エイトマンの最終回を覚えておられるだろうか。僕は初回放映時には小さかったのでかなり記憶が薄いが、再放送時に見たのではっきり覚えている。断崖にエイトマンを作った谷博士とエイトマン、さらにエイトマンの宿敵デーモン博士の三人が立っているシーンで終わる。今はレンタルビデオで見られる時代なので、改めて見直すこともできるがいくつかのエピソードで印象的なところを紹介してみたいと思う。
最初はこのデーモン博士とタイガーの話。エイトマンの動力源は体内の小型原子炉である。ところがエイトマンの核燃料が残り少なくなってきた。谷博士は田中捜査課長に相談するが、核燃料を買うだけのお金がない。そこでギャング連合の基地に侵入して核燃料を盗み出すことにする。なんとも現実的で姑息。エイトマンは得意の変装でギャング連合の基地に侵入することに成功するが、デーモン博士は特殊モニターを使ってその正体を見破っていた。デーモン博士の作ったトラ形スーパーロボットのタイガー(そのままの名前だ)はエイトマンに襲いかかる。エネルギー切れ寸前のエイトマンは最新型のタイガーのスピードについていくことができずに敗れる。
エイトマンの完全なる敗北。ここで手を抜かずに完全に破壊しておけばよかったものをと何度思ったことか。映画「眼下の敵」と同じだ。最後にわざわざ浮上して姿をさらすことなく、もう一発魚雷をぶちこんでおけばよかったのだ。デーモン博士はエイトマンをバラバラに分解する。電子頭脳に電源を入れて、博士はエイトマンと語る。
エイトマン「私の完全な負けだ」
その後がいけなかった。電子頭脳の電源をいれたまま、タイガーを見張りにおいてデーモン博士はその場を離れる。エイトマンは電子頭脳から電磁波を出して、とうとうタイガーの電子頭脳をコントロールすることに成功する。タイガーに核燃料を盗ませ、デーモン博士を捕らえて自らの組立を強要する。
「わしは疲れた」
そう言って腰掛けたデーモン博士を残して、エイトマンはタイガーを従えて海の彼方へ消えていった。
教訓「敵は情け容赦なく息の根を止めよ」。デーモン博士もUボートの艦長も同じ間違いを犯したのだ。
2004年06月07日
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