2005年10月16日

宿敵(とも)



 「北斗の拳」のファンにはお馴染みではあるが「宿敵」と書いて「とも」と読む。「北斗の拳」の主題はこのバイオレンスアニメにあって“愛”である。これもかなり明確だ。ケンシロウ自身が「愛」という言葉を吐くことは稀、というより無かったように思うが「とも」は随所で口にしている。
 南斗六聖拳の使い手、最初の宿敵であったのがシン(写真左から3番目)。声を演じるのは古川登志夫氏。北斗の三男ジャギにそそのかされてユリアを奪い、ケンシロウの胸に七つの傷をつけた男。北斗神拳の正統伝承者であり、シンとの最後の戦いを含めて絶対の強さを見せた男がどうしてこの時は破れたのかが今でも不思議に思う。そして最後の対決では既にユリアが死んで(そう信じていた)殉ずる対象がなくなっていたためかケンシロウは北斗十字斬をブラッディクロスの形に決めて勝利する。しかし、絶命する前に建物から飛び下りて自ら命を絶つ。
 シンは六聖拳の使い手の中では一番影の薄い存在になっているが(結果的に)、物語の始まりを語るには避けることはできない重要人物。ケンシロウはシンの亡骸を抱き上げると墓を作って埋葬する。どうしてそんな男の墓を作ってやるのかというバットの問いに「同じ女を愛したともだから」と答えている。ケンシロウの深い愛に支えられた物語だというのが読み取れると思う。
posted by KAZU at 09:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 北斗の拳
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