
錬金戦団亜細亜方面の大戦士長・坂口照星の全身甲冑の武装錬金。その姿はオープニングに映像に登場しており、その意味では第1話からその威容を見せていた。
大戦士長は常に沈着冷静で、思慮深く丁寧な喋り口の男であるが、時折見せる異様さ、強引さが武装錬金に表れている。巨大なロボット形の武装錬金で設定上は身長が57メートル、体重は550トンだそうで、一度だけ見せた部分的発動でさえ周囲を破壊する巨大なものである。特性は両肩にあるサブコクピットに載せた戦士の武装錬金の特性を増幅して利用できること。必殺技はナッルガードで巨大ヴィクター(本体ではなかった)を葬り去った。核鉄のシリアルナンバーはXVII(17)である。最終回では気密密閉してカズキを迎えに月に向かって飛んだ。
ちなみに設定身長と体重、57メートル・550トンは僕と同年代ならばご存知と思うが、「超電磁ロボ コンバトラーV」の値そのままだ。「身長57メートル 体重550トン 巨体がうなるぞ 空飛ぶぞ その名は超電磁ロボ その名はコンバトラーV V!」という歌詞を思い出される方も多いのでは。「武装錬金」ではこの手の転用がよく見られのだが、作者・和月伸宏氏のパロディやお遊びというより、さりげない愛着心と呼ぶべきか。本編には何ら影響のないところでの隠し味。