2012年11月05日

「BLOOD-C」(1)



 「BLOOD-C」は2011年7月に毎日放送・TBS系他にて放映されたSFアニメーション作品。原作はProduction I.G/CLAMP、監督は水島努、アニメーションキャラクターデザインに黄瀬和哉、音楽に佐藤直紀、音楽制作にアニプレックス、制作はProduction I.G、製作はProject BLOOD-C TV (Production I.G、アニプレックス、電通、ドワンゴ、角川書店)/毎日放送となっている。全12話。
 「BLOOD」シリーズの三作目。前作「BLOOD+」の人気を引き込む形で制作されているが、少女・小夜が剣をもって異形のものを切り倒すという以外の設定は全く異なる作品。バイオレンスな殺戮場面がちりばめられていて、殊に終盤のそれはかなり残虐ながら、テレビ放映時は規制がかかっていて、実際どの程度まで描かれているのか興味のあるところ。タイトルどおり「血」が随所で流れます。
 高校2年生の更衣小夜は父親が神主を営む神社の巫女。昼間は平凡な高校生としての生活を送っているが、父親の命を受けて「古きもの」と呼ばれる異形のものを神社に伝わる御神刀で倒すという務めを負っている。戦いの度に、古きものの力も強大になり、激しさを増す中で小夜は自身の記憶の不自然さに気付いていく。クラスメイトが次々と「古きもの」の犠牲になり、苦しむ小夜に学校の教師・筒鳥香奈子が、カフェ「ギモーブ」の主人・文人が仕組んだ茶番劇の内容を明かす。全ては文人が作り出した町、学校で人々が演じた虚構であり、小夜は記憶を取り戻す。文人は筒鳥先生たちの裏切り、小夜の記憶が戻ったことで計画を中止し、全てのメインキャストとエキストラを「古きもの」の餌として証拠隠滅を図り、ヘリコプターで立ち去る。文人を問いただそうとする小夜はヘリコプターに迫るが、文人に拳銃で目を撃ち抜かれて落下、やがて朝を迎える。体を修復しつつあった小夜は未だ修復しない目をスカートの裾をちぎって包帯とし、自らの正体、文人の意図を問うために町を脱出、ヘリコプターの立ち去った方角へ走っていく。物語は文人が用意した箱庭の中で演じられたストーリーを終結させることで終わっており、つづきは劇場版へとつながっている。
(つづく)
posted by KAZU at 18:34| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメーション
この記事へのコメント
前作は、主人公キャラへの思い入れがボクの中では全く無かったのですが、
周りが良いキャラばかりだったので、それで十分でした。

今回の主人公キャラは前作...BLOOD+よりも魅力的。でも全く見てませんでした。
周りに、ボクから見て魅力的なキャラが居なかったのが原因かも。

最終話のドラマチックな展開は、「主人公の魅力があればこそ生きる」だろうと思うので、狙いは良かったものと思うんですけどね...
Posted by t_aki(たみぃ) at 2012年11月18日 00:14
t_aki(たみぃ) さん、こんばんは。

>周りに、ボクから見て魅力的なキャラが居なかったのが原因かも。
そうかも、ですね。

ストーリー的には僕は「BLOOD+」の方が好きですが、主人公が水樹さんだし、劇場版の方も見てみたいと思います。ドラマチックではありますね。
Posted by KAZU at 2012年11月18日 00:35
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