
2008年秋に独立UHF系で放映されたSFアクション心霊系アニメ。原作は瀬川はじめの漫画作品「喰霊」(がれい)、監督はあおきえい、キャラクターデザインは堀内修、音楽に上松範康、音楽制作はランティス、制作はアスリード、AICスピリッツ、製作は[喰霊-零-]製作委員会(角川書店、角川映画、クロックワークス、ランティス)。全12話。
原作の5年前から2年前にかけて過去を舞台にした物語。「防衛省超自然災害対策本部特殊戦術隊第四課」と観世トオルたち隊員の活躍を描くという報じられ、実際第1話は見事な活躍を見せるが第1話ラストの場面で全員が黄泉に斬り殺されるという大どんでん返しが描かれる。第2話以降は「環境省超災害対策室」のエージェント諫山黄泉と土宮神楽を中心に物語が描かれる。
三途河の暗躍で当主であった妻を失った土宮雅楽は当主を引き継ぐ。お勤めに専念するために娘の神楽は諌山家で暮らすことになる。三途河の持つ大きな殺生石にひかれて悪霊が大量発生する中、さらに彼は殺生石を宿すことができる人間を捜す。そしてその最初の標的が諌山冥であり、二人目が諌山黄泉であった。殺生石のために心の奥底に抑えられていた欲望が解放され、悪霊と化した二人によって物語は次々と暗黒の世界へと近付いていく。特戦四課の全滅、環境省超災害対策室のメンバーも次々と失っていくが、最後に白叡を受け継いだ神楽が黄泉を倒して物語は終結する。多くの主要キャラクターが死んで行って、途中で視聴意欲が落ちる程に悲劇的なストーリーだが、2年後の後日譚を見て救われる。
