
「銀河英雄伝説」で用いられているBGMは全てクラシックだというのは異色でかつ有名ですが、これだけのクラシック音楽を網羅できたのは制作に関連した会社が音源を持っていたからこそ。劇場番第1作「銀河英雄伝説 わが征くは星の大海」で用いられた曲の中ではレグニッツァの戦いでのニールセン交響曲4番「不滅」第4楽章、ラインハルト麾下の艦隊がイゼルローン要塞に入港する時のチャイコフスキー白鳥の湖「白鳥たちの踊り」、第4次ティアマト会戦でのラヴェルの「ボレロ」あたりは印象的でした。クラシックファンにとってもニールセンの交響曲第4番はマイナーな曲で、僕も初めてニールセンなる作曲家の名前を知ってCDを買ったきっかけになった曲です。
「出撃前夜」と題されたベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章はティアマト空域への出撃前夜にイゼルローン要塞の士官達が集うバーで、というより士官専用のバーだったのでしょうか、士官たちが憩うシーンで流れた曲。ロイエンタールとミッターマイヤーの二人も飲んでましたが。「悲愴」の第2楽章の冒頭部分は“悲愴”なイメージとはほど遠い、穏やかで落ち着いたメロディなので、以後本伝でも何度か流れています。
http://jp.youtube.com/watch?v=bE2Zok2eL1Q