
「忍風戦隊ハリケンジャー10 YEARS AFTER」のあと「10 YEARS AFTER」は更に作られているのですが、10年前に見ていたのは次の「特捜戦隊デカレンジャー」まで。この作品は人気作でもあり、今見ても楽しいです。ハリケンジャーにつづいてこちらも見てみました。
「特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER」は2015年10月にリリースされたオリジナルビデオ作品。「忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER」に続くスーパー戦隊の「10 YEARS AFTERシリーズ」の2作目。2004年〜2005年に放映された「特捜戦隊デカレンジャー」の続編。
原作は八手三郎名義、エグゼグティブプロデューサーに東映ビデオの加藤和夫、プロデューサーに東映ビデオの中野剛、東映の塚田英明・土田真通、東映エイジェンシーの矢田晃一。脚本は荒川稔久、音楽は亀山耕一郎、監督は竹本昇、制作は東映、東映チャンネル、東映エージエンシー、東映ビデオ。47分。
★ストーリー
テレビシリーズのレギュラー陣が再集結した楽しい作品。「ハリケンジャー」版は同窓会的雰囲気が強く、懐かしいところがあったが、本作は10年が経過しているとは言え完全に続編。ストーリーが刑事作品の色が強く、メインキャストが10年経って渋い演技になっている。6人の中ではウメコが一番年取った感が強いが、更にスワンは石野真子さんが当時40歳過ぎのはずだから、本作では50歳超、劣化が目立ちますね。
冒頭、夜の街でセンちゃんとウメコは追われるクレメント星人の少女・キャリーを助ける。彼女は追われる理由を聞かれて「地球署へ連れて行って」と言う。署長のテツの名前を聞いたキャリーはテツに全てを話す。2年前の事件の目撃者であったキャリーを宇宙検察庁へ護送するためバンが駆けつけるが、宇宙警察局長のカイト・レイドリッヒはボスの関係者だけで護送するのは好ましくないと、バンにファイヤースクワッドへ戻るよう命じる。
この護送作戦は地球署内に既に敵が潜入していると考えたバンによる秘密作戦で、バンがキャリーに化け、キャリーはホ−ジ−の体内に潜入。アサムとムギが護送船の操縦を担当、ホージーとセンちゃんとウメコがキャリーの護衛に当たる。しかしながら、センちゃんとウメコには真相は打ち明けてはいなかった。アサムとムギは黒幕で警察局長のレイドリッヒの手下で、護送船は攻撃に逢い、ホージーは敵の船を奪って、センちゃんを伴って宇宙検察庁へキャリーを無事届ける。アサムとムギはニセのキャリー(バン)を拉致してレイドリッヒの元へ連行する。コウメは尾行して現場を押さえるが逆に殺されそうになる。ここでバンが正体を現して戦闘となる。
一方スワンとジャスミンは暗殺されそうになったドギーを救出、テレポートで面々を戦闘現場へ届けての総力戦となり、レイドリッヒを無事デリートした。最後はめでたしめでたしの場面からエンドロールへ流れる。
テレビシリーズのキャスト、縁のキャストが勢ぞろいした楽しい作品とは言え、スケジュール調整は大変だったみたいで、本作はウメコがメインになっている。バンを演じるさいねい龍二は広島のローカル俳優になっているそうで、そうでなければ本来の主人公ですからもっと出ていたはず。キャリー護送中はキャリーになっていたわけで脚本が上手いですね。もったいないのはジャスミンの夫。よっぽど厳しかったんでしょうね。喋ったのはワンカットだけでした。