「禁断の惑星」は1956年のアメリカ映画。この映画には後で説明しますが「イドの怪物」というものが登場します。大学3年の時に社会思想史の試験にこの「イドの怪物」のことを引用して書いたという思い出があります。一応「優」をもらったのでそれなりの論述ができていたのでしょう。(笑)
映画は生まれる前の作品ですが、見たのはずっと後、多分中学か、高校生の時テレビで放映されたもの。ですから記憶がかなり鮮明です。ずっと後になってからこの映画が大変人気があったこと、現在の宇宙SFものの先駆けとなったこと、ロボットのロビー(Robby)が人気者で後のロボットの基礎となったこと、ルイーズ・バロン、ビーブ・バロンの電子音響効果が非常に特異で素晴らしいということを知りました。
時は2200年、超高速宇宙船C-57-Dは20年前に惑星アルテア4へ調査に向かった宇宙船ベレロフォン号(ベララホン号)の探索のために惑星アルテア4へやってくる。ところが直ちに地球へ戻るようにとの警告を受ける。それはベレロフォン号に乗っていた言語学者モービアス博士からのもので、博士によるとベレロフォン号の乗務員全員を殺した正体不明の怪物がおり、危険だという。アダムス船長は調査の目的を博士に伝えた上で、惑星の砂漠へ着陸する。アダムス船長は迎えに来たロボット・ロビーの案内で博士の居住地へおもむくと、博士は娘のアルティア (愛称アルタ) と何不自由なく暮らしていたのだった。博士この星の元住民であったクレール人の文明を発見し、彼らは優れた科学力を持っていたが何故か滅びたという。クレール文明の研究のため博士はこの惑星を離れるつもりはない。
博士の忠告があったが、アダムス艦長は地球への連絡のための施設を砂漠に作り始める。ところが正体不明の見えない怪物が現れ隊員が犠牲になる。残された足跡から、4足歩行の足、ナマケモノのような樹上で生活する爪を持ち、それでいて2足歩行の進化の道筋を外れた怪物であることがわかった。艦長はシールドを張り攻撃態勢を整えて怪物の再度の襲来を阻止しようとする。シールドに引っかかり、攻撃を受けて姿を表わす怪物。ライオンのような顔をしていた。博士が居住するクレール人の遺跡は通路が菱形であり、艦長は博士に「彼らはどんな体形をしていたのですか。普通一番便利な形に住居というものはつくるものですが」と質問している。この惑星の生物世界は全く奇々怪々なものだった。(つづく)
2006年07月17日
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