2005年03月27日

ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ

 「銀河英雄伝説」の帝国側のキャラクター紹介もようやく終盤です。もう暫くおつきあいください。

 ヒルデガルドはマリーンドルフ伯爵の一人娘にして、後にラインハルトの妻、帝国カイザーリンになる女性。愛称ヒルダ。リップシュタット戦役でラインハルト陣営が有利であることを見抜き、父フランツ・フォン・マリーンドルフを説得してラインハルト側に付き、マリーンドルフ家を守る。最初は家系を守ることが目的であったようだが、戦役後はその見識と思慮深さが評価されてラインハルトの秘書官となる。キルヒアイスが亡くなった後は事実上ラインハルトの補佐官となっている。
 貴族の娘らしい品のある洋装でネッカチーフとブローチが魅力。登場の度にその結び方やブローチが違っているのはアニメながらなかなか細かい所にも設定が行き届いている。「神々の黄昏」作戦では中佐待遇で参加して軍服姿を見せる。
 バーミリオン会戦ではラインハルトの危機を察知「1個艦隊の武力にまさる」と言われる智謀の持ち主はミッターマイヤーとロイエンタールをを伴いハイネセンを急襲し制圧、アインハルトを救う。ここで双璧両提督を伴うことにした判断やラインハルトに叱責されることを承知での行動は見事。僕はオーベルシュタインの次に好きな人物だ。ただ冷徹オーベルシュタインとは異なり精神的に弱い面があったことで、ルビンスキーの画策にひっかかることとなる。
 リップシュタット戦役中、ブラウンシュヴァイク公が自領地ヴェスターランドの反乱に核を使おうとした時にラインハルトは核の行使を阻止しようとするが、オーベルシュタインは核を使わせて宣伝材料にするように進言する。迷うラインハルト。しかしオーベルシュタインは主君を欺いて核使用後に事後報告する。「オーベルシュタイン!」怒るラインハルト。ラインハルトが皇帝になったあとパレードでヴェスターランド市民の男から非難される。すくっと主君の前に立つオーベルシュタイン、「あれは私が進言したことだ」。
 しかしその夜、罪悪感にさいなまれるラインハルトは帰宅しようとするヒルデガルドに「帰らないでくれ、そばにいてくれ」と懇願する。ヒルダ「はい、お傍におります」。その夜、一夜を共にしたラインハルトとヒルダ。その一夜で帝国二代目皇帝を懐妊することになる。翌朝帰宅したヒルダにフランツは「あのふたり、うまくいったのだろうか」と独白している。この父親もかなり思慮深い男だ。
 第二部最後の場面、銀河を統一したラインハルトはヒルダに言った言葉がラインハルトらしく優しい。「わたしは心の狭い男だ。あなたに命を救ってもらったとわかっているのに、いま礼を言う気になれない。少し時間を貸してくれ。」何も言わずに安堵の表情を浮かべるヒルデガルドが可愛く見えた。
posted by KAZU at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説
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