
「ジョー90」(原題:Joe 90)は1968年にNET系列で放映されたSF特撮人形劇。ジェリー・アンダーソンが「サンダーバード」、「キャプテン・スカーレット」に続いて制作した特撮人形劇。放映時のタイトルは「ジョー90」であったと記憶しているが、「スーパー少年」や「ウルトラ少年」が前に冠される。ジョーそのものは普通の子供なんですけど。30分1話完結、全30話。
「キャプテン・スカーレット」がシリアスな設定でメカも多種使っていたものが、この作品では対象年齢を下げて面白く作られている。けれどその点が僕の好みではなくて最初の数話を見ただけで見るのをやめてしまった作品。舞台は近未来で、養父のマックレイン教授といっしょに暮らすジョー(9歳)はマックレイン教授の発明したビッグラットと使って様々な分野のプロフェッショナルの知識や技能というものを脳に直接転送して一時的にスーパー少年となり、諜報機関WINのスパイ90号として活躍する。必須アイテムは電子眼鏡。これを使って子供だからこそ可能な任務を遂行するが、眼鏡を落としてピンチに陥ることも。
メカとしてはマックスカーやWINの窓口役のサムの車などが登場してプラモデルが発売された。僕も祖父にマックスカーのプラモデルを買ってもらった。マックスカーはジョーの使うメインマシンで飛行可能の万能カー。プラモデルも脚部を折り畳んで収納できるように作られていて、その部分を作るのがなかなか難しかったのを覚えている。更にこんな物までとびっくりしたのがビッグラットのプラモデル。大きな交差した輪っかの真ん中に椅子があってここにジョーが腰掛け、輪が回転するだけのものだったがよくできていた。これは友人が持っていたのを見たことがある。
☆キャラクター&キャスト
・ ジョー・マックレイン/太田淑子
本編の主人公。マックレイン教授の養子、9歳。
・イアン・マックレイン教授/小林恭治
電子工学博士、ビッグラットの発明者、ジョーの養父。
・サム・ルーバー/中村正
マックレインの友人。WINとジョーの仲介役。
・シェーン・ウエストン/島宇志夫
WINの副局長。
・アダ・ハリス夫人
マックレイン家の家政婦。
・オープニングナレーション/大平透
第5話までのオープニングナレーションを担当
オープニング主題歌「ジョー90」は第6話から使用されたそうで、僕は本放送では一度も聞いた記憶がない。ということは5話までに見るのを止めてしまったということか。現在オムニバス盤でこの曲を聞くことができる。僕も音源はCDからゲットした。本編で聞いたことがないだけに全く思い入れがない。星一白作詞、司一郎作曲、歌はハニー・ナイツ。