
「マグネロボ・ガ・キーン」は1976年から「鋼鉄ジーグ」に続く、マグネットロボットシリーズ第2段として39話放映された。制作は東映動画。僕は「鋼鉄ジーグ」より「ガ・キーン」の方が印象が深い。ロボットの形だけでいうとジーグの方が機能的だと思うのだが、キャラクターが断然ガ・キーンの方が美形。それに主題歌もいい。日曜日の6時からということで、全話みることはなかったが。
イザール星人の地球侵略をキャッチした花月博士はマグネロボ・ガ・キーンを開発製作したが、ガ・キーンの能力を引き出すために二人のマグネマンが必要だった。その一人に選ばれたのが博士の娘舞。この舞がロボットものに登場するキャラクターの中では均整のとれた顔だち、子供っぽくなくて大人のお嬢さんといった雰囲気だ。メカに乗り込んでしまうとケバイお姉さんに変わるがその辺はまあ、大目にみましょう。声を演じるのは杉山佳寿子さん。もうひとりのマグネマンが北条猛。こちらも舞に合わせてジーグの司馬宙に比べれば男前です。声を演じるのは古川登志夫さん。舞の乗る女性ロボマイティと猛の乗る男性ロボプライザーが変形してガ・キーンに合体する。
主題歌はオープニングが「たたかえ!ガ・キーン」、エンディングが「猛と舞のうた」。共に作詞は浦川しのぶ、作・編曲は渡辺宙明、歌は水木一郎と堀江美都子。オープニングにはこおろぎ'73のコーラスが入ります。オープニングには「スイート・クロス」「ショルダークラッシュ」「カウンターナイフ」「ガ・キーンイレーザー」「エルボークラッカー」等々、掛け声、必殺技の連呼と70年代のアニメソングらしい。エンディングはそれに対してかなり渋い歌で今改めて聞いてみるとなかなかのものだ。Read More にちょっと歌詞紹介。
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「猛と舞のうた」
みあげる空に はとがとびかう
森にながれる 愛のうたごえ
このしずけさを やぶるのはだれ
だれだ、だれなのだ
もえるからだに いかりをこめた
ふるえるからだに いのりをこめた
男の根性 みせてやる
女のくやしさ みせてやる
二人の青春 おまえにかけて
たたかいぬくぞ 勝利の日まで
ところでこの「ガ・キーン」ですが、マグネマンへの変身やガ・キーンコアへの合体に使われている技術って、もしかしてただ変形合体ロボを作るだけよりも高度なのでは…?