おれが死んだらよ、三途の川でよォ
鬼あつめて野球する ダンチョネ
「男どアホウ!甲子園」は1970年に日本テレビ系列で放映された、月〜土の1日10分の帯番組、全156話(26週)。原作・佐々木守、作画・水島新司の野球漫画のアニメ化。「週刊少年サンデー」で5年にわたって連載されたそうで、原作では甲子園の中学時代からプロまでの活躍を描くが、アニメでは南波高校時代を描く。
ネット上で調べてみたものの、漫画のキャラクターやストーリーを紹介したところは多いのだが、アニメの方は少ない。どうもアニメと漫画では一部キャラクターとストーリーに違いがあるようだ。記憶を検証したいが十分な情報が得られなかったので間違っていたらご一報をお願いします。
甲子園球場のグランドキーパーである祖父藤村球乃進が名づけた藤村甲子園は曲がったことが嫌いな剛球ストレート一本の野球どアホウ。野球アニメでよくある名勝負場面よりも甲子園のどアホウぶりが描かれて、そのストレートさが心地よい。アニメ作品人気の秘密ここにありといったところ。声を演じるのは井上真樹夫さん。アニメでは一時標準語で喋っていたらしいが、こてこての関西弁しか記憶がない。左投げ左打ち、背番号1。アニメでは父母は出てきていないと思う。
甲子園の恋女房、岩風五郎、通称豆たん。小柄ながら誰にも受け止められなかった甲子園の剛速球をピタリと受け止めそれ以来キャッチャーを務め、甲子園の球を受け続ける。右投げ右打ち、背番号2。声を演じるのは森功至氏。
たった二人で始めた南波野球部の部員を増やすため甲子園が校門でスカウトしたのが千曲ちあき、通称美少女。黒の詰襟を着ていたために甲子園は男と思っていたが、着替える時に「更衣室はどこ?」と問われ、「ここで着替えろ」と言うと、上半身ブラジャー姿になったところで女と気づく。「なんで学生服着とったんや」。右投げ右打ち、背番号5の三塁手。
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丹波左文字、左投げ左打ち、かつ左捕球、背番号3。片目、片腕の男。アニメではその生い立ちや経歴は詳しく描かれていない。居あい抜き打法、捕球からミットを外しての送球と常人以上の働きで南波野球部を引っ張った。
甲子園と豆たんが面を着けた男達に取り囲まれ、甲子園は石を投げて抵抗するのだが、木の分厚い板で身を固めた男たちに通じない。そこへ現れた一人の男が石を投げると板をぶち抜く。その豪腕ぶりに男達は逃げる。石を投げて二人を助けたのが鬼頭哲。以後その剛速球ぶりに甲子園は「鬼頭先生」と呼ぶ。アニメでは鬼頭哲は監督に就任していないですよね?
もう一人歌舞伎の女形で野球部のメンバーがいたように思うが、他の選手には記憶がない。あと甲子園の憧れの人「あゆみ殿」。
直球一本の甲子園だが、監督からあるいは豆たんから変化球を要求される場面がアニメでも二回あったと記憶している。一度は自我を通して直球勝負で打たれ負けている。もう一度は「曲がった球はきらいや!」と泣く泣くカーブを投げている。ちゃんと変化球を投げられるところがスゴイ。
オープニングは「男どアホウ!甲子園」。佐々木守作詞、土持城夫作・編曲、歌はフォー・スラッガーズ。フォー・スラッガーズのさわやかな歌声が毎日響いて、見ていた人は忘れられない曲だ。特に佐々木守氏の詞がすばらしい。独特の感覚で書かれており、ちょっと凡人の発想とは異なる。「まあるい地球がボールのつもり でっかい青空ヘルメット」、2番では「めぐる星座は背番号」、3番では「虹ははるかなホームラン」と続く。予想しない言葉なので当時は最初聞き取れなかった。
10分の帯番組なのでエンディングはなかったと思うのだが、一般にエンディングと言われているのが「どアホウ賛歌」。同じく佐々木守作詞、土持城夫作・編曲、歌はフォー・スラッガーズ。
2006年07月20日
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