりと見るという感じが強かったのですが、公開前からこんなに話題になったのは初めて。結果興行成績は日本歴代第2位のアニメ映画作品となりました。世界では第1位というからびっくりです。僕は新海監督の作品は一度も劇場で見たことはなく、前回のテレビオンエアの際も見ることなく、ここに来てやっと鑑賞できた次第。余りに話題になり過ぎて、ちょっと避けてしまったところもあります。
 監督、原作、脚本、絵コンテは共に新海誠、キャラクターデザインに田中将賀、安藤雅司、音楽はRADWIMPS、制作はコミックス・ウェーブ・フィルム、製作は「君の名は。」製作委員会、配給は東宝、107分。

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2018年10月06日

「真救世主伝説 北斗の拳 ケンシロウ伝」



 2008年10月に劇場公開された作品。監督は平野俊貴、制作はトムス・エンタテインメント、配給はゴー・シネマ、90分。
 ケンシロウがシンに敗れてから再起するまでを描く。テレビシリーズの前の空白期間を描いているが、ストーリーは大半がオリジナルで、ファンとしては弱みをかかえたケンシロウがショックな作品だった。1度だけ見て、今回が2度目。キャラクターもオリジナルな面々が殆どだが、声をあてる声優さんはテレビシリーズで活躍した懐かしい面々。
 冒頭はラオウを倒して旅するケンシロウとユリアが北斗ゆかりの地で結婚式を挙げる。かつての宿敵(とも)たちが鐘を鳴らす。そしてユリアがケンシロウの子をみごもり、その子が伝えるべきケンシロウの歴史をユリアが請う。ここからケンシロウがシンに倒された後からリンとバットに出会うまでの空白の期間を語る。
 絶望的な状況での戦い、その後には何らかの希望に光に満ちたシーンで終わる「北斗の拳」ではあるが、この作品はケンシロウ以外は全員死ぬという絶望的なシーンで終わる。エンドロールの後にエピローグとして、本来の「北斗の拳」の冒頭部、ケンシロウがリンとバットに出会い、リンが「ケーン」と叫ぶ場面が描かれる。



★キャラクター&キャスト
○ケンシロウ / 阿部寛

○ユリア / 石田ゆり子

○リュウケン / 大塚周夫

○シン / 桐本琢也

〇ジュガイ / 小山力也
 シンと南斗孤鷲拳伝承者を争った男。妻と子を殺した相手を復讐して殺した。そのことで自ら伝承者の座を降りる。ゲッソーシティを襲い支配しようとするが、覚醒したケンシロウに倒される。負け(死)を悟った後に、意外にもケンシロウに詫びの言葉を残して果てた。

〇フウゲン / 青野武
 シン、ジュガイの師父、先代南斗孤鷲拳伝承者。伝承の直後にシンに足の腱を切られてしまう。ゲッソーシティの奴隷商人グルマに捕らえられて商品として陳列されていたが足がわるいために売れ残っていた。ケンシロウの甘さ故にシスカ殺害を止めるが、それでも赴いたケンシロウに加勢した。最後は爆風に巻き込まれケンシロウの腕の中で絶命する。

〇グルマ / 玄田哲章
 ゲッソーシティの奴隷売人。元パソコンソフト会社の社長であったが、部下であった課長のシスカにゲッソーシティのコントロールを奪われる。下衆な奴隷承認だが最後はケンシロウに加勢した。最後はジュガイ軍団の矢をケンシロウの盾となって受け死亡する。

〇シスカ / 飯塚昭三
 ゲッソーシティを支配する、通称「将軍様」。元パソコンソフト会社の課長、街の水の浄化システムのパスワードを知る唯一の人物で、それゆえに街を牛耳り、市民の家族を人質に取って服従させていた。ジュガイの部下の昆虫男に殺されるが死の直前に街の自爆ボタンを押して、街を吹き飛ばす。

〇ジニア / 千葉繁
 ゲッソーシティの奴隷売人。グルマの向かいに店を構える。

〇ヤマン / 難波圭一
 妻のサヤ、子供のダンとアモとともに旅する家族。ケンシロウを助けようとしたが、グルマに捕らえられる。

〇サヤ / 冨永みーな
 ヤマンの妻。

〇ダン / 朴璐美
 本名はダンネ、ヤマンの長女、年齢は15歳。普段は男装して身を守っている。

〇アモ / 今野宏美
 ヤマンの次女。

〇ガデス / 稲田徹
 「熊殺しの男」。コロシアムでケンシロウと戦うが敗れる。ジュガイ軍侵攻の折にはジュガイ側に着く。覚醒したケンシロウに秘孔を突かれて吹き飛ぶ。

〇昆虫男2 / 中田譲治
 ジュガイの部下。シスカの砦に侵入して、シスカから最後は自爆リモコンを奪い、浄化装置のパスワードを聞き出して、殺すが止めを刺さなかった甘さがあった。忠実に最後までジュガイに従った。

