
「三国志演義」をちくま文庫で読破。
思い立って読もうと図書館に予約を入れたら新型コロナウイルスの影響で図書館が閉館されて読み始めが随分と遅れました。第1巻はとっつきが悪くて10日以上かかりましたが、後はほぼ1週間で通勤時間に読むだけで終わりました。
定評のある井波律子さんの翻訳ですが、原文には決まり事のような表現があるのでしょうね。人物が変われども同じ表現が繰り返されるので、原文を見てみたくなりました。「よろこんで〜する」とか「○○は激怒して…」というのは特に多いです。
さて、読んでいて頭に浮かぶのがアニメ「一騎当千」のキャラクターたち。先に「一騎当千」を見ているだけにイメージが一致しません。だいたい「一騎当千」のキャラクターは女性が中心ですから余計です。「三国志演義」と一致するイメージとしては関羽雲長、張飛益徳、諸葛亮孔明ですね。関羽雲長は青龍刀を、諸葛亮孔明は羽毛扇を持っている姿から「一騎当千」を知らない方でも名前を言い当てることができるかもしれません。張飛益徳はその性格が「三国志演義」に描かれている性格そのもの。
「一騎当千」では闘士は所持している勾玉ににより宿命は「三国志」の武将を引き継ぐという設定になっていますが、主人公である孫策伯符は当然ですが亡くなりませんし、それ故に孫権仲謀は後を継ぎません。呂蒙子明が関羽雲長を破ることもなく、ましてや呂蒙子明が雲長の亡霊に呪い殺されることもありません。「一騎当千」のモチーフは三国志にありますが、題材を借りてきたくらいになってます。