
○宮廷・貴族
・マリー・アントワネット:オーストリア女王マリア・テレジアの娘。ルイ十五世統治時代に和平のため後のルイ十六世と政略結婚する。本編では純真無垢な少女から権力に固執するフランス王妃への変化の様を見事に描いている。声を演じるのは上田みゆき。
・ルイ十五世:フランス国王。オーストリアとの長きにわたる戦争にマリア・テレジアと和平を結び、マリア・テレジアの末娘と自分の息子を政略結婚させる。天然痘により急逝。声を演じるのは勝田久。
・マリア・テレジア:オーストリアの女王、マリー・アントワネットの母。声を演じるのは北村昌子。
・ルイ十六世:フランス国王、マリー・アントワネットの夫。ルイ十五世の急逝により若くして即位する。ベルサイユ内の工房で錠前を作るのが趣味。革命後は処刑される。声を演じるのは安原義人。
・フェルゼン:スウェーデンの貴族。仮面舞踏会でマリー・アントワネットと出会い、宮廷に出入りするようになる。悪い噂を恐れたオスカルの忠告で一旦帰国。再度フランスを訪れた際にアントワネットと親密な関係になる。関係を振り切るためにアメリカ独立戦争に参加。帰国後、フランスの王室スウェーデン人連隊長となる。革命勃発後国王一家を脱出させるため画策する。最終話の後日談として民衆不信から制圧的になり最後は民衆により惨殺される。声を演じたのは野沢那智、堀勝之祐。
・メルシー伯:マリア・テレジアの命によりオーストリアから来たマリー・アントワネットの教育係。声を演じるのは村越伊知郎、
・デュ・バリー夫人:ルイ十五世の公妾。娼婦あがりのためそれを嫌うマリー・アントワネットと対立する。ルイ十五世が天然痘にかかった時は懸命に看病したが、その死後失脚、修道院に送られる。最後は国費を浪費した罪で処刑されたことが語られる。声を演じたのは来宮良子。
・オルレアン公:フランスの王族で大富豪。王位を狙う野心家でマリー・アントワネットとは敵対関係にあった。アニメではそのあたりが露骨に描かれている。歴史上では革命を後押しするも、最後は処刑される。声を演じるのは市川治・仁内建之。
・ジェローデル:伯爵、近衛隊大尉で初登場。マリー・アントワネットの護衛隊の隊長の座をかけてルイ十五世の御前でオスカルと決闘することになるが、オスカルが決闘場への道で待ち伏せして戦い負傷する。しかし、国王に「隊長はオスカルこそがふさわしい」と提言する。この第1話のエピソードが一番印象的だった。声を演じるのは三景啓司。
・ポリニャック伯夫人:衰退しかけた貴族家の夫人。ロザリーの産みの母。演奏会でマリー・アントワネットの目にとまり、うまく取り入り皇太子妃、王妃の友人としてベルサイユで権力を振るう。革命時はいち早くフランスを脱出した。声を演じるのは武藤礼子。
・シャルロット:ポリニャック伯夫人の娘。幼くして政略結婚させられようとするが、激しく拒絶、精神を病んで自殺する。声を演じるのは小宮和枝。
・ブイエ将軍:フランス国王軍の総指揮官。オスカルの上司として、父の知人として度々登場する。声を演じるのは増岡弘。
・ルイ・ジョゼフ:ルイ十六世の長男。オスカルを慕うも脊椎カリエスで7歳で死亡。声を演じるのは松尾佳子。
・ダグー大佐:衛兵隊B中隊所属、准将で隊長であるオスカルの部下だが、年齢はずっと上。余り目立たない存在だったが、オスカルの病気に気づき声をかけているところやオスカルが民衆側に着く相談をしたあとの言動は、登場人物中屈指の紳士だと思う。声を演じるのは塚田正昭。