〇昆虫男2 / 立木文彦
 ジュガイの部下。昆虫男1と共にシスカの砦に潜入する工作員。能力は確かだったが野心を抱き、ジュガイに心を見透かされ、飛び掛かったところを南斗孤鷲拳で葬られる。

〇ナレーション / 藤岡弘

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2018年10月01日

「魔法使いの嫁」(11)

◎挿入歌




 このオリジナルサウンドトラックの1と2、ジャケットをつなぎ合わせた時に感動しました。

・「リベロアーラ」(第3話)
 坂本美雨作詞・作曲・歌、haruka nakamura編曲。
 旋律がじわじわと心にしみてきます。この曲のピアノ伴奏も素敵です。


・「君の行方」(第5話)
 新田目翔作詞・作曲・編曲、KOCHO歌唱。

・「精霊の舞 〜Dance of the Spirit」(第6話)
 KOKIA作詞・作曲・歌、江口貴勅編曲。

・「アンノドミニ」(第8話)
 岩里祐穂作詞、南田健吾作・編曲、歌は北條響。

・「イルナ エテルロ」(第11話、第12話)
 白戸佑輔作詞・作曲・編曲、歌は竹中大地。
 第11話でリンデルがチセの前で歌う。大地も歌い苔にも花が着くシーンは実に見事。先にも書きましたが、聞き飽きることのない名曲ですね。

・「Rose」(第14話)
 Kaco作詞・作曲・歌、川田瑠夏編曲。
 挿入歌の多くは伴奏にピアノが入ってきますが、ことにこの曲はピアノが美しいです。

・「花数え」(第18話、第24話)
 新居昭乃作詞・作曲・歌、保刈久明編曲。
 チセの母の子守歌。チセの記憶の中に深く刻まれていて、そしてチセもまた相手を眠らせる時に歌います。おまじないのような曲。♪一つ二つ、最初のコーラスは伴奏なし。♪三つ四つと数えていきますが、伴奏はみんな異なってます。

・「Story」(第22話)
 作詞・作曲・編曲・歌すべてコトリンゴ。
 不思議な雰囲気を持った曲。
 英語の歌詞とメロディのマッチングが素晴らしいです。途中マーチング風の小太鼓が楽しく響きます。
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2018年09月30日

「魔法使いの嫁」(10)

★主題歌
◎エンディング
・「環-cycle-」




 前期のエンディング。第1話〜第12話まで使用された。小峰公子作詞、吉良知彦作曲、上野洋子・吉良知彦編曲、歌は糸奇はな。

・「月のもう半分」



 後期のエンディング。第13話〜第23話まで使用された。岩里祐穂作詞、白戸佑輔作・編曲、歌はAIKI & AKINO from bless4。

・「The Legend of "The Ancient Magus Bride"」




 最終話(第24話)に使用されたエンディング。Jessica作詞、松本淳一作・編曲、Jessica歌唱。形の上ではハッピーエンドで幕を降ろしているものの、喜怒哀楽の激しい浮き沈みのあるストーリーを反映したようなエンディング。映画のエンドロールのような感じです。
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2018年09月29日

「魔法使いの嫁」(9)

 主題歌のレビューを残してたままにしていましたが、やっとサウンドトラック2枚を聞く機会に恵まれました。挿入歌は基本的に1回しか使われていませんが、BGM的に流れたものに対して、ストーリーに直接絡んでくるものはやはり印象的ですね。「イルナ エテルロ」は何度聞いてもシーンが甦ってきて飽きることがありません。

★主題歌
◎オープニング
・「Here」



 前期のオープニング。第1話〜第12話まで使用された。岩里祐穂作詞、白戸佑輔作・編曲、歌はJUNNA。イントロなし伴奏なしから始まる特徴的な歌い出し、年齢を聞いてびっくりした大人びた声に脱帽。最初を飾るのにふさわしい楽曲。

・「You」



 後期のオープニング。第13話〜第24話に使用された。岩里祐穂作詞、中野領太作曲、NAOKI-T編曲、歌はMay'n。「Here」の印象が強烈だったので、最初は「ん?」と思いました。アニメソング、オープニングとしてはオーソドックスな造りだと思いますが、聞く毎に味が出てくる、さすがMay'nさんという感じの曲です。「Here」は難しい曲なので歌うのも演奏するのも素人では手をだしにくいのに対し、こちらはノリやすい。
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2018年08月26日

「この世に偶然なんてないわ、あるのは必然だけ」



「この世に偶然なんてないわ、あるのは必然だけ」

 「xxxHOLic」の壱原侑子の口癖であり、この作品のテーマにもなっている一文。この世に起こる全てのことは偶然に起こるのではなく、ちゃんと理由があるというのが侑子の論。もちろん僕は「全て」にこれが当てはまるとは思っていないけれど、何度か体験した偶然の出来事に必然性を感じることはあります。
 「xxxHOLic」の世界、侑子の言に引き込まれてしまうのが、この作品の妙です。
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