2016年08月02日

「ガス人間第一号」(1)



 「ガス人間第一号」は1960年に東宝より公開された劇場版特撮映画。“変身人間シリーズ”の中で唯一未鑑賞だったが、ようやく見ることができた。製作は田中友幸、原作はジョン・メレディス・ルーカス著「ガス人間」、脚本は木村武、音楽に宮内國郎、特技監督に円谷英二、監督は本多猪四郎。
 非常に完成度が高くて、昭和30年代の作品でありながら、強引なつじつま合わせや無理なストーリー展開は全くなく質も高い。唯一違和感があったのはガス人間を作った佐野久伍博士が水野を押し込んだ実験設備。その直前の映像はいかにも昭和30年代の化学実験室という感じだったが、部屋をひとつ奥に入って出てきたのがいかにも張りぼてに見える設備だった。
 今の邦画は大半がクレジットはエンディング、エンドロールだが、本作のようにプロローグ、タイトルコール、オープニングで、クレジットが流れるのは古臭さを感じるものの、正統派のような気がする。そしてオープニングを含めてその音楽は宮内國郎が担当。私たちの年代なら「うわっ、ウルトラQ」と思ってしまう。本作のBGMが後に「ウルトラQ」や「ウルトラマン」に流用されたいうことで、こちらがオリジナルだ。「ウルトラQ」のあの回あの場面に流れた曲がいっぱい。「ガラダマ」のダムの遊覧船のラジオから流れる曲も。
posted by KAZU at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮
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