2016年06月28日

「地球防衛軍」(1)

白川由美さん追悼記事。



 「地球防衛軍」は1957年に東宝で公開された東宝の特撮SF映画。原作は丘美丈二郎,製作は田中友幸、音楽に伊福部昭、特技監督に円谷英二、監督は本多猪四郎、カラー作品88分。
 科学の進歩と核をテーマにしたSF作品で、後に「モゲラ」と呼ばれるようになる巨大ロボットが登場する。この作品では一切呼称はなく単に「ロボット」と呼んでいるのみだが、このモゲラの造形が斬新で、その初登場作品としてタイトルは有名。
 富士山麓の村で木が根元から燃えていくという奇怪な山火事が発生。さらにその村そのものが地中へ沈み込むという大きな山崩れが発生する。その村に住んでいた天体物理学者の白石亮一も山崩れに巻き込まれた。白石の同僚で友人、その妹と親しい渥美譲治は現地の調査に加わる。その途中、突如地中から現れた巨大ロボットに襲われる。ロケット砲や火炎放射器の攻撃にもびくともしない。防衛隊は鉄橋を爆破してかろうじでそのロボットを破壊する。ロボットの破片から地球上にない合金でできていることが分かる。人為的な山崩れ、放射能の検出、渥美たちが見た空飛ぶ円盤、地球外からの生命の可能性に安達賢治郎博士は白石の論文「ミステロイドの研究」を公表する。
 調査隊が富士山麓に入ったその目の前に巨大なドームが現れ、自らをミステリアンと名乗り科学者5人をドームに招いて、ドームから半径3キロの土地の割譲と地球人の女性との結婚の許可を求めてくる。彼らは火星と木星の間にあった遊星の生命体で核戦争により母性を失い、放射能によって生殖機能が衰えており、新たな住処と子孫の繁栄のために地球へやって来たのだった。
 既に女性を拉致し、平和を望むという割に威圧的なミステリアンに日本政府は攻撃を仕掛けるが高度な科学力のためドームにダメージを与えることすらできない。
そんな状況の中でテレビの画面を通じて行方不明になっていた白石が現れミステリアンの科学力の高さ、地球人の愚かさを訴える。諸外国からの援助を受けて空中戦艦α号、β号を完成、ミステリアンに対して2度目の総攻撃を仕掛けるが熱光線による攻撃でβ号を失って敗北する。
 地下に要塞を建設しドームから半径120キロの土地を要求するミステリアン。白石は「勝つのは、地球人でもミステリアンでもなく科学だ」と言う。「それでも我々は戦わなければならない」とミステリアンの熱光線に耐えるマーカライト、パラボラ戦車・マーカライトファープ、マーカライト塗装したα号、電子砲を搭載したβ号で決戦を挑む。マーカライトの対抗力は75分。やっと攻勢に出た地球人であったが、熱光線、モゲラ、人工洪水と反撃するミステリアンに決めてが出ない。マーカライトの効力消滅まで後5分というところでβ号への電子砲の搭載が完了。出撃したβ号の攻撃でミステリアンはドームを破壊され宇宙ステーションへの退去を開始し地球側が勝利する。
 一方、渥美は拉致された白石の妹・江津子たち女性を助けるために偶然発見したミステリアンの要塞の工事現場から要塞内に潜入。要塞内部から破壊工作を行うが見つかって捕まってしまう。ミステリアンの幹部に連行されていくと、そこには拉致された女性たちがいた。その幹部は白石だった。「ミステリアンに騙されていた」「まだやることがある」と白石は一人要塞内部に戻って行き、破壊工作を続ける。地球人の勝利の裏には渥美と白石の内部からの破壊があって成功したのだった。
 撤退していくミステリアンの円盤に攻撃を加えるβ号。安達博士は「彼等は永遠に宇宙の放浪者です。我々は決して彼等の轍を踏んではならない」と話し、映画は幕を閉じます。


posted by KAZU at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮
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