2005年04月26日

「くじらのホセフィーナ」



 「くじらのホセフィーナ」は1979年に東京12チャンネル系列で放映されたアニメーション作品。原作はスペインの作家ホセマリア・サンチェスシルバの「さよならホセフィーナ」(ADIOS,JOSEFINA)。原作は国際アンデルセン大賞を受賞した作品だそうで、日本ではマイナーですが、このアニメ作品のすばらしさは原作によるものです。アニメとしてのできはえは正直それほど高得点を与えることはできないと思いますが、作品の持つ主題をしっかりと伝えています。全21話。
 少年サンティーはごく小さい時に妹が生まれたために、両親は妹の方についつい目を向けてしまった結果、両親にかまってもらえず、自分の空想の世界の中にくじらのホセフィーナを生み出し友達になります。ホセフィーナはおしゃべりができるばかりでなく、小さくなったり大きくなったり、サンティーのポケットの中にはいってお供をします。また大きくなって空を飛びサンティーを世界のあちこちへ連れて行ってくれたりします。サンティーはホセフィーナと楽しい時を過ごし、少しずつ成長していきます。そしてある日ホセフィーナの存在に疑問を抱きます。サンティーが空想の世界から現実へ目を向けようとした時、ホセフィーナはサンティーにお別れを告げて消えていきます。実に切ないお話ですが、子供の精神的な成長を見事に描いています。
 キャラクターは原作に忠実に一見で外国の物語とわかるデザイン。名作劇場のようにポピュラーな作品だとそれもプラスの要素となるのですが、残念ながらこれが逆に作品をマイナーにしてしまった原因であるような気もします。ホセフィーナの声を演じているのは高橋和枝さん。
 物語は全部見ることができませんでしたが、主題歌が素晴らしいものです。いまだにちゃんと二番の歌詞まで覚えています。オープニングは「くじらのホセフィーナ」、エンディングは「さよならサンティー」。共に作詞は関根栄一、作曲は穂口雄右、編曲は青木望、歌は大杉久美子さん。両曲ともすばらしい歌ですが、特にエンディングの「さよならサンティー」はそのまま物語の結末を歌ったような美しく切ない曲です。大杉久美子さんが好んで歌う曲だそうで、収録CDも多いので是非聞いてみてください。
posted by KAZU at 08:25| Comment(4) | TrackBack(0) | アニメーション
この記事へのコメント
たしかこの「くじらのホセフィーナ」はスタッフは何気に1980年前半にブレイクするアニメーターが団結しており、原画マン時代のいのまたむつみ、影山楙倫、東映動画出身のベテランでもある新田義方、葦プロに移ったばかりの湯山邦彦、金田伊功、富沢和雄等が率いるスタジオZのメンバーたちが結集した作品とも言えるだろう…。特に第19話「北極海のたたかい」では金田伊功がデザインした捕鯨船も登場している…。
Posted by マイケル村田 at 2014年05月15日 23:45
マイケル村田さん、いらっしゃいませ。

貴重な情報をありがとうございました。
Posted by KAZU at 2014年05月16日 17:55
10才の頃に見ていたアニメです。なので、うろ覚えでしたが、詳しく書いてありとても懐かしく、嬉しく思います。
ありがとうございます。

オープニング曲の「くじらもっと〜大きくなれ〜」っていうところだけ覚えています。
Posted by レオにゃん at 2017年07月13日 05:56
レオにゃんさん、いらっしゃいませ。

僕にとってもなつかしい作品です。
主題歌がすばらしかったので、レコードを買いました。ちょうど良い機会なので、聞いてみようかと思います。
Posted by KAZU at 2017年07月13日 20:03
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