2013年04月17日

「劇場版 BLOOD-C The Last Dark」(1)


献血のキャンペーンのポスターらしいが果たしてこれで献血したくなるか?

 「劇場版BLOOD-C The Last Dark」は2012年に松竹の配給で公開された劇場版アニメ作品。昨今かなり過激なものを見ているせいもあってPG12指定ながらそんなに過激さは感じなかったものの、冷静に見直すとやはり妥当だなと実感。原作はProduction I.G/CLAMPとなっており、CLAMPのキャラクター色が色濃い。監督は塩谷直義、音楽は佐藤直紀、音楽制作にアニプレックス、制作はProduction I.G、製作はProject BLOOD-C Movie(Production I.G、アニプレックス、松竹、角川書店、AT-X)。国際共同製作映画支援事業対象作品で文化庁が協力。
 「BLOOD+」は血そのものが重要な意味をもつストーリーだったが「BLOOD-C」は小夜の血を話題にはしているものの余り「血」に大きな要素はない。流れる血のイメージが強い作品。それはキャッチコピー「復讐の闇に、何を見る」「復讐の血が、覚醒する」にも表れている。
 テレビ版の最終回で文人が浮島地区での実験から町を始末してヘリコプターで脱出する際、記憶を取り戻した小夜が追いすがる。文人は小夜の頭を撃ち抜いて脱出、小夜は落下するも翌朝には回復して浮島地区を離れ文人への復習の念をもって走る。こういうシーンで終わったがこの作品はその続き。設定はそのままひきついでいるがかなり雰囲気の異なる作品。それは記憶を取り戻した小夜の人格が「今日はいい天気…」と鼻唄を歌って登校していた小夜とは大きく異なるからだろう。
 東京へたどり着いた小夜は地下鉄で「古きもの」と遭遇する。女性をさらって逃亡する古きものを追い詰めて止めを刺す。「古きもの」を追っていたのは小夜だけではなかった。文人が君臨する「塔」、「塔」の秘密を暴こうとするネットコミュニティ・サーラット。古きものがさらった女性はサーラットのメンバー柊真奈であったことから、小夜はサーラット、文人の従兄弟・蔵人と出会い、文人を憎む蔵人と共闘して文人抹殺に挑む。
 テレビ版が箱庭での茶番劇であったことは一つの驚きだったが、本作も蔵人と文人が通じていたのは最後まで見抜けなかった。まったくもってだましの作品。しかし蔵人が文人を憎んでいたことは確かなようで、小夜が動けなくなったところを抑えた文人を剣で刺している。もっとも止めを刺せなかった。文人は古きものそのものになろうとしていて、通常の武器では既に倒せない体になっていたから。
 最後は文人が消滅したが、小夜が地下鉄で出会った古きものが真奈の父親であるという事実を知ったためか、小夜はサーラットの元には戻らず、行方をくらましてしまう。文人の実験の目的とその結末は語られたが、小夜自身のことについては全く謎のまま。その点が心残りだ。

posted by KAZU at 01:13| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメーション
この記事へのコメント
このポスターから、テレビ版の「BLOOD-C」を想像するのは難しそうです。
BLOODの別シリーズだと勘違いしそう。さすがにBLOOD+の短髪太眉小夜とはかけ離れてますけどね。
もっとも...CLAMP人気を当てにしてるんだろうから...そのメインの集客層は文人目当てで、悪役でも関係無し、イヤむしろ望む。という感じでしょうか。

小夜が、より残酷にされればされるだけ喜んでたりして...σ(^_^;)

とすると、テレビ版の、のほほんとしたキャラだとイジめにくそう。

ボクとしては、テレビ版でも 記憶を取り戻して復讐心に駆られてても、表面上は のほほんとしたままで過激にバトルとかして欲しかったですけどね。

このポスターは、作品とは関係なく欲しがる人が居そうです。
萌え絵に抵抗がある人でも飾れそう。
Posted by t_aki(たみぃ) at 2013年04月17日 04:35
t_aki(たみぃ)さん、おはようございます。早起きですね。(それとも徹夜か、超夜更かしですか?)

>このポスターから、テレビ版の「BLOOD-C」を想像するのは難しそうです。

はっきり、無理です(笑)。

>ボクとしては、テレビ版でも 記憶を取り戻して復讐心に駆られてても、表面上は のほほんとしたままで過激にバトルとかして欲しかったですけどね。

むしろ、こちらの方を想像していたのですが、全然予備知識なしだったのでびっくりでした。

このポスターの出来はいいですね。僕もほしいですが。ただ、タイトルがBLOODでもこれで献血に行けというのは脅迫のようで…。

Posted by KAZU at 2013年04月17日 06:47
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