
忍者が活躍した時代には「忍者」という言葉は存在していなかったそうな。本作では「忍び」と呼んでいる。特に伊賀方にあっては「かまり」は敵の忍び、スパイである。
服部半蔵は出立前に伊賀の残党たちを集めて命を下すが、その時「この中に“かまり”がおる!」と。居合わせた全員が、その言葉に驚き周りを見渡し疑心暗鬼に捕らわれる。が半蔵は続けて、「…やもしれん」(一同、胸をなでおろす)。油断するなという半蔵の戒めである。そして、実際にかまりがいた。しかし、三人の姫は最初から全部囮。伊賀の忍が全滅しても姫が全員暗殺されても、半蔵は目的を達成できた訳だ。

さて、我等が勝村美香さんは三人の藤姫のひとり朝霧姫。実は甲賀のかまり、九の一。本物の姫を密かに狙う。集合場所である屋敷から飛火炬(とびひこ)を飛ばして位置を猿飛に報せた。それを護衛の者に見られてしまったが、襲われたふりをして自分に好意を示す妖騎に切り殺させた。最後は照手姫の首を取り、呼び子で使命成就を報せた後、自害して果てる。

半蔵の影を殺し、照手の首を取る。
この「新・影の軍団 第二章」を見た後、美香さんに初めてファンレターを送ったので、すこぶる懐かしくて思い入れの強い作品でもあります。

本物の朝霧姫を殺して成り代わる。