劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram

「劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 」は前編が2020年12月、
後編は2021年5月に公開されたFGOシリーズの劇場版作品。
原作:奈須きのこ・TYPE-MOON、監督:末澤 慧・荒井和人、脚本:小太刀右京・荒井和人、キャラクターデザイン:細居美恵子・黄瀬和哉・温泉中也、音楽:芳賀敬太・深澤秀行、制作:Production I.G、アニメーション制作:SIGNAL.MD、配給:アニプレックス。前編89分・後編110分。

元々「Fate/Grand Order」は難解で、「絶対魔獣戦線バビロニア」は30分1話形式のシリーズだったからまだ進行がゆっくりなので理解やすいが、さすがにこの劇場版は見直さないとなかなか厳しいものがあります。僕自身が中世ヨーロッパの歴史に疎いこともあるかもしれませんが。

舞台は1273年、第9回十字軍が失敗に終わったエルサレム。藤丸立香、マシュ・キリエライト、レオナルド・ダ・ヴィンチは砂漠の中を聖都を目指す。聖都の塔は明らかにこの時代のものでなく、周りは砂漠化が進行していた。聖都の門が開かれる日、潜入に成功した藤丸たちだったが、獅子王は3名だけを選んで他の民を虐殺しようとする。王の所業を確かめるべく潜入していたベディヴィエール、影から手を貸したアーラッシュのおかげで脱出に成功した藤丸たちだったが、ランスロットの追撃にダ・ヴィンチが特攻して彼女を失う。
生き残った民を連れて、太陽王オジマンディアスの許へ協力を求めに行った藤丸たちだったが、聖杯を持つ王は「従わぬのならば去れと」追い出す。ただ王は慈悲あってかキャスター(玄奘三蔵)に同行させる。
藤丸たちは山の民の許へ協力を求めに訪れる。円卓の騎士ベディヴィエールを伴っていたため、最初は追い出そうとした呪腕のハサンだったが、アーラッシュの助言あって協力を得ることができた。しかし、その直後に東の村が襲われ静謐のハサンを救出したものの村がトリスタンに襲われ、獅子王は光の矢をもって村ごと消滅を計る。アーラッシュの命を掛けた一矢で村は守られる。(ここまでが前編)

態勢を立て直す藤丸たち。ランスロットのオジマンディアスとの謁見を機会に、ランスロットの協力、レオナルド・ダ・ヴィンチの復帰、口では絶対に協力に同意しないオジマンディアスの聖杯の返還(供与というべきか)で聖都進攻が開始される。前編の絶望的な描写とは打って変わって、ここからは流れるような宿敵同志の戦いの場面が続く。圧倒的に後編がおもしろいです。
ですが、Fateの宿命というか、最後英霊たちが消滅している様は悲しいです。
