まずはメインキャラクターから。

〇九条櫻子 / 伊藤静
本作の主人公。旭川の山の中の旧い洋館に住む良家・九条家のお嬢様にして、標本士で骨格標本を作る女性。骨に異常なる執着心を持ち、鋭い観察眼、洞察力を発揮する。人付き合いが悪く、携帯電話も持っていない。甘いものが大好きで食事の前でも歯止めが効かない。若い頃に幼い弟・そうたろうを亡くしている。このことは大きなトラウマとなっているようだ。屋敷にばあやさんと二人で暮らしている。伯父は元・検視官。標本制作の師匠は正太郎の通う明聖高校の元生物教師・佐々木。本編には登場しないが幼なじみで警視庁公安に務める婚約者・在原直江がいる。
〇館脇正太郎 / 榎木淳弥
本作の語り部。旭川市に住む高校生で、たまたま見かけた櫻子と後にとある事件をきっかけに知り合いになる。父とは死別。現在はアパートを経営する母と二人暮らし。非常にまじめで、実直な性格。
〇鴻上百合子 / 今村彩夏
正太郎の同級生で隣のクラス。明るい性格の少女。最初は携帯電話を持たない櫻子と連絡を取るための窓口として正太郎にかかわるが、祖母の死因を巡る第3話「夏に眠る骨」以降は親しく交流するようになる。
〇磯崎齋 / 石田彰
正太郎のクラスの担任、生物教師で植物が専門。物静かで冷静に物事を見る性格なのだが、3年前に受け持ったクラスの女子生徒が失踪してから心に大きな痛手を負っている。そのため家では植物栽培に没頭している。
〇内海洋貴 / 高橋広樹
事件を通して正太郎たちが知り合った交番勤務の巡査。