
宇宙人でも何でもない有希が、自分の人格が消えて次に眠ったら前の自分に戻ってしまうことを察知して、図書館の前からキョンに告白の電話をする。
「すき」「私はあなたのことがすき」
「さようなら、ありがとう」

そして今の自分が消えてしまうことを告げます。自分の気持ちを伝えられたという満足感と消えてしまうことへの寂しさに涙する有希自転車をぶっ飛ばすキョン。「消失」の一番の見せ場でした。ストーリーはここから先が肝心な訳ですが、ここで終わってしまっても良いくらいの描写は大好きです。

キョンが図書館の前に着いた時には既に有希は眠ってしまっており、目覚めた有希は以前の有希に。

ここからキョンの苦悶が始まります。入れ代わりの有希に告白されたことで元の有希を意識してまともに話もできない。さすがに十代らしいかわいらしい苦悶です。人生ウン十年の僕にしてみれば異なる人格は姿が同じでも違う人。意識する必要がないと思ってしまうのですが。

ハルヒに見事言い当てられてしまったキョンは…。
ハルヒもまた4年前の七夕のことを思い出すのでした。
最終回は煮え切らないので余り好きではないのですが、この2エピソードはおすすめ。