
第2章は前聖戦の生き残り教皇セージと祭壇座のハクレイの兄弟が、悲願である双子神の封印をなし遂げるというのが大筋でしょう。「聖闘士星矢」TVシリーズでは教皇アーレスは双子座のサガに既に殺されており、成り代わったサガが善と悪二面を持つ教皇としてサンクチュアリを統治していたわけですが、セージはアテナを補佐して聖闘士を統率し、かつ自ら戦いに赴きます。
セージはハクレイの弟で、元蟹座の黄金聖闘士。ということで積尸気冥界波を使います。蟹座の中央にあるM44プレセペ星団は肉眼ではぼーっとした光の塊のように見えます。中国では人の魂が集まる場所「積屍気」とされており、蟹座の聖闘士が使う積尸気はここから来ています。もっとも空が明るくなりすぎて都心部ではその積尸気さえ見えないですけど。
セージの弟子は現・蟹座の聖闘士マニゴルドただひとり。死の神タナトスと対峙したマニゴルドの元へ前アテナの護符を持って現れ、言葉巧みにタナトスを封印へと誘い込みます。圧倒的な神の力の攻撃に封印に成功するもののマニゴルドを守ることもできず、力尽きますが悲願は達成。せめてマニゴルドだけは生還してほしかったです。声を演じたのは関俊彦さん。前聖戦での蟹座の黄金聖衣を纏った姿も今シリーズで披露しています。