2019年03月22日

「寄生獣」/「寄生獣 完結編」(1)



 「寄生獣」は2014年11月に公開、「寄生獣 完結編」は2015年4月に公開された劇場版SF作品。「寄生獣」が前編、「寄生獣 完結編」が後編となる二部作。原作は岩明均による漫画作品。監督は山崎貴、脚本に古沢良太、山崎貴、音楽に佐藤直紀、制作はROBOT、制作協力 - 東宝映画、阿部秀司事務所、製作は映画「寄生獣」製作委員会(東宝、日本テレビ放送網、講談社、電通、讀賣テレビ放送、バップ、ROBOT、白組、阿部秀司事務所、日本出版販売、KDDI、GYAO、札幌テレビ放送、宮城テレビ放送、静岡第一テレビ、中京テレビ放送、広島テレビ放送、福岡放送)、配給は東宝。放映時間は「寄生獣」が110分、「寄生獣 完結編」が118分。
 作品中はVFXが駆使され、特に人の顔が変化してパラサイトの形態になる部分はこの手の作品では一番実写に向いていないところだが、見事なまでの実写合成となっている。また撮影ロケ地が凝っていて、それぞれの場面にドンピシャの雰囲気。殊に新一の母親を乗っ取ったAと新一との最後の対決の場面は現実感のあふれた場所。全く人のいない山奥とかではなくて河川敷の鉄道鉄橋の下。あるある感が満載だ。

★ストーリー
 深海から浮上した卵から孵化した未知の生物・パラサイトの幼生はコンテナに入り込み日本各地に運ばれていく。幼生は人の耳から侵入して脳を奪い、人食いの生物へと変わっていく。東福山市の西稜館高等学校の生徒・新一の腕から侵入した幼生は新一が存在に気付いてしまったためコードで腕を縛り脳への侵入を防いだため、腕を侵食して成熟してしまう。人の脳がそのまま生き残り、新一の腕に寄生したパラサイト・ミギーとの共生生活が始まる。新一はパラサイトが起こす事件を契機にして、パラサイトと人(警察)との両方から狙われつつ戦いの中に身をおくことになる。
 原作を読んだわけではないので詳細は分からないが、原作にはかなり忠実とされたアニメ版と比べると、テーマを絞って、それに合った設定がなされている。またテーマを描くためにエピソードをぎりぎりまで割愛しており、なかなか上手くまとめられていて感心した。それでも前後編併せて3時間半を超す超大作になっている。
posted by KAZU at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮
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