2020年07月06日

「かくしごと」(1)



 今年の春アニメで大変アニメファンの評価の高かった作品のひとつ。美しい画とギャグ、そしてちりばめられた最終回への布石。11話までは笑って終わってしまうのに第12話(最終回)では何度見ても泣いてしまうストーリー展開が見事です。

 「かくしごと」は2020年4月から放映されたテレビアニメ。原作は久米田康治の同タイトルの漫画。監督は村野佑太、音楽に橋本由香利、音楽制作はエイベックス・ピクチャーズ、制作は亜細亜堂、製作はかくしごと製作委員会。全12話。“ハートフルコメディ”と言う言葉がぴったりな作品。

☆ストーリー
 第1話のっけから訳ありの家庭事情をにおわせる展開。後藤可久士は漫画家で下ネタ漫画「風のタイツ」を描いている。父親が下ネタ漫画を描いているということが周囲にバレると娘の姫(10歳)がいじめられると心配し、娘には勿論周囲にもバレないように目黒の家からスーツで出かけ、途中でゆるい仕事着に着替えて渋谷区のオフィスへ向かうという生活を続けていた。第11話までは可久士と姫の日常をコミカルに描いている。
 可久士の妻は娘が生まれて間もないころに海難事故で他界していたが、遺体が見つかっていないということで可久士は漫画を描いて儲けたお金を行方不明の妻の捜索に投じていたのだが…。ある日、雑誌にこのことが美談記事として取り上げられたが、このシリアスな記事がギャグ漫画家のイメージを一気にたたき潰し、何を描いても誰も笑ってくれないという状況に追い込まれ、とうとう筆を折る。
 生活を支えるために慣れない肉体労働を続けていたが、倉庫での作業中に荷物の崩落事故に遭って意識不明になる。18歳になった姫はおばから届けられた鍵で親子三人が暮らすはずであった鎌倉の家を訪ね、父親の仕事のことを知る。その日に可久士は意識を取り戻すのだが、可久士の記憶は姫が10歳のまま止まっていた。かつての仕事仲間、姫の友達の協力もあって、最終回で可久士は記憶を取り戻し18歳の姫と再会する。最悪の事態を予感させる描写で、一時はどうなるかと思ったけど、ハッピーエンドで幕を閉じる。


posted by KAZU at 08:46| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション
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