2023年01月09日

「シン・ウルトラマン」(1)



 昨年の話題作。でしたが、やっと見る機会に恵まれました。

 「シン・ウルトラマン」は2022年5月に公開されたSF特撮映画。1960年代に放映されたテレビシリーズ「ウルトラQ」と「ウルトラマン」の設定やエピソードを元に現代風に再構成して制作された作品。オリジナルのファンタジックな部分は全く排されてシリアスでハードな内容になっている。「空想特撮映画」と題されている。
 総監修に庵野秀明、監督に樋口真嗣、企画に塚越隆行・庵野秀明、脚本に庵野秀明、音楽に宮内國郎・鷺巣詩郎。製作は「シン・ウルトラマン」製作委員会(円谷プロダクション、東宝、カラー)、配給は東宝、112分。
 CG映像もふんだんに使用されており、ウルトラマンの原型モデルはオリジナルのウルトラマンを演じた古谷敏、モーションアクションアクターも古谷氏が担当。ウルトラマンをはじめとする外星人、禍威獣のデザインはオリジナルの成田亨のデザインを用いている。キャッチコピーは「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」「空想と浪漫。そして、友情。」となっているが、ちょっと違うなぁという印象。
 登場する巨大生物は「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれ、日本政府が設立した禍威獣特設対策室専従班(略称:禍特対(カトクタイ))の面々が活躍する。「ウルトラQ」から選抜された禍威獣はゴメス、マンモスフラワー、ラルゲユウス、ペギラ、カイゲル、パゴス。「ウルトラマン」からはネロンガ、ガボラ、ザラブ、メフィラス、ゾーフィ、ゼットンが登場する。オリジナルの制作エピソードで予算と時間の関係でパゴスの着ぐるみは頭をすげ替えてネロンガとガボラに転用されているが、本作では「頭だけが異なる胴体部分がほぼ同じの同属」と設定されていて笑った。【参考】ネロンガとガボラの頭部は生物らしからぬ金属的、人工的なデザインで「地球に放置された生物兵器」という設定にピッタリな風貌。人は空中、水上、水中を推進するのにプロペラやスクリューを使うが、生物は何故かこの回転式の推進装置を使うようには進化しなかった。それだけにガボラの回転ドリル式の地中推進は機械的、人工的な印象を大きく受ける。



 形状だけでなく、台詞にもオリジナルそのままのものが随所にあって懐かしい。キャッチコピー「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」は終盤のゾーフィの台詞。オリジナルのゾーフィの台詞を「そんなに地球人が好きになったのか。」を改変している。


posted by KAZU at 10:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮
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