
「寄生獣-セイの格率-」に登場する殺人鬼。人を惨殺することに快感を得ているのか、惨殺しようとする人の表情や感情を弄んで楽しんでいるのか。作品中では前者であるような描かれ方をしているが、最終話「final stage 寄生獣」を見ていると後者であるような気がしてならない。
パラサイトの食事の場面を好奇心からのぞきに行き、その行動が自分と同じであることに失望する。しかしその好奇心が裏目に出て警察に逮捕されてしまう。パラサイトを一見して見分ける能力があり、捜査に協力させられるが、市役所での作戦中に監視役を殺害して逃亡した。

パラサイト事件が終息して行ったある日、街中で新一と里美を見つけた浦上は里美を拉致、ビルの屋上で新一に「自分こそが本能にしたがって生きる正しい人間の姿であると」主張し、「バケモンが半分混じっている」ものとして」意見を求める。浦上の能力と判断は優れていると思うけれど、やっぱり人間としてはズレていますね。反対にあの場面での里美は素晴らしい。「新一くんを追い越した」ことによるものだけれど。
里美に「あんたこそパラサイト以上のバケモン」と言われ興味の対象を彼女に移した浦上に突進した新一は、浦上の顎をへし折るものの、突き飛ばされビルから落ちた里美を救うことができなかった、かに見えた。かなりシリアスに進んできたこの作品の設定が何か甘いなと思ったのはこの場面だけ。ビルで働く一般社員が休憩に上がって来られるようなビルで、突き飛ばしたくらいで落下するような柵の低いビルあるのかな。見た瞬間不自然に思ったけど。
ともあれ、ミギーが助けたのは間違いなし。ハッピーエンド。新一はいつかミギーと生きた時間を彼女に話すのだろうか。

そうですね。如何に速度が速くとも届かないものは仕方が無いですから。休むかなにか関わりを一度休止すると宣言したミギーが、あえて手助けしたのは間違いないでしょうね。
最も...ミギーの管理を離れて、各部で新一の超人的な身体能力を「勝手に」サポートしてる、かつてミギーだった細胞群?が、やはり勝手に手助けしたという解釈も出来なくは無いですが。
...あれ?新一ってたしか、ナイフを腕で...腕に刺さってるんですよね。普通なら流血で大変なはずで...そうでなくても新一は、ミギーの事を若干でも彼女に話さないとギクシャクしそうだから、この事件の帰り、あるいは数日以内には話してると想像します。
>ナイフを腕で...腕に刺さってるんですよね。
はい、この場面スローで再生してじっくり動きをみました。腕にざっくり刺さってました。
そこのところはスルーされていますね。
新一が即決断したのなら、あっきーさんの想像通り、このあとすぐ、または一両日中に話したことでしょう。その方が二人のためには良いかも。
だいたい悲しいけど人と人との関係は時が経つとどう変化するかわかりませんから。