
「京都寺町三条のホームズ」は2018年7月から放映された、いわゆるミステリーアニメだが、ややラブコメ寄り。原作は望月麻衣のミステリ小説を元にした秋月壱葉作画の同タイトルの漫画。監督は佐々木勅嘉、シリーズ構成は山下憲一、キャラクター原案はヤマウチシズ、キャラクターデザイン・総作画監督に伊藤陽祐。音楽は松田彬人、音楽制作はアップドリーム、制作はアニメーションスタジオ・セブン、製作は「京都寺町三条のホームズ」製作委員会。一話完結で全12話。
★ストーリー
埼玉から京都へ引っ越してきた高校生・真城葵は東京で付き合っていた彼氏と親友が付き合い始めたという話を聞いて東京へ戻る旅費を算段するために、亡き祖父の骨董品を持ち出し寺町三条にある骨董品「蔵」に鑑定のため持ち込む。そこでオーナーの孫であり店番をしていた鑑定士・家頭清貴と出会う。清貴は鑑定士見習いで「ホームズ」と呼ばれる程に鋭い洞察力をもっており、「ウチは未成年から骨董品を買い取らないんです」「お金が必要ならウチでバイトしませんか」という清貴の言葉に葵は「蔵」でアルバイトをすることになる。骨董品の鑑定、それにまつわる謎解き。京都の町の様子を描きつつ、主に依頼された謎解き、葵と清貴の心模様を描いていく。京都の地理や習慣といった描写は関西人にはさほど目新しいものではないけれど、さりげない紹介はなかなか素晴らしい。