2005年03月11日

カール・グスタフ・ケンプ

 「銀河英雄伝説」帝国軍ラインハルトの幕僚の中で最も軍人らしい風貌の男。若い幕僚が多い中でケンプも若い方だが、妻帯者であった。ちなみに子供が二人。意外とラインハルト麾下では妻帯者が少ないのも確か。
 叩き上げの軍人で、実力でのしあがってきただけに、その戦略も高圧的、直線的。こういう直線的なところに憧れる。同盟軍のスパルタニアンをワルキューレで包囲、殲滅する戦術を得意としたそうだ。この直線的なところがアダとなってアムリッツア会戦ではヤンに敗北する。
 イゼルローン要塞を奪還するためにガイエスブルグ要塞をワープさせて対決するというスケールの大きな第8次イゼルローン攻防戦ではあと一歩というところで、招請されて本国に戻っていたヤンが帰ってきて破れ、要塞と共に散った。戦術については全て任されていたにもかかわらず、要塞をぶつけるという戦法を取るのがわずかに遅れた。これは本編でもラインハルトが「私ならガイエスブルグ要塞をイゼルローンにぶつける。要塞はまた作ればいい。」と言っていたし、ヤンも「私なら要塞同士をぶつけるのが最良の策と考えるが」と言っている。ケンプもこの策を最後には取るが一歩出遅れた。ケンプが成功してイゼルローン回廊を抑えていれば物語はずっとおもしろかったろうに。
posted by KAZU at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説
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