
「北斗の拳」で南斗最後の将を守る守護星が「五車星の男たち」。風のヒューイ、炎のシュレン、山のフドウ、雲のジュウザ、海のリハクの五人。日本の星座には五車星と呼ばれる星座や星はないが、ひょっとして中国にはあるのか。五車星と言われて思いつくのは「馭者座」。五角形で全天六番目の明るさの星カペラを擁する。
さて、五車の中でも一番というより、「北斗の拳」の中で一番のお気に入りキャラが「雲のジュウザ」だ。愛する女を諦めると同時に己の心も捨てた男。心情としてはジュウザには動いて欲しくなかった。しかし動かなければ話は進まない。「俺は雲、俺はおれの意志で動く」、南斗最後の将の言葉にとうとう動いたジュウザはラオウと向き合う。
「ならば、確かめよ、我が拳に一点のくもりがあるかどうか。」
正面から疾走したジュウザはラオウの拳を空中にかわして、ラオウの兜を叩き割る。
「浅かったか」
ジュウザの戦いの場面でここが一番好きだ。ラオウを馬から降ろした実力に拍手。ラオウとの最後の戦いは壮烈だが、実力に差が出て勝負がみえているあたりが悲しい。