2012年08月21日

「BLOOD+」(2)



 「BLOOD+」は国・歴史・文化等々現実の世界の実情をそのままつぶさに表現している部分が多々ありますが、逆に独特の設定・用語も数多く出てきます。そんな中からいくつかを挙げてみたいと思います。

1) シュヴァリエ (Chevalier)
 ジョエル・ゴルトシュミットがフランス出身なので小夜とディーヴァにまつわる言葉にフランス語が使われている。chavalは「馬」、chevalierは転じて騎士。英語のknightと同じ意味を持つ言葉です。旧くは中世の騎士、後に貴族の称号としての騎士、貴婦人に付き添う人(ナイト)を表します。正に翼手の女王に付き添うナイト。女王の血を受ける(血分け)ことによって翼手となり、超人的な力を授かる。不老不死となり、人の血を食し、睡眠を必要としないなどの描写が見られる。血を受けた女王のではなくもう一方の女王と交わって子孫を残すことができるが、その血により結晶化して死滅する。小夜のシュヴァリエにはハジとリクが、ディーヴァのシュヴァリエにはアンシェル、ネイサン、ソロモン、カール、ジェイムズらがいた。終盤にネイサンが特別な存在であることが分かってくるが、小夜とディーヴァの母親のシュヴァリエとは驚き。もっとも断言していないし、描かれもせず、匂わしただけに過ぎないが。

2) サンク・フレシュ・ファルマシー (Cinq Flèches Pharmacie)
 5本の矢 ((cing=5、flèches=矢) という名を持つフランスの製薬会社。5本の矢を組み合わせたマークを使用している。ソロモンが最高経営責任者で、カールがベトナム支社の工場長。人を翼手化するD67を秘密裏に生産して食品に混合して将来、翼手に満たされた世界を作ろうとするアンシェルのデルタ計画を実行に移している。

3) D塩基
 翼手のDNAが持つ5つ目の塩基。高校で生物学を学んだ方なら周知の事実ですが、DNAにはA(アデニン)、G(グアニン)、T(チミン)、C(シトシン)の4つの塩基があって、3つの塩基の配列が特定のアミノ酸に対応しており、結果として特定のアミノ酸配列を持つタンパク質が合成されていきます。D塩基は人が翼手化する際に顕在化して人を翼手に変えていくと語られています。
地球上の生物のDNAは同じ解読方法によってタンパク質を合成していきます。塩基配列には方向があるので3つの塩基の組み合わせ(コード)は4×4×4=64通り。人を構成する基本アミノ酸は20種類なのでコードは既に余っていて予備が設定されているんですね。塩基が5種類になるとコードは5×5×5=125通り。これは余りに無駄が多い。たぶんD塩基を含むコードは特殊なアミノ酸に対応していて、翼手独特のタンパク質を合成するのでしょう。でも、ここで疑問が。D塩基が特定の時期にしか顕在化しないって?どういう仕組みなんでしょう。DNAが複製される時には対になるRNAがまず合成されます。塩基Aに対して塩基T(RNAではU(ウラシル))が、塩基Gに対して塩基Cが対応してRNAが作られRNAを鋳型にしてDNAが複製されるわけです。D塩基には何が対応するか。6つめの塩基は登場しないところをみるとD塩基にはD塩基が対応すると考えるのが妥当でしょうが果たしてどうなんでしょう。
posted by KAZU at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション
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