2007年08月21日

M作戦



 日本人を忌み嫌う秘密組織である死ね死ね団の標的は当然“日本”であり、最初に死ね死ね団が展開した作戦が人を狂人→廃人にする魔薬“キャッツアイ”をばらまく「キャッツアイ作戦」。上水道用の貯水池にキャッツアイを投入しようとしたがレインボーマンに阻まれ、キャッツアイの貯蔵倉庫を爆破されて、この作戦は失敗に終わる。
 次にミスターKが実行に移した作戦が偽札を大量にばらまき、日本をインフレに陥れて経済面から破綻させようとする「M作戦」。ミスターKはかつて偽札作りで腕を鳴らした松前源吉を誘拐する。しかし一旦足を洗った源吉は協力しようとはしない。そこでミスターKは源吉の孫マー坊に矛先を向けて源吉を協力させる。やがて彫りあがった版を見て「すばらしい!本物よりもすばらしい」と源吉の腕を褒め讃えるミスターK、やはりこの男は異常な人間には違いない。偽装宗教団体“御多福会”を結成、信者に札束を配る。その結果大根が1本2000円という超インフレ状態に陥る。
 これ程までに大っぴらに作戦を展開すればレインボーマンに至らずとも当局にかぎつけられるのは当然のことだと思う。タケシの母の知り合いであった源吉の妻は、御多福会の信者となったが、その人脈からタケシに目をつけられてしまう。支部長であった御多福第107号はタケシの知り合いを信者にしたミステイクにより処刑される。死ね死ね団による処刑場面は「レインボーマン」本編中、何度も登場するが、ミスターKは十字を切り、アーメンと唱える。やはりキリスト教徒なのだろう。処刑はスイッチ一つで行なわれることから、すでに団員の体には処刑のための装置が取り付けられているということになる。処刑シーンはミスターKの非情ぶりをうかがわせる場面でもある。
 M作戦そのものはレインボーマンの偽札第一工場爆破、御多福会本部の破壊で、ミスターK自ら御多福会を閉鎖させ、各支部長に御多福会支部の証拠隠滅を命じている。しかしミスターKは偽札工場を分散させていた。第二工場の方は源吉が自らを犠牲にして爆破する。なお御多福会の支部長は女性で御多福の面を着けている。面を外し、着物を脱ぎ捨てた金髪女性がさっそとうと支部に放火して立ち去る場面は印象的だった。この作戦は「殺人プロフェッショナル」との戦いと並行して描かれる。

posted by KAZU at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | レインボーマン
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