
「都市霊伝説 霊視学園」は2009年にリリースされたビデオホラー作品。2003年にテレビ東京で放映された1話3分間のドラマ「MISAKI」がオリジナルで、2004年にオンエアーできなかったシーンを加えて発売されたビデオ作品が「霊女MISAKI」(I)(II)。その2編をまとめたのが本作ということだ。学園内で起こる猟奇殺人を描いたサイコホラーだが、この手の作品は大して怖くないと思われがち。でもなかなかゾッとする場面があって結構怖かった。ただオリジナルが3分間ドラマという特殊なものだけに若干流れが悪いのと動きが余りないというのが残念なところ。
舞台は高等専門学校。同級生・みどりが何者かに惨殺される事件が発生する、その事件が勃発以降藤原美咲は殺された同級生の霊が見えるようになっていた。ダンスのレッスン中に倒れたり、夢にうなされたり。心霊研究家のカウンセラーに相談すると、5000人に1人の割合で強い霊感の持ち主がいて霊を見る事ができる者がいる。美咲もそうであり、この状況は受け入れるしかないと言われる。更に同級生・五月が殺され、美咲は2人の霊が見えるようになる。
そんな時期に風間信吾が転校してくる。彼は美咲の幼なじみで小学生の時に仙台に転校して行った。その風間は美咲と遊んだ時のビデオテープを持っており、それを見ると幸せな気分になると言う。仙台で両親を失った風間は美咲に会うために仙台を捨てて戻って来たと。美咲は風間とデートするが、クラスメイトの里子は美咲のことは覚えているのに自分のことは覚えていないとおもしろくない。そして三人目の殺人が起こる。
警察は風間が転校してきた時期と殺人が起こった時期がほぼ同時であることから、クラスで風間と一番親しい美咲に質問を重ねる。そして美咲の霊視能力の話を聞いて協力を求める。殺人現場に刑事と一緒に行った美咲は三カ所で「白い棒」「黒い箱」「傷」と三つの物を見る。そして美咲もまた風間を疑うのだが…。
