2017年05月05日

「首都消失」(1)



 渡瀬恒彦さんが亡くなって2か月近くが過ぎました。生前に収録したテレビ番組はほぼ出終わったとところでしょうか。3月下旬に放送されたアガサ・クリスティ原作の「そして誰もいなくなった」の判事役、味がありましたね。この作品は有名で犯人を最初から知っている人も多かったでしょうから、注視するのですが仕種がさりげない。存在感が大きかったです。
 テレビシリーズの「おみやさん」は「2」で勝村美香さんがゲスト出演してから見始めたんですが、ハマリ役でした。若い頃の作品ではもっと堅い、厳しい性格の役柄が多かったように思うのですが。
 特撮やアニメからは縁遠い人で出演作品は少ないのですが、ひとつだけ上げますと小松左京原作のSF映画「首都消失」が記憶に残っています。主人公の朝倉を渡瀬恒彦さんが相手役のヒロインを名取裕子さんが演じておりました。映画としては僕は小松左京ファンでSF大好き人間ですから、確かに最後霧が晴れて事の解明がなされないままストーリーが閉じてしまうのはもの足りませんが、原作の淡々と描くSF小説とは異なり、ネット上の批評は駄作扱いをする方が多いですが、どうして後半のヒューマンドラマはなかなか名作だと思います。キャストも豪華でそれぞれが持ち味を活かしていてステキです。殊に大滝秀治さんの演技は主役を食う程の名演です。



 「首都消失」1987年東宝配給で公開されたSF特撮映画。原作は小松左京の同名小説。監督は舛田利雄、音楽はモーリス・ジャール。製作は「首都消失」製作する会(関西テレビ、徳間書店、大映)、第6回日本SF大賞受賞作品。多くの撮影協力を得て機材、航空機、車両等々に実物が使われ、臨場感のある画面を構成している。ストーリー上、大阪の景色所々に登場して大阪人としては見慣れた光景に親近感を覚える。
posted by KAZU at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮
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