2005年10月11日

妊婦さんを見て思い出す人



思い出す程に名場面が浮かんでくる「北斗の拳」、もうしばらくおつきあいください。

 サウザーが南斗十字陵を建設するための労働力として刃向かわず従順で扱いの簡単な子供達を連れ去っていた。それを聞いて激怒したケンシロウはサウザーの住む町へ向かう。その旅の途中で現れたのが盲目の拳士南斗白鷺拳のシュウ。シュウは自分の命をかけてケンシロウがサウザーを倒せる男かを見極めようとした。ケンシロウはシュウの拳に殺気がないことを見てとどめを刺すのをやめる。シュウ(写真右から3番目)の声を演じたのは森功至氏。
 この戦いでケンシロウが吐いた言葉と北斗神拳奥義は夢物語的だが驚きの技だった。「お前たちは北斗神拳が何故に一子相伝の最強拳法か知らぬ。それを教えてやろう」と放ったのが北斗神拳奥義水影心。一度戦った、または見てとった拳法の技を修得して使うことができるというもの。この時はシュウに対して南斗紅鶴拳ユダの技を使っている。
 さてシュウは南斗北斗融和の時代には共に席を並べていたサウザーとは異なりレジスタンスの長となっていた。子供達を救うシュウが「今より輝こうとする子供達の光を奪うことは、絶対に許せんのだ」と言ったことで、ケンシロウは昔のことを思い出す。修行時代の少年ケンシロウは南斗の十人組み手で九人目まで勝ち進む。最後の相手がシュウだった。南斗北斗の他流試合での負けは死を意味する。果たしてシュウが勝利しケンシロウの命が奪われそうになるがシュウは「今より輝こうとする光を奪うことは許されない」と自らの両目の光と引き換えにケンシロウの命を救う。同席していたラオウは「やつが仁の星の男であったことを忘れておった」とつぶやいている。
 このケンシロウの恩人は南斗十字陵の人柱となるため、陵の最上に立ち、その体をサウザーの投げた槍が貫く。駆け寄るケンシロウ。その時奇跡が起きシュウの視力が回復する。成長したケンシロウに息子の姿を重ねてシュウは倒れる。
 電車に乗っていると身体の不自由な人、老人も乗ってくる。その人達に席を譲ることはもちろん人のいたわりの心が為すもの。なかでも妊婦さんを見ると思うのだ。あのお腹の中には「今より光り輝こうとする子供達が入っている」のだと。人類の将来を担う子供達の生まれてくる前の姿をみるといつもシュウの顔とあの言葉を思い出す。
posted by KAZU at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 北斗の拳
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