本作ではエンディングの後にCパートが作られている回がいくつかあります。ストーリーに直接絡まないショートエピソードばかりですが、本編でちらっと出てくるカットに「?」が付くことがあり、それの種明かしのようなところもあります。

9話の本編でグランツ少尉がセレブリャコーフ少尉に包帯を巻くシーン。前に寝かされている男が「腹が…腹が…」と悶え苦しんでいます。Cパートではターニャがタイヤネン准尉の家族への傷痍退役の報告書を書くシーン。「まさか、腐ったじゃがいもで部下を失うことになるとはな…」
一番の見どころは10話でしょうか。潜水艦で帝国に戻る途中の艦内。朝の様子が描かれます。ターニャが「寝込みのセレブリャコーフ少尉にいたずらをはたらく阿呆は誰もいなかったかね」と言うと、冷や汗を流すグランツ少尉。ヴァイス中尉が「ご安心ください。いくら敵司令部破壊に浮かれていても、回収先の潜水艦が沈んではたまりませんからね」と言うと他のみんなが笑います。誰でもここは合点がいかないところでしょう。グランツ少尉が冷や汗を流すところで、彼が何かやらかしたのだろうと言うことは想像できますが。

詳細はCパート。船室で全員が眠っているシーン。グランツ少尉が下からの大きな音で目を覚まします。激しく寝相の悪いセレブリャコーフ少尉がベッドから落ちており、仕方なく彼女をお姫様だっこしてベッドに戻そうとしますが…。夢の中で戦闘中のセレブリャコーフ少尉は「爆裂術式」と唱えて演算宝珠が光り始めます。事態に慌てたグランツ少尉が声をかけますが、寝ぼけたセレブリャコーフ少尉がグランツ少尉にパンチをくらわして鎮静化します。
他のみんながヴァイス中尉の言葉に笑ったのは、それを知ってのことか、あるいはグランツ少尉と同じ目に遭ったということになりますね。